第2回
わんばんこ。編集担当からの御題は「前回に引き続きWEEKEND RECORDS話を」。って自慢話ばっかりするのも、疲れるのよ、正直。もう、えーやん。過去の事やし。おまけに、近いうちにWAX POETICって洋モノの音楽雑誌で特集されるし。チェアマン・マオっていう著名な音楽評論家(NYのクラブ、APT.のレジデントDJでもある)の手によって。辞書片手に読んでたもれ。その雑誌、JET SETでも購入出来るよ。あ、無意識でまた自慢話しちゃった。やっぱ好きなんだな、自慢話。でも、それぐらいさせてよ、貧乏なんだから。
担当の意見は無視して、今回はレコードの買い付けについて書く。ただのレコ好きにしたら「買い付けって羨まちいなぁー。楽しそうだにゃー」だろうけど、そんなんじゃないわい。確かにギャンブル的な楽しみはあるが、ハズれた場合は生活がかかっている分、恐ろしい。一回の買い付けで、僕の友人、T氏の年収分くらいの費用が飛ぶ。なので一回の失敗が、ウチ(ひよこ)みたいな弱小商店には致命傷だ。成田(または関空)からのフライト段階から「今回がひょっとして最後の買い付けになるかも、、」と気合いで手のひらがビッショリだぜ、いっつも。
ウチの買い付けは他店と違って特殊。何が違うって、車の運転免許をもっていないから、全て公共交通機関を使っての買い付けだからだ。レコード抱えて電車やバス、徒歩での移動。そんなの、他の店でやっているなんて聞いたことがない。このやり方だと当然、街中のレコード屋は行きやすいが、そんな場所ではレア物は日本以上の価格な上に、日本や欧州の買い付け人だけでなく地元民も競争相手になる。そうなると、誰も行かないディープなロケーションまで足を運ぶしかない。しかーし、車ナシで苦労して遠路足を運んでも、インターネットという凄いジャマものがあって、どうにもならん事がある。というのも、怪しいレコードは全部、オークションのサイトでチェックして値段を付けているところもあるからだ。オークションのサイト(=e-bay)の価格なんて、世界一高い価格なんだから、それを基準にされても全く話にならない。日本の値段なんかと比べモンにならん位に高い。だって日本よりもずっと裕福な米国、欧州のコレクターが付けた最高値だもの。ディープな場所で如何に日本が貧しい国かを実感されられっぱなし。ムシャクシャするわい。
それでも買い付けするんだよ! 何がオレの背中を押してるのかわからんが。電車、バス、徒歩で買い付けしているせいもあり、行った先々の街の事がよくわかる。それが数少ない楽しみなのかもしれない。普通の買い付けは車でレコ屋とレコ屋の間を渡るだけだから、相当な回数買い付けしている人でも、街の事を全く知らない。というか、知る必要もないし、知る余裕もないはず。メシもマクドナルドや、マシな時でデニーズ程度らしいし。その街の旨い食堂とかを知る醍醐味は徒歩ならでは。しばらく滞在すると、その食堂の馴染みになったりして、ちょっとしたロコ気分。バスや電車を待ってる間に、地元民と世間話したりするのも、ぶらり途中下車感覚。やっぱ楽しいわ、オレ流の買い付け。それで儲かれば文句ないんだけどなぁ。
日本には買い付け店のフリして、インターネットを使った、所謂「クリック買い付け」(要はネット検索を毎日しまくって、海外のサイトで安くレコードを見つけて仕入れるという、お茶の間にいても出来る買い付け。個人的には無理があると思う)をしている店も多い。というか、それが主流でしょ、特に東京は。何にやりがいを持ってそんなことしてんだろ? 確かにギャンブル性がなく、経済的にも身体的にも安全だけど、いづれにせよ中古レコードなんて全然儲からんのに、「やりがい」がなかったら、一体何が彼らの原動力なんだろ? 毎日ネットをチェックする原動力。わからん。ってどうでもいいわい、他人の事は。せいぜいクリックにいそしめやがれ。オレは、これからも現地でレコード担いでエンヤコリャするよ。なので体力なら負けないぜ、、、、って誰に対して何が言いたいんだろ? そしてオレ自身の「やりがい」って何なんだろ?
「安全」といえば、徒歩での移動も多いので、場所によっては非常にスリリングな目にも会う。ナイフで脅されるとかさ。さすがにチャカで脅された事はないけど。「オメー、こんな場所(=ゲットー)で何してんだよ」と住民に睨まれるような場所で、なおかつ駅やバス停から遠い位置にレコード屋の倉庫があったりするから困りモノ。当然、倉庫だからクレジットカードなんて使えんので、現金を結構な額で持ちながらそんな場所を歩く。1ブロックが相当長く感じる。そんな時に限ってウンコしたくなったりするが、そんな場合は余裕で漏らす覚悟。それで、その倉庫が当たった時の喜びは、それこそ脱糞もの。ハズれた場合は551のアイスキャンデーがない日の一家団欒よりも、ずっと暗い。「もうナイフでもチャカでもいいから、ひと思いにやっとくれ」なヤケ糞気分で帰路を歩む。車で安全に買い付けしている人らには絶対にわからんやろ、この「オレって男や」なウットリ感。帰った後の排便も通常よりいいよ。
中途半端だけど、文字数的にこの辺で仕舞いかな? っていうか、もう朝の4時なんでモーレツに眠い。続きはあるのかな?
最近、ツイてないことも多くて、オレ様口調な荒い原稿となってしまいま舌。おまけに文字数がカウント出来る環境に居ないので、テキトーに「こんぐらいだろ」感覚で書きました。ネット原稿だし、文字数とかその辺は何とかなるやろ、担当のラークやん。こんなエエ加減な連載で次回があるかどうか知りませんが、あるならそん時までグッバイ!


