第二回目 : NOTICE
お疲れヤーマンです。池田です。
第一回目のコラム以降そのままツアーに出てしまったのですが、おかげで色々な土地の色々な呑み屋さんにお邪魔してきました。格好のコラムネタを仕入れることが出来ると思いきや、各地でことごとくイイ酔いを喰らい過ぎて、正直記憶の詳細が…。
スイマセン皆さん、またすぐお邪魔しに行きますね。有難うございました!
ところで、いつも青山『OATH』でレギュラー・パーティーをやらせて貰ってるんですが、その『OATH』でBBQパーティーをやってるって聞いたんで、先日大阪から戻って顔を出してみたところ、近所に面白い店出来たみたいだよ、との情報が。どうやら近所らしいので、早速そのまま探りを入れてみることに。
場所を教わりつつ『OATH』から2分ほど歩くと、件のお店をすぐに発見!中に入ってふと店番している人を見ると、アレ?何故か友達のMOOちゃんがカウンターに座っている…。小さなスペースの中にある冷蔵庫と中古レコードを見渡しながら、なんなのココ??と尋ねてみると、彼は豪快に笑いながら一言、
「部室ですよ!」
と、全くもって謎な返事を返してきた。
「オーナーに好きにしてイイって言われちゃったもんで。まぁ、一杯呑んでって下さいよ~!あ、セルフなんで勝手に呑みたいモノ冷蔵庫から取って下さい、全部500円ですから。」
好きにしてイイって言われちゃった、って…ゆ、ゆるいな~!
でもこういう感じ、とても好きです。
取りあえず冷蔵庫から取り出したビールを呑みつつ、棚のレコードをサクサクしてみる。意外にもナイスなディスコやレゲエ盤を多数発見!が、オープンしたてということなのか、そのほとんどにまだ値札が付いていない。その中の目ぼしい一枚を手にとり、いくら?とMOOちゃんに聞いてみると、ゆるく体を揺らしながらぼんやり、
「時価ですね~。」
との返事が返って来た。
…銀座の鮨屋かここは?!
そんなゆるさの中でまどろみつつ座って焼酎を呑んでいると、暫くしてカウンターの方から
「アレッ!?」
という素っ頓狂な叫び声が。どうしたの?と声を掛けると、MOOちゃんは落胆しながらそのレコードの値段を教えてくれた。
「1600円ですよ。」
おっ、手頃!欲しい!!…でもなんでガッカリしてるの?
「だって俺、昔2800円で買ったのに、コレじゃ損じゃないですか~!」
レコ時価恐るべし…って云うか、何となく会話も部室っぽい。取りあえずナイス・プライスで12インチをゲット。
「コーヒーもあるんで良かったら(どうぞ)。豆も選べますよ。」
と聞いて、何の気なしにアルペジオって豆をチョイス。
「出たー!絶対選ぶと思ってましたよアルペジオ。このディスコ好き!趣味人の豆ですよ~。」
…へえ、そ、そうなんだ?
MOOちゃんは親父ギャグを言いつつ、アルペジオ(ギター)の効いたイタロ・ディスコをコーヒー・ミュージックに、と掛けてくれた。それにしても、呑みのブレイクにコーヒーって結構イイよね、気分が一回リセットされて、その後また改めて呑めるし。
酔いもイイい感じになってきたところで、顔見知りの友人たちも来訪、いつの間にやらホントに店自体が部室化してきていることに気付く。ダラ~ッとしながら皆で他愛も無い話をしつつ、窓から夕焼けの日差しが入ってきたりなんかして。そう言えば高校生の部活の後ってこんな感じだったかもな~。
マッキントッシュのアンプを通してスピーカーから流れてくるレゲエの音が、ひたすら優しくて丸い。
店の名前は『NOTICE』と言うらしい。基本的には深夜一時までの営業で、部員がいれば帰るまで営業とのこと。不思議とイイ店なので、確実にまた呑みに行ってみます。
暫くして『OATH』の方に戻ってみると、店の軒先でナイスな酔いどれ親父たちを発見!よく見ると、たまたま来日中で遊びに来ていたトム・ミドルトンとイアン・オブラエンが、一緒に"CAN' TOUCH THIS"を歌いながらMCハマー・ダンスを披露していた、という…。
外の広場にPAを設置して以降、最近では本格的にミニ・レイブ場と化してる『OATH』もまた、自由な時間が流れる不思議とイイ店であることは言うまでもありません。





