HOME VIEW CART MY PAGE HELP HIT CHART LOGIN JAPANESE ENGLISH

3枚の大傑作オリジナル・アルバムと同じ数の編集盤、1枚のライヴCDを残し、惜しくも解散したHARVARD。しかし、僕たちには悲しみの涙を流す時間はありませんでした。解散からまさに間髪入れず登場した、HARVARADの片割れ、小谷洋輔率いるAVALON。今年の9月にリリースされたデビュー・ミニ・アルバム『TATE HOUSE 6 DON'TS』における、HARVARD時代から変わらぬ見事なリアルタイムのセンスと、HARVARDがそのキャリアにおいて果たした音楽的成熟をあえて打ち崩すようなプリミティヴでエナジーに溢れた攻撃的なエレクトロ・サウンドは、小谷氏の気概を感じるとともに、同時代を生きる同世代として、諸手をあげて歓迎すべきファースト・インパクトでした。早くも12月26日にリリースされるセカンド・ミニ・アルバム『4 GOSPELS FOR 2 TESTAMENTS』は、前作の骨組みはそのままに、より洗練されたサウンド・メイクによる、早くも2008年のトレンドを予見するようなロマンチックで流麗なエレクトロに仕上がっております。まさに問答無用の必聴作と言えるでしょう。興奮おさえきれずにインタビューをお願いしました。

INTERVIEW + TEXT: RYOTA TANAKA(JET SET KYOTO)
JET SET(以下J):『4 GOSPELS FOR 2 TESTAMENTS』リリースおめでとうございます。ファースト・ミニアルバムからわずか3ヶ月のブランクにもかかわらず、AVALONサウンドの前進が表れた作品だと感じました。
小谷洋輔(以下K):ありがとうございます。1stEPのレコーディング終了後しばらくパリに滞在し、帰国後すぐにレコーディングを開始したので何かしらの影響があるかもしれません。あと、AVALONでやりたい事というか、バンド自体のテーマが固まってきたという事が、前回とは違った印象に聴こえる理由のひとつにあると思います
J:意外にもHARVARD時代からも当HPの記事に登場していただくのは初めてということで、まずは自己紹介からお願いします。また小谷さん以外のメンバーの方は、そのバック・グラウンドなどをほとんどの人が知らないと思うので、そうしたことも絡めて教えていただけますか?
K:少し昔になりますが自分はHARVARDというデュオで歌を歌っていました。メンバーの古屋玲麻くんはエスカレーターのお客さんで、なにか気が合いそうなの気がしたので声を掛けました。三好良くんと石動丸倫彦くんは以前から知っていて、こちらも趣味が合いそうということでバンドに誘いました。三好くんは元ハードコア・バンドのボーカルです。3人ともDJもやっていて、エスカレーターのスタッフとしても働いています。メンバーの音楽性は最新の音楽が好きという部分で共通しています。
J:小谷さんはHARVARD後期からソロをやろうと考えていたそうですが、どうしてAVALONという4人組に落ち着いたのですか?
K:まず単純に作ってたものが一人で鳴らしてる様な音じゃなかった事があります。音を聴くと何人かメンバーを想像してしまうというか。あと最近は周りに話しの合う仲間が増えてきて、もちろん自分が変わったというのもあるかもしれませんが、ちょっと前までそれはあまり無かった事なので。そういう状況の中、彼らと一緒に音楽をやるのも必然だと感じました。
J:AVALONの音楽制作はどのようにされているんですか?また、AVALONはバンドと捉えていいのでしょうか?
K:基本的にはプライベート・スタジオで最後まで仕上げます。ある程度のところまでは自分が作りますが、演奏も歌もメンバー全員で録音します。機材はMACといくつかのアナログ機材を使っています。その後HARVARD時代から一緒にやっている橋本竜樹さんとトラックダウンの作業を行います。橋本さんとは付き合いも長いですし、好みや得意な部分が分かりあえてるので非常にやりやすいです。そして、いわゆるギター、ベース、ドラムのようなスタイルでは無いので想像しにくいかと思いますがAVALONはバンドです。実際にライブを観てもらえばすべて理解してもらえると思います。
J:今回のミニ・アルバムを終えていかがですか?
K:まだまだやりたい事があるのでこれからです。
J:前作にはビートのエディットや刺々しいサウンド・ミキシング処理、ホラトニックな上音などフレンチ・エレクトロ勢と共振するものを感じましたが、今作においてはメロディアスな面がフィーチャーされ同時代のエレクトロでもオージー勢との近似の印象を持ちました。また、両作とも非常にパンキッシュであることには、なによりカナディアン・インディに通づるものがあると思います。実際に、意識されるところはありましたか?
K:正直あまり無いです。もちろん最近のフレンチ・エレクトロ全般やMODULAR周辺は大好きです。あと、楽曲自体の鳴りだとか同時代性だとかについては少し意識しています。
J:今作を作るにあたって影響を受けたものをいくつか教えて下さい。
K:レコーディング中、息抜きにドラゴン・クエストをやっていて、すぎやまこういち先生の音楽は改めて素晴らしいと思いました。みんなでいる時はYouTubeで海外のバンドのライブや"さんぴんCAMP"を観たりしていました。あとは個人的に RANDY NEWMAN のベストや FRANCOIS DE ROUBAIX も割と聴いていました。
J:最近気になっているアーティストを教えて下さい。
K:DETECTとDANGERは好きでした。
J:音楽以外で今興味のあることがあれば教えて下さい。
K:ありすぎて具体的には難しいです。
J:AVALONのような世界的にリアルタイムな音を即座に反映したようなサウンドを作り出すアーティストは国内では稀少だと思いますが、国内のミュージシャンで共感できる人は誰がいますか?
K:決して偉そうなつもりで言ってるのではないのですが、共感できるという部分でいえば日本だけじゃなく世界を見てもそこまで多くない気がします。おそらく、それは良い意味でもそうでない意味でもあります。永ちゃんとか好きなアーティストはたくさんいます。
J:最後に今後の活動予定を教えて下さい。なにやら海外からのリリースもありそうな気配ですが。
K:今は海外のアーティストのリミックスをいくつかやっています。最近はリミックスが面白いのでオファーのきたリミックスは全てやっています。国内のアーティストもやってみたいですね。あと春までには何らかの形で次のリリースを考えていて、海外も含めその頃には色々お知らせできると思います。そして、来年は精力的にライブをするつもりです。とりあえずは三宿Webで定期的なライブを行っていくのでよかったら来てみてください。

■AVALON自身の選ぶ、4 GOSPELS FOR 2 TESTAMENTSを読み解くための10枚

■ AVALON 2007年の12枚

小谷洋輔
古屋玲麻
三好良
ARCHANGEL / PHYSICAL ENARGY
石動丸倫彦
CUT COPY / HEARTS ON FIRE
LCD SOUNDSYSTEM / 45:33

■ AVALON LIVE INFORMATION

2008/01/19(Sat)
Avalonian DJs Club "4 Gospels For 2 Testaments" Release Party!!!
@Mishuku Web
Open 23:00 ¥1,500/1D
DJs// Avalonian DJs
(Yosuke Kotani, Ryo Furuya, Ryo Miyoshi, Michihiko Ishidomaru)
Live// Avalon