ハウス・ミュージックが好きな、いや、クラブ・ミュージックを愛する人なら誰もがその名前を一度は聞いたことがあるであろう DJ EMMA氏。彼のプレイを一度でも耳にしたことのある人は、その圧倒的な存在感と、多くのクラウドを魅了する選曲&ミックスに度肝を抜かれたはず...いまや伝説のクラブと言われる "GOLD", "YELLOW", "AGEHA" などでレジデンツ DJ を務め、自身のレーベル『ナイトリスト・ミュージック』、『マラウィロックス』、そしてリリースする度に大ヒットを記録する MIX CD 『EMMA HOUSE』シリーズなど幅広い活躍を続ける日本クラブ・シーンのカリスマ!!
そんな彼に今回は9/10に発売される待望の新作 MIX CD 『EMMA HOUSE 9』を前に貴重なお話を伺うことが出来ました。

TEXT: BAN(JET SET KYOTO)



JETSET):
まずは、『EMMA HOUSE』シリーズも遂に9作目ということになりましたね。前回の『EMMA HOUSE 8』からいつもより期間的には短いように感じたのですが...これまでは殆どのスパンが一年周期でしたよね?何か意図的なものがあってそうなされたのですか?
EMMA):
7年間毎年出し続けていて、苦痛になったんだよね。それで一旦休止する事を決めて、又再開するときには発売日はいつでも良いのではないかと。だから特に意図的なものはないかな。

JETSET):
『EMMA HOUSE』はこれまでマスタリング・エンジニアにオノ・セイゲン氏を起用するなど徹底的な音作りに対する拘りが見受けられましたが、今回の『EMMA HOUSE 9』の音作りはどうなのですか?
EMMA):
これからの音楽CDは、コピーコントロール規格で製作しなければならなくなって、簡単にいうと奥行き感や幅がなくなり音が悪くなる。すべてのレコード会社はこの流れに進むんじゃないかな。『SEVEN』まではセイゲン氏を起用したけど、『8』、『ageHavol.1』そして今回の『9』とセイゲン氏のサイデラ・パラディッソで活躍する森崎氏を選びました。現在、コピーコントロール対策の音作りでは彼が第一線を走っていると思う。

JETSET):
『EMMA HOUSE』シリーズは回を重ねるごとに、その音楽的方向性などが少しづつ変わってきていると思うのですが。前は結構ディープ・ハウスも多かったですよね?変わってきているのはやはりシーンの流れ?それともEMMAさん自身の音楽的好みが変化してきているということですか?
EMMA):
テクノと言っていた人がエレクトロ・クラッシュになったり、ドラムンベースDJがブロークンビーツに夢中になっている事に比べたら、僕の変化なんてたいした事はないでしょう。「ディープ・ハウス」の定義も難しいなあ、、、。僕は自分の気に入った曲をプレイしてるだけだから、、、。重要なのは、自分で考え行動することじゃないかと思うけど。

JETSET):
確かにそうですね。「ディープ」とか「ハード」とかに拘るより純粋にイイモノを、ですね。ただ、EMMAさんがプレイされるモノは「エンマ・ハウス」なんて呼ばれ方もしていますが、そう呼ばれる事に対してどう思いますか?
EMMA):
どうもこうも、どうなんでしょうか?

JETSET):
勝手にしてくれと。(笑)でも、アンダーグラウンド色の強いハウス・ミュージックにおいてEMMAさんのCDを聴いてハウスが好きになったり、音楽が好きになったり、クラブが好きになった人ってかなり多いと思うんですよね。おそらくそれを聴いてDJを志したり、かけかたを真似てみたりなんて人はかなりいるのではないでしょうか?!そういった面からも現在、最も影響力のあるMIX CDだと思うのですが、シリーズをスタートさせた時はどういう風な考えでスタートさせたのですか?
EMMA):
1枚目の時は、他にMIX CDとかなかったんで2枚目でればいいやと、、、半分適当な気持ちで。ただ、選曲が良くて面白いミックスが聴けるのなら、僕自身がそのCDを買うなとは思ってた。殆ど1発でレコーディングするのは、意地みたいなもの。

JETSET):
ずばり、今回9/10に発売される『EMMA HOUSE』の聴き所は?
EMMA):
アッパーなギターサウンドから結局ディスコになる70分。面白いと思うよ。

JETSET):
ファンの一人として今後も『EMMA HOUSE』シリーズは続けていって欲しいと思うところなのですが、次回リリースの場合はいよいよ第10弾ですよね。何かスペシャルな感じにしようとか考えてらっしゃるのですか?
EMMA):
ン〜、、、何か考えないとね、、、。

