あるところに一人の男の子がいました。
強いお父さんと優しいお母さんと三人で楽しく暮らしていました。

そんなある日、男の子に弟ができました。
それまで男の子にかかりっきりだった両親は弟にばかりかまうようになり、男の子は寂しく思うようになりました。そこで男の子は「弟さえいなくなれば良い」と考えて、最近では弟しか吸わなくなった、母親の乳房に毒を塗ることにしました。

そして明くる朝。弟がいなくなっているはずだと思って3人の様子を見に行ってみると…。

なんと弟ではなく強かったお父さんが亡くなっていましたとさ。

そんな小粋なお話も飛び出したところで、みなさんいかがお過ごしでしょうか?眼鏡の2ちゃんねらー(ロムるだけ)の俺です。

去年は大手老舗輸入レコード屋の実店舗が閉店して大変でしたね(あそことかあそこしかないけど)。大手老舗レコード店のみならず、中古盤屋も随分とたくさん店を閉めたり縮小したりで、レコード盤はいよいよ本格的に冬の時代に突入って感じですね。

まあ、少し前からCDJやSERATOが登場、進化して来た事により、レコード自体の存在価値は随分と危ぶまれていたんですがね。ここに来てそういうのが加速度的に進んだって事なんでしょうね。

自分はレコード盤に対しては変態的に愛情を持った人間です。好きが高じてレコード屋で働いてるほどです。自分の手元に良いレコードがあればそれで良いので、他人がレコードでやっていようが、CDでやっていようが、パソコンを使っていようが、その事に関してはどうでも良いんです。ていうか(数人を除いては)他人がDJしている様子なんぞは全く興味無いですし、ここ数年は新たに興味をそそられるような若い人もあまりいません。

しかし、何人かは『共通の趣味を持ったDJ』というのがいるわけで、その人たちと情報を交換したり、いろいろと教えてもらったりする事はとても楽しかったりもしますけどね。
で、その事をふまえて言わせてもらいますけど、「いやー、最近レコ屋がどんどんつぶれちゃって寂しいっすよねー」って話とか、「パソコンでDJするヤツってなんなんすか?」とかほざくアホ多過ぎ。

そういう事を言うヤツに限って、実際は(昔と比べると)全然レコード買ってないようなヤツだったりしますね。おまけに90年代後半とかで知識が止まってて、今の話題にも全くついて来れないようなヤツばっかり。そういう連中が「寂しい」「パソコンでDJするとは何事か」とかバカな事言うもんですからホントに困ります。こっちの仕事の事なんかも考えてくれてて、単なる話題として合わせてくれてんのかも知らんけど、そんなキモい気遣いなぞは無用です。

そういう連中って何かって言うとすぐに『カルチャー』みたいな括りで話を進めたがるけど、『カルチャー』ってそもそもなんすか?古くさい価値観にずーっとしがみついてる事っすか?

DJにとってはレコードもパソコンも単なる『道具』なわけでしょ?はさみとナイフのどっちが良いかみたいな話してたら笑われますよ。

まあ、こっから話を膨らませて行くと『アナログ対デジタル』みたいなよく有る話になるので止めときます。ちなみに俺自身は、単純に音質と見た目の良さで言うならばレコードが勝つ、って事でレコードでやっています。今のところは。

特に後者の理由は非常に大事で、例えば俺がパソコンの前に居るって絵は、仕事してるか、エロサイト巡回してるか、2ちゃんねる巡回してるか…にしか見えないので、このへんの理由さえ解決されれば、すぐにでもSERATOに移行します。その機動力を考えると大変魅力的だからです。ただ、上記の問題はなかなか解決されそうにないのでパソコンに行けないわけです。


そこで、俺が考える理想のDJ用のソフトをここで発表したいと思います。

まず、各メーカーはオーディオ・インターフェイス+ソフトという形態での開発をすぐに止めて頂きたい。そして、高度な人工知能と運動能力を備えたロボット型にしてください。

で、DJの重たいレコードを文句一つ言わずに運んで欲しい。

ほら、簡単な事じゃないですか?これが商品化されれば、アナログでDJする良さを残した上で、機動性の方も確保されるわけです。

さらにDJが終わったあと朝までレコードの番をしてくれる上に、朝になったらなったで俺自身は帰り道にそのまま飯食いに行きたいので、その場合は重たいレコードを持って一人で家に帰っててくれるのが理想です。

あと、競争率の高いプロモをその高度な運動能力を活かして買いに行ってくれたり、レアで使える中古盤を(予算内で)買ってきてくれたり、みたいな事にも対応してくれたら更にうれしいですね。

もっと欲を言うと、自分がDJをしていまいち盛り上がらなかった夜には、「いやー、悪くはなかったんすけどね。客がちょっと若すぎたんちゃいます?普段大塚愛とか聴いてる子らにアレはまだちょっと早いっすよ」とかなんとか慰めてくれたり…

「さっきバーカウンターに居た二人組、あれ彼氏とかいないみたいっすよ。けっこう暇そうにしとったしイケるんちゃいます?もひとつのほうは俺がウマいこと言って外連れて行くんで。その間に、ね?(ニヤニヤ笑う機能も搭載)」とか…

「今日バイト代出たんで焼き肉行きましょうよ」とか…

機能として付けて欲しいのは他にも山ほどあるんですが、どうでしょうか?これが実現すれば、DJの世界は確実に変わるでしょう。

題して、DJ用(アシスタント)ソフト『世良戸(せらと)君』。


…結局、自分たちで何かを作る訳でもなく、一生懸命やってる人間に対して外から適当な意見をぶつけるだけってのは、所詮この程度の事だと思うんですよ。

当初パソコンでDJする事に対して色々と否定的に見てたんですけど、実際にやらなきゃわかんないじゃないですか、やっぱり。だから俺も実際にパソコンでDJやるまでは(=自分が知らない事に関しては)何も言わないでおこうと思うし、逆に実際使う時が来たら誰よりもうまく使ってやろうと思います。

レコードの良さを説く事も素晴らしいし、新しい物をなんとかしてモノにしてやろうと頑張る姿も良いじゃないですか。

どっちも暖かく見守りましょうよ。


ここで無理矢理良い話で閉める俺ってどうよ?

 

MATSUMOTO HISATAAKAA : むしゃくしゃしてやった。相手は誰でも良かった。今は反省している。

 

AUTHOR PROFILE:
MATSUMOTO HISATAAKAA

【EDITER/DJ】 プロデュース、リミックスはもちろん、既存の枠にとらわれないスタイルでの制作活動を多数こなす。A.Y.B. FORCEの一員としても名を連ね、BEATを叩き出しては切り刻む毎日。その眼鏡を通してチョイスするレコードは、良いビートであればジャンルを問わない。本当の事を勇気を出して言うと、大阪は心斎橋にあるRECORD屋VINYL7 RECORDSのスタッフ。最近になって『菜っ葉の煮付け』の本当の美味しさに気付いてしまった33歳。遅咲き。
 

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