
先日、"THE LOFT" でお馴染みの DAVID MANCUSO が待望の再来日を果たした。彼があの LARRY LEVAN、WALTER GIBONS と共に、現在のハウス / ダンス・ミュージック・シーンに多大なる影響を及ぼした事は言うまでもないであろう。そんな彼の来日は、混沌とした現在の日本のクラブ・カルチャーにおいて皆が忘れてかけていた重要な何かを思い起こさせてくれたように思う。時を同じくして、70年代の NYC クラブ・シーンの中心的存在として LARRY LEVAN、FRANKIE KNUCKLES など多くの DJ に多大なる影響を及ぼした生きる伝説、NICKY SIANO によるクラブ・シーンの原点とも言える伝説的パーティー "THE GALLERY" を総括した歴史的コンピレーションが UK / SOUL JAZZ よりリリースされ、更には UK でオーバードーズによりシーンを退いていた

NICKY SIANO、本人を招いて "THE GALLERY" が開催されるという。
昨年からの名門 SALSOUL 音源の正規再プレス・シリーズ、当店でも特集を組むほどの一大旋風を巻き起こしているイタロ / エレクトロなどの 80'リヴァイバル、更にはガラージ / ロフト・クラシックスの多数の再発、リエディットものや、その種のレーベルが誕生していることからもうかがうことが出来るようにシーンは今、70年代〜80年代後期の音楽に回帰している傾向にあると言える。では、何故今になってガラージ / ロフト・クラシックスといった70年代〜80年代後期の音楽がこれほどまでに注目を集めているのだろう?
それはあの 9.11 以降、全ての人が "愛" とか "平和" といったものをより強く意識するようになり、現在の混沌とする世界において皆が心のどこかでそういった精神的安息を求めているからかもしれない。ヴェトナム戦争後に疲弊しきっていたアメリカ社会が "愛" と "平和" を求めた 70年代と同じように、そういった"愛"、"平和"といったものに満ちていたガラージ / ロフト・クラシックスなどの 70年代〜80年代後期の音楽に強く惹かれ、今になって当時とは違った新たな評価がされているのではないだろうか? ここでは星の数ほどあるガラージ / ロフト・クラシックスの中から現在でも入手することのできる再発、
リエディットを中心に少しカルト的なものまで一挙、紹介したいと思う。
再発偏
SALSOUL RE-PRESSシリーズ
70年〜80年代のディスコ・ミュージック黄金期を支えた名門SALSOULの正規再発シリーズ。このレーベルが現在のシーンに与えた影響は計り知れない。正にガラージ/ロフト・クラシックスの宝庫!
LARRY CLASSICSシリーズ
ハウスに関わるものなら誰もが知る伝説のクラブ"PARADISE GARAGE"において10年以上に渡りレジデントDJとして君臨したダンス・ミュージック・シーンの最重要人物、故LARRY LEVAN。そんな彼が残した作品の中から選りすぐった楽曲をリリースする人気ブートレグ・シリーズ。正規盤としては未収録な音源も多数収録。
その他
リエディット偏
UGLYシリーズ(RE-EDIT)
MOODYMANNと並ぶデトロイトの巨匠THEO PARRISHによる人気ディスコ・リエディット・シリーズ。王道的なガラージ/ロフト・クラシックスのリエディットというよりは彼らしくブラックでファンキーな楽曲のリエディットばかり。
PAUL RAIMONDシリーズ(RE-EDIT)
噂ではフランス・ハウス・シーンの貴公子BOB SINCLARだと言われているPAUL RAYMONDによるディスコ・リエディット・シリーズ。比較的良く知られる定番的なガラージ/ロフト・クラシックスをビートを構築し直し、生音特有のBPMのズレまで修正した非常にDJ USEなリエディットで人気。
MOXIE EDIT(RE-EDIT)
オランダ/アムステルダム発ハウス/クロスオーバー・シーンの革命児、RUSH HOURクルーによる人気ディスコ・リエディット・シリーズ。THEO PARRISHのUGLY EDITSに近いファンキーなリエディットが好評。
その他
ガラージ/ロフト・クラシックスを継承する新たなディスコ・ミュージック
RONG MUSIC
TRIANGLE ORCHESTRAとしても活躍するBEN COOKが主宰する西海岸の最注目ディスコ・ダブ・レーベル。ガラージ/ロフト・クラシックスを継承し、それらを独特の観点から巧みに使用し、まさに現代版ディスコ・ミュージックを創り上げる個性的なレーベル。