
5/21に発売されたイルリメのアルバム、『鴎インザハウス』はもうみなさん聴かれましたか?
音からアートワークまでほぼ全てを自分一人で作り上げ、これまでよりも更にイルリメの本質を感じ取ることが出来る本作。リリックはマシンガンのようなラップに加えて殆ど歌っているような部分も増え、その結果彼のユーモアや毒のようなものがよりはっきり伝わることとなり、個人的には意外な程に剥き出しになっている感を覚えたのですが、それこそ所謂ヒップホップで用いられてきた自己主張や説教めいた言葉は一切使われておらず、かといって私小説的な自己満足的世界に陥る訳でもないという、彼の表現が更に広がりを見せた傑作となっているのでは、と思いました。
その独自の世界は、例えば彼のホームページ上に連載されているコラムを読んでも分かってもらえる通り、大阪という街で暮らしていく中で発見した様々な情景や体験に大きく根差しているかと思うのですが、そういった着眼点の鋭さを絶えず持ち合わせているのは正に才能であり、それは一時的な勢いのみで突っ走るような刹那的なものでなく、もっと自然に構えるような感じなのではないかと思います。
そして良く言われる事ですが、この人の作品は普通ヒップホップと呼ばれているような音楽に興味を持てない人でもなんなく入り込める、というか元々がヒップホップをやろうとしてるんじゃなくて、結果がヒップホップと呼ばれるフォームでなんとなく括れるかな、というだけなのであまりジャンルとか関係無く(ただ何らかのジャンルに収束した方がリスナーを獲得し易いという事実があるのがなかなか難しいところだとは思うのですが、本当に様々なジャンルのイベントに参加している彼の精力的活動にも驚き)、より幅広い方々に彼の音楽を是非体験していってもらえたら良いなと、そう思います。
このインタビューはアルバムリリース直後の5/23に、大阪はFIREFLYというクラブにて行われたイベント後に行われました(この日イルリメは出演無し、彼は客として足を運んでいました)。
イベントでは巨体を揺らして強力にファンキーなテクノを繰り出すウッドマンのライブに合わせてモユニジュモやヤベミルクも踊りまくり、またオールタイチのDJ時にはモユニジュモのフリースタイルも飛び出すなど、なかなか楽しい夜だったのですが、そのイベント後、みんな続々と帰って行く中酔いを残したままゆるりと始まり、もう帰りたいなーという感じのモユニジュモを申し訳ないと思いつつ引き止め、最後までゆるゆると進行しました。
この時点で僕自身が新しいアルバムをきちんと聴いておけなかったという事があり、新アルバムについてのインタビューということには殆どならず、そこは残念だったのですが、とにかく、そんな状態でモユニジュモを怒らせたりしつつのこのインタビューは他では読めません。
またインタビュー時には、イルリメの"流星より愛を込めて"に傑作リミックスを提供していることでもお馴染みのルビオラさんも参加して頂きました。インタビュー後にはルビオラさんに「イルリメとケンカ売ろうとしてるのかと思った。」と言われましたが、すいません、完全に僕が悪かったです。
更にアップまでにインタビューからやたら時間が経ってしまったのも大変申し訳ないのですが、まあ、ともかくもどうぞ。