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Column » RUMI(るみ): » vol.5 [2009-03-16]

[ビューティフル・ライフ(笑)] -スイーツ編-

装いも新たにお邪魔します、RUMIです。

前回のコラム「少数派の行列」の中で次回コラムのテーマを募集しておりました。今回の連載テーマは、自分のファースト・アルバムの最後曲"Beautiful Life"を「スイーツ(笑)」的に扱い「ビューティフル・ライフ(笑)」としました。

さて、この「スイーツ(笑)」って言葉、ご存知でしょうか?…久々にウケた痛快な比喩表現。ネット・スラングらしいのだが、考えた人、超才能ある!
メディア等々に振り回されて「デザート」って呼んでたものを、いちいち「スイーツ」と呼び換えたがるような人々を「スイーツ(笑)」と呼ぶとのこと、Wikiを一読してから読んでいただいた方がいいかもしれませぬ。↓

スイーツ(笑) - Wikipedia

"Beautiful Life"って曲は女の「スイーツ」な部分を抉り取って、

「どこにもない本当や根拠、でも、これでいいの。これがあたしたちのBeautiful Life」

と24歳の時に作った曲。

"Beautiful Life"という、よく歌の題名に使われる、それも題名の通り「人生は美しい~♪」的な歌に使われるこの英単語で、とても底意地の悪い曲を作ってしまった性悪のアタクシですが、愛もこもってるわけです。

あの…女性の「スイーツ(笑)」的な部分!?分ってるんですよ、女だって。その上での「でも、これでいいの」なんです。それでもカワイイものを集めたくて、新しいものを早く集めたくて、綺麗になりたくて、テンション上げたくて、笑いたくて、自分を肯定したくて&肯定して欲しくて、奮闘してるのです。
「もてカワ(笑)」や「スイーツ(笑)」や「セレブ(笑)」や「大人かわいい(笑)」等々を嘲笑したり刹那を感じる自分がいる反面、そういうのにブンブン振り回される女の人を可愛く思ったりします。自分の性質上、ヒョイっとそういう流れに乗れないもので、時に羨望すら感じちゃいます。

小さい頃も近所の男の子とばかり遊んでいたし、物心ついた時から女子特有の「群れ」的な集団が苦手で、しかもラップなんて始めちゃったもので、常に身の回りは男が大多数を占めていた。
実際思いやりのかけらもないガキだったので、言い争って泣かせたりするのが恐くて、女の子を扱うのが恐かった。極・極少の友人とは長く深く喧嘩もしつつ付き合わせてもらってるが、彼女らも、なんか世の主流とは違う気がするし(友よ、怒るな…)、スイーツを「スイーツ(笑)」と思ってる人たちだと思う。

今から何年か前、「私は女を知らなすぎる!」と、悩める青少年のようなことを思い、女だらけの職場で働いてみようと思いたった。「色んな女の生態を見たい」というエロ・オヤジ的な志望動機を心に隠し、真面目なOLを演じきった我は即日採用され、女による女観察の日々が始まった……生まれて初めて女子校に入った気分だった。私の人生で母親と姉を除いて、女とこんなにも一緒にいるのは異例のことだったので、毎日が衝撃だった。そして、ちゃっかり観察結果をもとに「キャット・ファイト」って曲も作った。

彼女らは物凄い勢いで、「…ヨガ?」、「いやホットヨガ」、「岩盤ヨガ」、「ヨガやめ」、「…加圧(トレーニング)??」、「加圧やばい」、「会費高い」、「…フラ(ダンス)??」、「…マラソン?」、「走る女?」、「週末断食」、「今年こそ英語」と、瞬く間に色んな方向に気持ちが行ったり来たりし、ぶつかり、光っている…まるでピンボールみたいだった。
彼女らはいつも「何か」がしたいのだ。何故こんなにも「何か」を探し回っているのだろうと、不思議だった。「何か」のスイッチを色んなメディアが突いてきて、その度に彼女らの瞳はチカチカと点滅する。でも、彼女らはそれを全身全霊で楽しんでいるようだった。さぁ~次は何が私達をチカチカさせてくれるの~?という余裕すら感じられた。実際「何か」にトライしてみた暁には皆に成果や感想を嬉しそうに報告してくれる。そこに「楽しい」がある以上、素晴らしいことではないか!
うんうん、いいぞ!チミ達、乙女っぽくていいぞ!…と思ったのも束の間、ある日突然自らバランスを崩す者出没。いったんバランスを崩すと、ものの見事にピンボールは落下し持ち玉ゼロ、あんなにも魅力的にピカピカ光っていた得点板は光を失い、「なんであたし、こんなことやってたんだろう…」と意気消沈し一旦ゲームオーバー。…落ち込む彼女に何か慰めの言葉をかけようか…と思いつつ、不器用なオッサンのようにモジモジする私。
しかしそんなオッサンの心配をよそに、彼女はすでに新しい「何か」を見つけ次のゲームに走っていた。

なんなんだ!こいつらのパワーは?????

彼女らを「スイーツ(笑)」と一蹴し、あっても無くても変わらないような「何か」に翻弄されて駆け回る彼女らを馬鹿にする気持ちもわかる。女ながら私も「アホ臭…」と思ってしまうことが多々ある。
でも、何とたくましいのだろうとも思う。「あ、いいな♪」と思った瞬間にはダーッと駆け寄り、すぐに泣いてそこから帰ってくるような彼女らは、あちこちに膨大なエネルギー(とお金…)を放出してキラキラしている。

「わんぱくでもいい、たくましく育ってほしい!」が男子なら、「馬鹿みたいでもいい、キラキラしてたい!」が女子でもいいじゃないか。

ってなると、男でもなくキラキラもしてない私っていったい…


……RUMI(笑)

 
 

AUTHOR PROFILE:
RUMI(るみ)

Sanagi Recordings女将MC。高校生の頃、MC般若とヒップホップ・ユニット般若を結成。ライヴDJにDJ BAKUを迎え、精力的な活動を行う。2004年、自身のレーベルSanagi Recordingsよりソロ・デビュー・アルバム『Hell Me Tight』リリース、エモーショナルなメッセージはHIPHOPのみならず様々なフィールドで反響を呼ぶ。DJ BAKUや漢(MSC)の作品での客演で存在感を示しつつ、ジャンルに囚われず活動内容を拡大。数々の客演をこなしつつ、07年にはセカンド・アルバム『Hell Me WHY??』をリリース。今作はエレクトロ、ブレイク・ビーツ、ダブ・ステップの要素を取り入れ、前作とは違いカラフルな仕上がりとなっており、良い意味での裏切りを見せた。この作品が海外でも評価を得ることになり、現在イギリスのTHE BUG(KevinMartin//TECHNO ANIMAL)とも作品を制作中。加えて、3rdアルバムにして『Hell Me』シリーズの最終作となる『Hell Me NATION』が本年11月に発売決定!

SanagiRecordings: http://www.sanagi.jp
MYSPACE: http://www.myspace.com/mcrumi




 

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3rdアルバムにして、"Hell Me~"シリーズ最終章"Hell Me Nation"からの3曲入りEP!!
12" | 1575 | POPGROUP | 2010-01-11