JET SET :アルバム・デビュー作『ENTER』の反響はいかがでしたか? ターン・テーブリストとしてDMC世界チャンプになった時や、或いは以前のNINJA TUNEの公式ミックスCDの時とはまた違った世間的なリアクションがあったと思うのですが…。
DJ KENTARO :そうですね、色んな人に聴いてもらえて純粋に今は嬉しいですね。フル・プロデュース作品としては自分にとっての第1号なので、だいぶ思い入れはあります。DMC穫ったときとはまた違った感じですね。あとは、意外にもアメリカでの反響が大きくて。i-Tunes USAのダンス・ランキングだかでトップ10に入った時はビックリしました。
『ENTER』収録楽曲の中で特に気に入っている曲、思い入れの強い曲なんかがあれば教えて下さい。
ゲストとやった曲はどれも気に入っているし、「TASOGARE HIGHWAY HIGH」や「ONE HAND BLIZZARD」もお気にですが、思い入れがあるのは1曲目の「ENTER THE NEWGGROUND」と最後の「GRATEFUL TO YOU」ですかね。最後の最後に出来た曲で、しかも思い入れ深いネタを使ってるので。
『ENTER』制作時に面白いエピソードなどがあれば教えて下さい。個性的なゲスト陣が参加していましたが、その人選はやはり全てKENTAROさん自身が行ったのですか?そしてその基準は?
そうですね、全て自分が選びました。基準は特にないですが、今までの1つの集大成に近いものにもしたかったので、自分に影響をくれた人達とやりたいとは思いましたね。レコーディングはどれも楽しかったですね。楽器を持ち寄ったりして録ったものを実際使ったり、SPANK ROCK達も酒を片手に録ってたり、、どの現場もにぎやかでしたね。
KENTAROさんの制作のインスピレーションの源はやはり2ターンテーブルなのでしょうか?制作環境や制作順序あたりについて教えて下さい。また、コレは恐らく自分しかやっていないだろう、という取り組み方などがあればそれも是非!
そうですね、サンプリングが多くなるとやっぱりターンテーブルを使います。もちろんスクラッチもそうですね。でも、曲を作るときは他にもたくさんの機材を使います。MPC、キーボード、ドラムマシーン、打楽器、祭りで買った笛…なんでも楽器ですね。
曲を作る作業のときは、とにかく今自分が聴きたい音を創っていく事が目的だと思います。
KENTAROさんはDMCによって全世界にその名前を知らしめたDJですが、いわゆるステレオタイプなターンテーブリストとは明らかに一線を画しており、もっと自由で、もっと大きな可能性を感じさせてくれる存在だと我々は思っています。その辺はご自身でどのようにお考えですか?
ありがとうございます。世間でのターンテーブリストというイメージとは少し違う印象かもしれません。でも、今のスタイルが自分にとっては凄い自然な事になっているので、やってて楽しい事には他ならないですね。どんな人も自分が楽しいと思えるスタイルなら、僕と同じスタイルだと思っています。
この度リリースされる「ENTER THE NEWGROUND LIVE!!」の最大の見所を挙げるとしたらどのあたりでしょう?ネタバレしない程度にコッソリ教えて下さい笑。
すんません、全部ということで笑…内容的に話しちゃうと、メインはやはり『LIVE』です。アルバムの日本ツアー・ファイナルの夜をDVDに詰めたわけです。アルバムに参加してくれたPHARCYDE、HUNGER、HIFANA、LITTLE TEMPO、FAT JON、藤舎貴生、VJ GEC、と一緒にその空間で創りだしたライブです。他にはPVとかライブ後インタビュー、アフター・パーティ映像や全国地方のハイライト映像とかが入っていますね。
KENTAROさんやHIFANAのように、音楽の醍醐味をフィジカル・レベルで伝えることが出来るアーティストにとって、DVDというメディアは大変有効であると思います。その有効なメディアであるDVDを通じて、人々に何を伝えていきたいと思いますか?
そう思います。やはり僕らがやっていることは生でその音を動かして、組み替えて、そのグルーブを創っているから、それをちゃんと見せる必要があるからだと思いますね。
音学にならず音楽としての楽しさとかグルーブとか鳥肌とか…音で感じられる素晴らしさみたいのが伝わったら良いですけどね。
映像と言えば以前「FREE」のPVを拝見したのですが、あのメッセージ性の強さはなかなか痛快でした。やはりあなた自身アナログ盤に対する何らかの思い入れがあるということでしょうか?
そうですね、アナログはやはりDJなら誰もが使うものだろうし、もちろん思い入れがあります。ただレコード屋の数が少しずつ無くなって来ている、そのスピードの早さが尋常じゃないのを感じ、こういうコンセプトを考えついたんだと思う。あのPV、実は「機動隊2」としても出演しています。
JETSETオンライン・ショップのお客さんの多くは、前述の「FREE」のPVで弾圧されてしまうような(レコード中毒的な)人達なのではないかと思います。そんな人々に向けて、最後にメッセージをお願いします。
一緒にアナログやターンテーブルを、ここJET SETと一緒に盛り上げましょう!実際6000円くらいでレコードプレイヤー買えます、コンポにも直でさせます(注:直接接続することが出来ます)。俺は自宅にはタンテは置かず、レコード・プレイヤーで聴いています。なぜなら終わると勝手に針が戻ってくれるから、居眠りしながら聴ける!これ重要です。
ありがとうございましたっ!