
MOODMAN MIX CD "WEEKENDER"が日本人HOUSE系MIX CDとしては快挙とも言えるHITとなった裏にはHOUSEシーンだけでなくDUB, ROCK, TECHNO系リスナーまで様々なジャンルのリスナーに衝撃を持って迎えられたという事実があるのではないでしょうか。その内容はほとんどがリズムとベースラインの反復を主体としたサウンドを中心とし、VOCAL TRACKもほとんどなく、これまで世間一般に広くあったであろうHOUSEというジャンルの売れ筋のサウンドとは程遠いものでした。
いまMOODMAN, DJ KENSEIらがRESIDENTで毎月驚異的な集客を誇る、HOUSE PARTY "HOUSE OF LIQUID"(新宿LIQUID ROOM)でメインにプレイされてるこれらのサウンドは、ベースラインの質感や上ネタ・SEなどの処理の雰囲気からDUB HOUSEと呼ばれる事が多いようです。
これらの音の代表的な例としては、DISCO〜GARAGEをDUB的な手法で処理し、NEW WAVE風なシンセやドラムの要素を取り込んだNYのDANIEL WANGの作品が挙げられます。
根幹をなすややローなBEAT, 太くFUNKYなBASS LINE, DISCO的でありながらミニマルな反復を主体としたGROOVE,ダビーなシンセ,などなど、全体を通してサウンドの根底に流れているのはGARAGE〜LOFTの音楽的実験部分に対する深い敬意と愛情で、回顧的でありながらも新しい不思議な雰囲気の秘密はそこにあるのではないでしょうか?
UK〜西海岸系DUB HOUSEのサウンドにもDANIEL WANGの作風から影響を受けていると思われるものが多くリリースされており、これまでも玄人筋からは高い評価を受けていましたが、一般的なHOUSE HIT曲のイメージからは遠いため、マニア向けのサウンドという認知が強かったように思います。
ところがここ最近、BALIHUやMETRO AREA, CHICKEN LIPS等の作品リイシューや、RAPTURE, RADIO 4などの明らかにHOUSEファン層を意識したPOST PUNK系DISCOサウンドのリバイバルブームなど、これらのDISCO + NEW WAVE + DUB + HOUSE的なSOUNDが同時多発的に大きなムーヴメントを引き起こしつつあり、HOUSE DJは勿論他ジャンルのアーティスト/DJからも熱い注目を集めています。川辺ヒロシとFORCE OF NATUREのKENTによるユニットGARALUDDがSLY MANGOOSEのREMIXで披露したSOUNDが良い例ではないでしょうか。
また、これらのムーヴメントにより大きな脚光を浴びる事となったのがDOC MARTIN, LIL CHRISらWAX RECORDS周辺の西海岸シーン。長いキャリアをもつDOC MARTINのMIX CDがCLASSICからリリースされ絶大なる再評価を受けています。
また上述したとおりMETRO AREA, BALIHUそれにUKのシーンも再発盤がリリースされるほどの盛況を見せています。
それでは今DUB HOUSEと呼ばれるサウンドの周辺で活躍するアーティスト/DJの簡単な紹介を。