GOLDIEによる都市生活者のためのアンセム"INNER CITY LIFE"から数えて早13年。あのEVERYTHING BUT THE GIRLが、OMINI TRIOやSPRING HEEL JACKをリミキサーに起用し話題を集めた"WALKING WOUNDED"や、M-BEAT FEAT. JAMIROQUAIの"DO U KNOW"からだと早11年。オリジネイターSHY FXが、ドラムンベース全盛期にジャングル・リヴァイヴァルを提唱した特大アンセム"BAMBAATA / FUNKSTA"や、RONI SIZE/REPRAZENTによるクロスオーヴァー・ヒット作"BROWN PAPER BAG"からは丁度10年。4HEROによるマーキュリー・アウォード獲得の歴史的傑作『TWO PAGES』からでも9年…。
ついでに、H JUNGLE WITH Tによるジャパニーズ・ジャングルの夜明け(と日没)!?"WOW WAR TONIGHT"からはなんと12年…。
ここで敢えて書くまでもなく、時が過ぎるのは早いものです。"WOW WAR TONIGHT"をBGMに誕生した赤ちゃんもなんと来年から中学生!!!
もちろん、この10年ほどの間には、BAD COMPANYの時代やDJ MARKYらによるブラジリアン・ドラムンベース旋風、ブレイクコア的な視点におけるラガ・ジャングル・リヴァイヴァルなどいくつかのトピックは存在しましたが、そのいずれもがダンス・ミュージック・シーン、ひいてはポピュラー・ミュージック・シーン全体に激震を与えるほどのものでもなく、気が付けばかつての黄金期が幻であったかのようにその存在がマニアックなものと化してしまっていたドラムンベース/ジャングル・シーン。

しかししかし。これもまたここで敢えて書くまでもなく、そして中島○ゆきが歌うまでもなく、時代は廻るもので、80'Sリヴァイヴァルを経てアーリー90'Sリヴァイヴァルが来てレイヴ・リヴァイヴァルが来たなら次は、ミドル90'Sリヴァイヴァル、つまりドラムンベース・リヴァイヴァルが間違いなく来ちゃう/来ちゃったわけ、ですね。
この1〜2年の間、あっという間に生誕の地UKを飛び出し、ヨーロッパ各国はもちろん、USAやここ日本にまで飛び火しているご存知ダブ・ステップ・シーンの若手筆頭/出世頭、SKREAMが、ドラムンベース・シーンのレジェンドDJ ZINCにリスペクトを表明し、一緒に来日しちゃったりしていることもその確固たる証明。
更に、時が経てばサウンドはもちろん進化を遂げるもの。かつては、レイヴ・ミュージックの一種として、ざっくりとしたブレイクビーツがその魅力でもあったジャングルが、これまた世界的な巨大ムーヴメントと化しているニュー・レイヴともリンクするように、ハイパーでレイヴィーなシンセ・ベースが組み込まれた最新型としてリ・ニューアルしちゃっているのです。
一方、硬質でサイバーでダークな路線を突き進んだ結果、光すら見えない世界へと突入してしまったドラムンベースは、その大らかさを再発見し、揺り戻しとでもいうべきジャングル回帰サウンドへと向かったりもしているのです。
この「失われた」10年の間、アンダーグラウンド・シーンを舞台に、くすぶりつつもじっくりと進化を遂げてきたジャングル/ドラムンベース・シーンが、リヴァイヴァルの風を受けながら、ダブ・ステップなど、勢い絶頂の周縁サウンドからの接点も武器に、完全なる再興を遂げたっ!!

なーんて堅苦しいウンチクは抜きに、「夏だ!レゲエだ!!ラガ・ジャングルだー!!!」というのでも勿論オーケーですし、「夏だ!レイヴだ!!レイヴィーなドラムンベースだ!!!」というのも、「ニュー・レイヴより激しいの求む!あー!これ!!ニュースクール・ドラムンベース/ジャングル!!!」というのだって断然オーケー。聴けば体が疼き出し、大暴れせずには居られないモスト・エネルギッシュなダンス・ミュージックの最新形をいくつかご紹介します。
畳み掛けるようなローリング・ブレイクビーツと、SWITCHらによる大人気フィジェット・ハウスに夢中の耳にもフィットするヘヴィー・ダブ・ベースで組み上げられたBPM160オーヴァーの世界へようこそー!!!

TEXT: JUNICHI HORI(JET SET TOKYO)

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