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昨年リリースされたファースト・アルバム『we are together』が国内外のクラブ・ミュージックシーンで絶賛され(当店ハウス部門のアルバム年間NO.1セールスを記録!)、よりエクスペリメンタルな名義"koss"での作品も高い評価を獲得、盟友JOE CLAUSSELLを始め、HENRIK SCHWARZ、IAN OBRIENなど、多くのアーティストより多大なるリスペクトを受け、その人気・実力を不動のものにした日本/北海道が世界に誇るクリエーター、KUNIYUKI TAKAHASHI待望のセカンド・アルバム『ALL THESE THINGS』がいよいよリリース!ファースト・アルバム、リリース以降、無数のライブや国内外DJ/クリエーターとの幅広い交友により生み出された注目作のリリースを前に、再びインタビューを敢行しました!(前回のインタビュー

INTERVIEW + TEXT: SHINICHIRO BANSHITA(JET SET KYOTO)
前作に引き続き壮大な世界が広がる素晴らしいアルバムですね。まずは本作のコンセプトをお聞かせください。
昨年、『we are together』をリリース後のツアーに行った先々での色々な人との出会いや経験から、心に描いた風を「音楽」にする事が今回のコンセプトですね。ツアーでライブに来て頂いた音楽を愛する人達と共有した時間は自分にとってもとても大切な瞬間で、その全ての思いを音楽にしてみました。
今回のアルバムを制作するにあたり、最も重要視した点というのはどういった点なのでしょうか?
初めからある程度のPLANを決めてから制作を進行させるのも大切なプロセスではありますが、それプラス、音楽が自然体であることも非常に重要なポイントでもあります。テクニカル的なことはともかく、何気ない日常の中で切り取った瞬間や思考を僕なりに音楽に反映させるのが、いつも重要視している点ですね。
アルバム収録曲の中で特に思い入れのある楽曲などはありますか?
どの曲もそれぞれ思い入れがあるので選ぶのはとても難しいですが、joseeという素敵な声を持つボーカリストがいて、hefnerのアルバムで歌っているのを聴いてずっと前から大ファンだったんです。彼女の声に合う曲のイメージが浮かんだので、まずdemoを作って、彼女がその曲に感じたものを歌ってくれました。それがまさに僕にとって感情を揺さぶられる素晴らしい歌だったんです。以前からずっとヴォーカルをフューチャーした曲を手掛けたいと思っていましたし、周りからも是非聴いてみたいという声も多かったので、joseeは出会うべくして出会った才能の一人と感じています。その曲がアルバムのタイトル曲でもある"all these things"です。
HENRIK SCHWARZや、IAN OBRIEN、ALEX FROM TOKYO、JOSEE、坂口修一朗(double famous)など、錚々たるゲスト・アーティストが参加されていますが、どういった経緯で彼等は参加する事になったのでしょうか?
henrikとは去年mule musiq主催のkuniyukiアルバム・ツアーで一緒にライブで回っていた時、liveで一緒にセッションする場があり、お互い直感的にenjoyしていたんです。良い機会なので一緒に僕のスタジオに来てもらい、一緒に曲を作ったり、これから一緒に続けていこう、と話したのがきっかけですね。IANとは彼がDJで札幌に来た時に僕がliveで参加していて、NXSというバンドの僕のremixをとても気に入ってくれてからの付き合いです。彼は尊敬する素晴らしいARTISTの一人ですね。本当にオリジナリティ溢れる叙情的な音楽をリリースしていますよね。ALEXもそうですし、古くからの友人でもあるEBZさん、坂口さん、そして沢山の僕の友人参加してくれていますし、全て音楽を通じて知り合った大切な仲間です。
彼等との制作で何か面白いエピソードなどがありましたらお教え下さい。
ALEXがポエトリーをしてくれた曲は最初に僕が日本語の詩を用意して、しかもかなり無茶苦茶な内容の日本語の詩だったので伝える事がとても難しかったのですが、彼は一つ一つの言葉の意味を凄く大切にしてくれて見事にフランス語にトランスレートしてくれました。なので、エピソードは僕の日本語が本当に抽象的すぎてALEXをきっと悩ませた事ですね(笑)。Alexにはお付き合いありがとうと伝えないと!
JOSEE HURLOCKをフューチャーした2曲はソウルフルなヴォーカルものですが、これまでのイメージだとインストものが多かったように思います。ヴォーカルものを制作するにあたりインストものとは違う点というか、気をつける点というようなものはありますか?
joseeとの曲の制作に関しては僕が最初のdemoを送って彼女がそのdemoの為に送って来た歌を聴いて、もう一度彼女の声が持つ世界と歌詞を考えて音楽がどうあるべきか考えて再構成していきました。自分自身だけの曲であればいつでも自分の心の思う様に変化出来るのですが、joseeや、Omarなどの歌がある時はその歌自体が持つメッセージに音楽が調和する事を気をつけました。
ハウスはもとより、ジャズ、アフロ、ソウル、フュージョンなど、様々な世界が広がる音楽的幅の広いアルバムだと感じましたが、そういった音楽的幅の広がりは前述のようなアーティストの影響が反映されているのでしょうか?
そうですね、今回のアルバムに参加して頂いた人達は今も尚、音楽と共に歩んでいる人達です。当然ですが僕ら一人一人は沢山の音楽との出会いがあり、そして同じ様に人との出会いがあり、ジャンルを越えて音楽そのものが持つ「豊かさ」を信じている人達だと思うんです。ジャンルとは人が決めるものですが音楽自体はそのカテゴリーの中で自由にいる事も大切ですし、僕ら一人一人は沢山の意味をもって生きていると言う事が今回のアルバムのサブテーマ的なものでもあります。これから生まれてくる音楽にも、そして過去の素晴らしい音楽にも大きな繋がりを感じていますよ。
アルバム・リリース後の予定は?
まず12月から全国各地でリリース・ツアーが始まるのと、来年にはこのアルバムから12inchをリリースする予定でいます。
今後チャレンジしてみたい事や、今後の展望をお教えください。
そうですね、まだまだ沢山心の中の風景があるので、それを音楽にして行きたいです。色々な出会いから新たな感情も湧いてくると思うので、その時にまた感じて行きたいです。
kuniさんは日本に止まらず世界をフィールドに活躍するクリエーターだと思いますが、最後にDJやクリエーターを目指している、またはこれから目指そうとしている次世代のミュージック・ラヴァーに何かアドバイスを。
僕自身、まだまだ皆さん何か言える身ではないのですが。音楽は心の中から生まれるからこそ、自分自身の「心の豊かさ」を持って生きる事を大切にしています。僕は音楽を自分の子供の様に例えますが、例えば母は子を産む時に自分の「命」の儚さを知る所まで産みの苦しみを体験し、同時に生命の誕生の喜びも持ちますよね。音楽を生む事も、「心の豊かさ」を持ちつつ痛みも苦しみも全てを受け入れる必要があるのかなと思います。そして生まれた音楽とまわりの人達と共に歩んで経験していく事が最も大切な事だと思いますね。どんなことでも全てには意味があると思います。

【KUNIYUKI TAKAHASHI/KUNI/KOSSタイトル】