Interview » vol.004

YSIG

2003-04-30

東京世田谷発のインディー・レーベル "KAKUBARHYTHM"の看板バンド、ユア・ソング・イズ・グッド!スカやロックステディといったルーツ・ジャマイカン・ミュージックを素養にし、フリーソウル以降の今時若者雑多感覚を兼ね備えたセンス抜群のインスト・ダンス・バンド。オルガン〜ホーン・セクションを前面に押し出した痛快パーティー・ダンス・ナンバーから、酒脱なオルガン・ジャズ・ナンバー、哀愁のキラー・スカ・ナンバーまで、粋と泣きを知り尽くしたダンス・グルーヴを生みだす6人組。昨年リリースされたミニ・アルバム"COME ON"に続き、7INCHシングル "GOODBYE"も当店爆発ヒットを記録。こんなに素晴らしい内容でしかもこんなに売れてるのに、まだまだメディアではあまり紹介されていない彼ら。

というわけで当店大プッシュのユア・ソング・イズ・グッド全貌を暴くべく、今回インタビューさせてもらいました。

Interview + Text: KOSAKAI(JET SET KOBE)
  • ではまず最初に、メムバー紹介お願いします。
  • ♪サイトウ:えーと…まず、自分はリーダー、オルガン担当のサイトウジュンです。そしてギター担当(ひげ)ヨシザワ“モーリス”マサトモ、同じくギター担当(メガネ)ヨシライシコウジ、トロンボーン担当ハットリ“ショーティ”ヤスヒコ、ベース担当タカダ“ダ?タカ”ヒロユキ、ドラムス担当タナカレイジという布陣になっております。
  • バンド結成を結成されたいきさつは…?
  • ♪サイトウ:YOUR SONG IS GOOD(以下YSIG)は元々FRUITY(サイトウ)とNUTS&MILK(ヨシザワ、シライシ、タナカ)という別のバンドにそれぞれ参加していたんですが、自分とモーリス(ヨシザワ)が同じ学校という事もあって、遊びで一緒にロックステディのバンドをやろうとして結成したSCHOOL JACKETSがそもそもの始まりです。そのSCHOOL JACKETSですが、当然ド素人の自分達にロックステディができるはずもなく、その課程での偶然の産物であるファスト・コアとソウル・ミュージックの融合にオモシロさを見いだしてしまい平均約30秒程度の曲を30曲くらい作るんですが、アイデア先行型だったため1年で力尽きました。その後、1998年にYSIGとしての活動を始めるんですが、色々な音楽が気になるお年頃だったこなどが手伝ってか4年ほどの試行錯誤(最初期はモッシュパート有り?途中でインスト化)とメンバー交代(ハットリ、タカダ加入)を経験することになりました。で、ここ2年くらいで今の形に落ち着いて、あ?良かったという感じです。
  • なるほど。実は活動暦長めなんですね。では、そんなこんなのライブ経験の中での“おもしろエピソード”をお願いできますか?
  • ♪サイトウ:毎回何かしらのオモロい事が起こっていますが、最近ショッキングだったのは、ライブ冒頭で自分のバンド名を噛んだこと。怖すぎる。
  • ♪ヨシザワ:ジュン君(サイトウ)のダイブをお客さんが受けとめられない。今後はお客さんに頑張ってもらうか、ジュンくんが痩せるか・・・(笑)。あと、ハットリくんが顔中包帯でステージに立った事。痛みに耐えて良く頑張った!
  • ♪タナカ:"PAPA'S GROOVE"演奏中、突如異常に盛り上るファンキーなオジさんが現れて、曲が終わる度にステージのメンバーに話しかけつつ、曲が始まるとまた盛り上がって・・・の繰り返しにこっちのテンションも逆に上げてもらったような。とにかくノリはホントに大事だなと再確認する出来事でした
  • ♪シライシ:ヨシザワの結婚披露宴でのライブ。結婚式に感動して泣きながら演奏。
  • ♪ハットリ:最近ではベースのタカダ君の結婚式ライブ。タカダ君は喜怒哀楽をすべて出してくれて、やっている本人、見ている人両方が楽しめたんじゃないかなと思います。
  • ♪タカダ:去年の夏あたりからのライブは自分の中でも何か変わったような気がします。でも一番印象に残るライブは自分の結婚式の二次会ですね。メンバーみんなで僕のフェイバリットであるキン肉マンのテーマソングをスカ・アレンジでやってくれましたから!でもそのあと盛り上がりすぎて何やったか忘れてますけど。
  • キン肉マン!他にもライブでのカヴァー・レパートリーというと?
  • ♪サイトウ:最近、ライブでレーベルメイトのMU-STARSの“FUNKY SOYSAUCE”をやらさせてもらいました。おもしろい試みでした。ちなみにキン肉マンのカバーはスポンサーの名前が出るところで流れるインストバージョンに肉薄できればなぁという感じでした。でもカバーって本当に悩ましい存在ですよね。いつかオモロかっこいいカバーができればと思っています。
  • では録音作品について。これまでリリースされたものはすべてインストになっていますが、、今後ヴォーカルをいれる予定、はありますか?もしくはインストへのこだわりとか…
  • ♪サイトウ:インストのオモシロさに関してはもっと追求したいですね。ヴォーカル物も可能性として全然アリです。実はメムバーには内緒でしたが、風呂場で入念な唄の練習をしているんですよね。が、そのせいで変なビブラート癖がついてしまいました。これに関してはナシでしょうね。ウィッス。
  • ♪ヨシザワ:YSIGは元々ヴォーカル(サイトウ)入りのバンドだったので、気がついたら歌ってた(笑)、なんて可能性も十分あります。
  • ♪シライシ:(個人的には)インストにはこだわっていません。メンバー6人でやれることは色々と試したいです。
  • ♪ハットリ:インストはもちろん大好きですが、ヴォーカル物もなにか自分達らしさを活かしたやり方でできたらと思います。
  • ♪タカダ:すべてにおいてグルーヴ感が重要だと思いますので、別に歌が入っていても良いかなと思うこともあります。社長(角張)がGOOD BYEに勝手に歌詞付けて歌っている時もいいグルーヴ感出してますし(笑)。でも、インストならではの「におい」みたいなモノは出していきたいです。
  • ♪タナカ:ヴォーカルはどういうスタイルであれ今後試してみたいと思う一方、インストのおもしろさも確実にあるので、いろいろな可能性を探っていきたいと思ってます。
  • ★そういえば近々リミックスのお話もあるそうで、普段ダンスものやヒップホップなども大好きだと聞きましたが。特に好きなレコード〜アーティストというとどんな感じですか?
  • ♪サイトウ:DE LA SOUL「3FEET HIGH AND RISING」。中学の時、初めて聴いてかなりウワァ〜と思いました。そして、この間聴いてまたかなりウワァ〜と思いました。
     