JETSET):
ちょっとありきたりな質問かも知れませんが、現在のクラブ・シーンについて率直にどう思われますか?特に地方でのプレイもかなり多いと思いますので、東京に比べて地方はどうですか?ちなみに京都なんかは?
EMMA):
広がった事は良い事だとは思う。問題は広がり方かなあ〜。ハッキリ言っちゃうと好みじゃない。いいな、と思う所には、必ずイイDJ、スタッフがいてパーティーを続けてる。それがいいクラブを作ると思う。たった一つの小さなパーティーでも、それがシーンの一つになる。札幌にある「プレシャスホール」は、ジェット代払ってでも行く価値あり。注目は、仙台にオープンしたばかりの「ADD」と移動してリニューアルした福岡「O/D」。共に音がいい。勿論、京都の「WORLD」も気に入ってます。中本君がんばれ!

JETSET):
EMMAさんは今や伝説的なクラブ「GOLD」や、「YELLOW」、「AGEHA」など様々なクラブでDJをしてきていますが、現在の箱に望むもの、シーンに望むものとかはありますか?
EMMA):
DJの意見を取り入れた箱作りが必要。ハマレル箱が欲しいね。

JETSET):
今後の活動予定は?自身のレーベル"NITELIST"などもふまえて教えて頂けますか?
EMMA):
NITELISTは今迄通り、月1ペースでリリースしていきます。DJ SHIMOYAMAの"イデア エ"と、EMMAHOUSE9にも収録されている”MOON”のちがうバージョン、とヴォーカル物が立て続けに2曲発売されます。MALAWIのシングルが何枚か出るかな?それと、スティーブ・エト−とのユニット『ザ・デトロイツ』もファッションショーその他、お祝行事で活躍中です。

JETSET):
今回はお忙しい中ありがとうございました。それでは最後に全国のEMMAさんファンに一言。
EMMA):
9/20〜11/2まで12ケ所回るんで、近くにきたら遊びにきてくれってことで。



DJ EMMA PROFILE
1985年よりDJを始め、東京各所のナイトクラブで数々のパーティーを成功させる。94年に「GOLD」と契約。クローズするまでレジデントとして活躍、そのアグレッシブなプレイによって土曜日をまとめあげ、東京中のコアな夜遊び人(ナイトリスト)たちに決定的なその存在感を知らしめた。1995年には、DJプレイに留まらず音楽制作を開始。川内タロウと共に『マラウィロックス』を結成する。異例の大ヒット・MIX CDとなった『EMMA HOUSE』も、シリーズ8作目に突入。HI-FIDELITY SOUNDを目指したこのシリーズは、『2000』『VIVA!』『SEVEN』『8』とマスタリング・エンジニアにオノ・セイゲンを起用、24BITマスタリングというMIX CDの枠を越えた徹底的な音作りがなされている。
2000年特定のシステムに左右されず、遊びの美学に拘り続ける、まったく新しい形のレーベル『ナイトリスト・ミュージック』をスタート。層の厚いアーティスト、ハウス・ミュージックを基盤としながらも固執しない自由な企画、そして、日本では類を見ないリリース量。新たな時代の幕開けに相応しく、圧倒的な影響力を持ったレーベルを誕生させた。そして現在、DSDを使用した次世代フォーマットでの、DJ MIX CDの実現に向けて動くなか「YELLOW」の[EMMA HOUSE]などのレギュラーパーティ、海外でのプレイも精力的に行っている。
NEW RELEASE


V.A. (MIXED BY EMMA)
/ EMMA HOUSE 9


01. FELIX DA HOUSECAT / SILVER SCREEN SHOWER SCENE (MALIBU MIX)
02. SAM LA MORE / TAKIN' HOLD (Musica Dub)
03. ZAZZ BUKETS FEAT. LORI FINE / MOON (MAKE A MOVE BE REALNOW)(MARAWI ROCKS REMIX)
04. KRAZE / THE PARTY 2003 (Love city club mix 2)
05. MOGUAI / GET:ON (ORIGINAL)
06. JUNIOR SANCHEZ / SUPERINCUMBENT
07. VESPA BROS FEAT. MISS MOTIF / FREEDOM (DUB REMIX)
08. PROSPECT PARK FEATURING LINDA CLIFFORD / SPINNIN
09. DJ MISJAH / ONLY HITS
10. THE FUNK BANDIT / ALL THE WAY DOWN (HOTT 22's Feel Good Piano Groove)
11. DJ ROMAN FEATURING KEITH THOMPSON / ONE MORE
12. CONGA SQUAD / SERENADA
13. LUX'X / LET IT SHINE (LET IT DUB MIX)

ARTIST INFO.
http://www.nitelistmusic.com/
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