
BORN AGAIN!!死後、約8年の時を経て再び蘇る稀代の天才MC、NOTORIOUS B.I.G.こと故BIGGIE SMALLSの正真正銘のラスト・アルバム(未発表曲も含め、オフィシャルでは最後とDIDDYが表明している)“DUETS”がついにドロップ!
余談ながら、“JUICY”と“UNBELIEVABLE”が今なおクラシックと呼ばれる所以、それは勿論それぞれの曲の良さがあってこそですが、その2曲をA/B面にカップリングしたBAD BOY戦略のしたたかさによるところも大きいのではないでしょうか?例えば 、“JUICY”の方はマス・アピール的(=コマーシャリズム)な大ネタ使いもあって当時からラジオでヘビープレイされ、一方“UNBELIEVABLE”はDJ PREMIERが当時最高の技術で彼のハードなライムをサポートした、言わばストリート向けの内容。つまり、コマーシャリズムとストリート・プロップスをA/B面にカップリングすることで両者を絶妙に共存させている、ということです。そうした戦略は、裏にレーベルC.E.O.としてのSEAN PUFFY COMBS(現:DIDDY)の確かな経営手腕があったのは間違いありませんが、それ以前に稀代のラップスター、BIGGIE SMALLSというアイコン無くしては成り立たないものだったと言えることでしょう。加えて言うと、それまでシーンにおける「リアルなMC(=ハードなライム)はラジオでかからない(=ヒットしない)」という矛盾、それを根底から覆した彼の存在はある意味で、JAY-Z、EMINEM、50 CENTといった後続のラップスター達の大きな足掛かりにもなったはず。そして、それ以降の世代 ―― GAME、CHAMILLIONAIREら現行シーンに台頭する新世代MC達に対して与えた影響ともなると、その大きさはもはや計り知れません。その辺を踏まえた上で、彼の珠玉の名作を振り返るなら最終作“DUETS”がリリースされた今が絶好のタイミング。これを機に、“DUETS”と合わせてヒップホップ史上最高のMCと賞される故人のキャリアをおさらいしてみてはいかがでしょうか?TEXT: TAKASHI KUROKAWA(JET SET KYOTO)
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