  • ♪ヨシザワ:CAL TJADER「CAL'S PALS」。GILES PETERSON選曲。踊れる名曲集。
  • ♪シライシ:BASEMENT JAXX。マッドネスをネタで使っていたからです。
     
  • ♪ハットリ:DENNIS ALCAPONE「FOREVER VERSION」。声に特徴があるというのはほんと大切ですね。
     
  • ♪タカダ:JAMES BROWN「LIVE IN DALLAS」。どうしてもいつもJBになってしまうのですが、ここに入っているTIGHTEN UPがいいですね。特にJBの掛け声で始まるドラムブレイクは何回も聞いてしまいます。またドラムブレイクの途中でベースが間違って入っているんですが、これもライブならではの勢いが感じます。ちなみにオリジナルの"TIGHTEN UP"は持ってないっす!(ヤバい)。
     
  • ♪タナカ:やはりA TRIBE CALLED QUEST、DE LA SOUL、JUNGLE BROTHERS等のネイティブタン一派が今だにハズせません。ついでにビズマーキーも欠かせません。
     
  • ★みんなバラバラっぽいけど、何か微妙なYSIG感ありますね。逆にみんなのイメージでいうとスカ〜ロックステディなどルーツ・レゲエものでのフェイバリットというと…?
  • ♪サイトウ:THE SKATALITES「AFRICAN ROOTS」。初期も当然良いですが、何でやろ?いつもコレを選んでしまいます。ウィッス。
  • ♪ヨシザワ:RICO RODRIGUEZ「WONDERFUL WORLD」。リコ自らが歌うタイトル曲、泣けます。
  • ♪シライシ:SOUL BROTHERS「HOT SHOT」。インチキ臭い感じが良い。
     
  • ♪ハットリ:RICO RODRIGUEZ「MAN FROM WAREIKA」。そんなに良く聴くわけではないのですが、たまに聴くたびにリコはすごい!などと感心しています。
     
  • ♪タカダ:HEPTONES「ON TOP」。特に好きですね。メロディもさることながらリズム(リディム)も良いです!良くパクってますし(笑)。スタワンのリズム(リディム)とあの音は良いお手本になってます。まだまだスタワン修行中です…。
     
  • ♪タナカ:BRENTFORD ALL STARS「GREEDY G」。その強烈なベースラインと他の楽器とのからみが気持ちいいです。ネタものとして知りましたが。
  • ★では今のYSIGイメージとは逆で、ハードコア・バンドだったということですが、その当時の音で、今でもこの一枚は!というレコードがあれば…
  • ♪サイトウ:MINOR THREAT「全作品」。若者音楽の鏡と思われます。
     
