
名門Om Recordsからリリースされた傑作2ndアルバム『Question In The Form Of An Answer』のヒットによって、ここ日本でも高い人気を誇るL.A.のデュオ、People under the Stairs。Goodlife Cafe(サウス・セントラルはライマート・パークの近所にあるレストラン兼伝説的オープン・マイク・クラブ)周辺のいわゆる西海岸ニュースクール勢(Freestyle FellowshipやPharcyde、Hierogriphics一派など)からの直接的な影響を感じさせつつも、彼らよりもより一層オールドスクールを意識した作風が、Bad BoyやSo So Defが幅を利かせていた当時の潮流に馴染めない一部の層から熱狂的に受け入れられたものでした。そのP.U.T.SのThes Oneが、日本人MCのChikaramangaらと共に2004年に始動させたレーベルTresは、そうしたP.U.T.S.の姿勢を根底に置きながらも、決して懐古主義に陥ることなく進化を続けるレーベルの一つとして、ここ日本でも受け入れられています。
現在在籍しているアーティストを挙げてみると、前述のChikaramangaを擁するGiant Pandaや、そのGiant PandaのメンバーNewmanとのコンビNew Jack Hustleでお目見えしたShawn Jackson、既に日本でも認知度の高いLightheaded、InsightとDamu the Fudgemunkという鉄板のアーリー90'sコンビY Society、ABBからの移籍組Big Tone…と手堅いメンバーが揃っていますが、最近ではChikaramangaのソロやESQとのコラボ作、そしてTa’Raachによるデトロイト・サウンドと元Sound In ColorのソロマイカーBluによる注目コンビC.R.A.C.、更に今年フル・アルバムのリリースを控えているCo$$や、先日のデビューEP『Three Shades Brown』も好調なトリオLate Bloomersなど、決して古き良き時代のサウンドに固執することなく、むしろ今のビート・ムーヴメントともリンクしているようなアーティスト達を巻き込む形で、徐々に面白い動きを見せつつあります。
Thes OneやDouble-Kの2人がP.U.T.S.で体言してきた王道のサンプリング・サウンドと、Low End Theoryクルーに象徴される現行のビート・シーンの前衛的な感覚。それらを同じ線上にあるものとして語るかのようなTresの新旧リリース・ラインナップですが、当店の品揃えは何気に国内最高レベルの充実っぷりです!是非一度チェックしてみて下さい。