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祝:45KING来日

2003-12-31

NY はセントラル・パークに程近いミッドタウン、7TH アベから 54TH 通りを東へ少し入った所に、TUFF CITY レーベルのオフィスがあります。TUFF CITY。ENJOY や SUGARHILL、GRAND GROOVE 等による隆盛の後を追うようにして生まれたそのレーベルは、その後 '80 年代の後半にかけて多岐に渡る LP 及び 12"EP のタイトルを量産、ヒップホップ史上最も有名なインディ・レーベルと呼んでも過言ではないでしょう。'90 年代以降は先述の ENJOY や SUGARHILL、GRAND GROOVE 等の音源の権利を数多く取得し、OLD SCHOOL FLAVA! なるサブ・ラインで過去の名曲群を再発させることで、世界中の新世代Bボーイ達に対して意図的にそれらを紹介した、という功績も見逃せません。

そしてその TUFF CITY といえば、この人抜きに語ることは出来ない…その人物こそが昨年12月に来日したばかりの MARK JAMES a.k.a. MARK THE 45 KING。自作のアセテート盤にブレイクを刷り込んで持参し、執拗にその2枚だけをコスり倒していたその姿は、当時を知らない人の目には相当うさん臭く映ったのかも知れないが…。

―― ドラムブレイク入りの 7"EP のコレクトには自信アリ、というのが名前の由来。ヒップホップの DJ を志す者ならば必ず世話になる究極のインスト・クラシックス "THE 900 NUMBER"、そこに象徴されるようなとにかく太くザラついたドラム・ブレイクスと、ツボにハマるレア・グルーヴィーなネタ使いによって力強くファンキーなトラックを量産することが知られる、ヒップホップ史上のレジェンドである。そのサウンドの質感は DJ PREMIER や PETE ROCK といった後進のプロデューサー達にも多大なる影響を及ぼしており、ファットでラギッドな 90'S ビーツのルーツは彼にあると表現しても過言ではない。'80 年代後半から TEDDY RAILEY らと共に TUFF CITY レーベルの作品を数多く手掛けつつ、自身が率いる集団 FLAVOR UNIT を結成、メンバーである LAKIM SHABAZZ や QUEEN LATIFAH らのプロデュースを手掛ける。'90 年代以降は C&C MUSIC FACTORY やMADONNA、LISA STANSFIELD 等の R&B/POP 系のアーティストのプロデュース/リミックス・ワークもこなすが、その後薬物でドロップアウトした時期も。近年になって JAY-Z の "HARD KNOCK LIFE" や "ANITHING" の制作、EMINEM "STAN" のドラム・プログラミング等を担当して復活の兆しを見せているが、基本的には全盛期と変わらぬスタンスとクオリティーを保ち続けている。――

ともかく<祝:45KING来日!> っつうこともあり、現在 JET SET にはそんな TUFF CITY レーベルのタイトル等が豊富にイン・ストックしてます。更にはその TUFF CITY に代表されるような、オールドスクール〜ミドルスクール期の荒々しいカット&ペーストや、或いは腕っ節勝負感への愛情が溢れている現行タイトルも、ついでに軽くピックアップしてみました。今こそ改めて再評価&新発見、そして温故知新を…!!

TEXT: MASAAKI MATSUURA(JET SET TOKYO)

握り拳とラフなビートがいかにもMIDDLE!なTUFF CITY

この辺はYOU MUST LEARN!なOLD SCHOOL FLAVA!

来日記念で正にRETURN OF…!な45KING

今更、ではなく今だからこそ!な2003年下半期タイトル