  • ♪ヨシザワ:THE CLASH「白い暴動」。あえて邦題。
     
  • ♪シライシ:VOID 「CONDENSED FLESH」ぶっ壊れそうで、壊れていない。このバランスが最高です。
  • ♪ハットリ:THE JAM「THIS IS THE MODERN WORLD」大変久しぶりに聴きました。“LONDON GIRL”いいですね。
  • ♪タカダ:RUDE BONES「HEY WHAT'S THIS NOISE」高校の時に見てからバンドやりたいと思ったので今でもやっぱり好きです。いつか一緒にライブやりたいです!
  • ♪タナカ:GENERATION X「GENERATION X」。分かりにくいかもしれないけど若さを大切に的な一枚。
     
  • ★ではファンの方たちにユア・ソング・イズ・グッドをもっと知るためのYSIGオールタイム・フェイバリットなどありましたら、是非。
  • ♪サイトウ:THE SPECIALS「MORE SPECIALS」。これが好きな人とは仲良くなれそうな気がします。ウィッス。
  • ♪ヨシザワ:KEITH JARRETT「MY SONG」。心洗われっぱなし。
  • ♪シライシ:THE FUN BOY THREE 「THE FUN BOY THREE」。僕のアイドルは、ポール・ウェラーとロディ・フレイムとこのFB3のテリー・ホールです。アルバム全体に漂う暗さがテリー・ホールそのもの。大好物。
  • ♪ハットリ:BENNIE GREEN「SOUL STIRRIN'」。ベニー・グリーンは僕の大好きなトロンボーン奏者なのですが、その中でもバブス・ゴンザレスなどの絡みもありご機嫌な一枚です。
  • ♪タカダ:INCOGNITO「LIVE IN JAPAN」。一枚に絞るのはむずかしいです…。
  • ♪タナカ:V.A.「THE ULTIMATE LESSON」。ごった煮、おいしいとこどり、パーティーノリ、それがてんこ盛りでいながらもその素晴らしい統一感。YSIGでも心がけたいということで。
     
  • ★では最後に、今一番グっときてるおすすめレコードは?
  • ♪サイトウ:DON PATTERSON「HIP CAKE WALK」。お恥ずかしい話、この間初めて聴いたんですが、かなりカッコ良いではありませんか。あ〜本当に恥ずかしい。ドンさん、すいませんでした。
  • ♪ヨシザワ:PAUL DESMOND「PURE DESMOND」。ED BICKERTというギタリストのコード弾きがイイ!
  • ♪シライシ:RY COODER「MAMBO SINUENDO」。ラテンmeetsレゲエmeets歌謡曲な“CABALLO VIEJO”が最高です。
  • ♪ハットリ:JOHNNY GRIFFIN「GRIFFIN'N'BAGS」。熱さとユーモアの入り混じった演奏にググッときました。
     
  • ♪タカダ:V.A.「TROJAN CALYPSO BOX」。ちょっと前ですが、それでいてよく雑誌にも出てましたけどね。安くてヴォリューム満点でした。
     
  • ♪タナカ:JAYLIB「JAYLIB」。ちょっと質問とずれてるかもしれませんが、ずっと気になって楽しみなのです。はやく紹介してください(笑)。
  • ★では締めの一言をオーナーからお願いします。
  • ♪カクバリ(KAKUBARHYTHM):まず今回のインタビューの場を設けてくれてありがとうございます。この雑食性というかズルむけな混ざり具合はYOUR SONG IS GOODのサウンドにやはりでているな〜って普通に思いました(笑)。今後もYOUR SONG IS GOODを多くの人に知ってもらう、聴いてもらえるようにがんばります。大人の「余裕」と「がけっぷち」感を前面に押し出しながらも、音楽への愛情忘れずにゴチャゴチャドタバタしながらイキタイもんス。で、MU-STARSともども、面白いことを素直にシンプルに表現していけたらいいですね。
  • ★本日はありがとうございました。

★今後のリリース予定&ライブ予定

♪ライブ予定

5月2日@恵比須ミルク[DYNA→MIX]
w/DJ ZEPH、AZEEM(FROM SANFRANCISCO)、CIRCUS DJS(DJ TOP BILL、DI KOU)、MU-STARS
5月10日@恵比須ミルク[MAD POP REGGAE]
w/TUFF SESSION etc
5月31日@下北沢ベースメントバー「3PSHOW」
w/ONE TRACK MIND、CASSETE CONROS
6月27日@下北沢ベースメントバー「カクバリズム〜夜の部屋〜」
w/ECD,BREAKfAST、リッキーソナタ、DJ MU-STARS、WATARU、ONO(JET SET)、TAKAHIROCK(NIW RECORDS) etc
7月6日@クラブキュー
w/SMALL CIRCLE OF FRIENDS、COPA SALVO
7月20日@所沢航空公園野外音楽堂

♪今後のリリース

♪カクバリ:8月末あたりに夏!な7インチをまたまただします。で、12月くらいまでにはセカンドミニアルバムをCDとアナログでリリースする方向です。どうぞよろしくおねがいします。