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![]() 大阪が宇宙に誇る新世代ルーツ・カルチャー・パーティー<FLOWER OF LIFE>を中心に、国内屈指のパーティー・フライヤーを数多く手がけてきた京都出身のアーティスト、IPPIが2月20日(水)から3月2日(日)の12日間に渡り、LAPNET SHIP(渋谷区神宮前1-9-11-1F / 03-5411-3330)にて自身初となる個展<EXHI-VISIONS>"NEW BORN NEW LIFE"を開催する。フライヤー以外にも、井上薫(CHARI CHARI)、ダニエル・ワン、マニュエル・ゲッチングのCDジャケットのデザイン、JET SETからは昨年リリースされたコンピレーションCD『4 SEASON COMPILATION』、その12インチ・シリーズ等、「音」や「パーティー」、その根底にあるカルチャーまでをも唯一無二の世界観でヴィジュアル化してきた注目のアーティスト。そのヴィジュアルから放たれる圧倒的なエネルギーをみなさんも一度体験してみて下さい。今回はJET SETでチェック出来る彼の作品と合わせ、インタビューを行いその魅力に迫ってみました。 INTERVIEW + TEXT: SHINICHIRO BANSHITA(JET SET KYOTO)
いよいよですね、初の個展おめでとうございます。
ありがとうございます。是非来てください。東京のど真ん中、原宿にある、光と緑が印象的なギャラリーで行います。
まずはIPPIさんをご存知ない方もいると思いますので、簡単な自己紹介をお願いします。
IPPIです。JET SETと同じく京都出身のアーティストです。パーティーのフライヤー・デザインで活動をスタートし、それ以来、フロアで感じたことを絵にして、それがフライヤーとなりパーティーの入り口となり、っていう∞の循環制作をしてきました。その後、大阪でBetaLandに出会い、彼らの呼びかけで始まったFLOWER OF LIFEに関わって、それで人生大きく変わって。そこで出会ったアーティストのCDジャケットをデザインしたり。それから、2005~06年に東京に制作の拠点を移して、パーティー・アートに加えて雑誌でのアートワーク制作やファッションの仕事もしています。
今は展覧会の準備と平行して、京都発のオーガニック・ジャムバンドNabowaのCDのアート・ディレクションをしたり、is-nessというファッション・ブランドとコラボレーションしていたり、後は東京のパーティー<Floatribe@UNIT>と<CYPRESS@ageHa>のフライヤーを同時に制作中です。 今回が初の個展ということですが、そのコンセプトを教えて下さい。
今回の展示作品の多くは自分自身を描写したものになります。それは自分の分身で、生き物のような存在だと思っています。ほぼ全部新作の予定ですが、最終的に現場で過去の作品を入れる可能性もあります。展示空間もまた、1つの生命体ととらえていて、僕の作品と対話する形で、スペース・ギターによるサウンド・インスタレーションをEXPEにお願いしています。毎日正午12時からライブ・パフォーンスが始まり、終わった後も音は続く。それが12日間毎日続き。音は常に変わります。株式会社タグチの協力で、cubeという多面体スピーカーを何発か、いい位置に設置して、より自然に近い形の音で空間を徐々に満たしていきます。
非常に感覚的な話になりますが、まずグラフィック作品が新しく誕生して、そこからスタートして、その空間が成長していくような。僕の作品が植物だとしたら、EXPEの音を吸い取って花を咲かせていくような。タイトルは"NEW BORN NEW LIFE"っていうものなのですが、春だし、そういう誕生と成長の瞬間を大切に感じたいな、と思っています。僕の絵に、EXPEの音、タグチのスピーカーで、面白い宇宙ピラミッドが作れるのでは?と思っています。サブ・タイトルが「細胞が踊る/光と音のニューヴィジョン」なんですが、どうなるかは生き物なので是非確かめに来てください。 東京って情報が多いでしょ?だから来てもらって、一旦持って来た情報をリセットしてもらって、まずはしばらくの間、ゆっくりと絵を見てもらいたいです。そして僕らと一体化してほしい。 今開催しようと思った経緯は?
タイミングとして随分と自分の作品が変化してきたので、節目に何かしたいなと思っていたら、色々なことが重なり実現しました。
IPPIさんのデザインはパーティー・フライヤーや、CDのアートワークといった「音」が密接に結びついたモノが中心だと思いますが、そこに拘る理由を教えて頂けますか?
何でもない自分が、パーティーに参加することによって、役割に気づいて、今があるから。
IPPIさんにとって「音」、「パーティー」とはどういったものですか?
「音」って何なんでしょうね。よくわからない。わからないから絵を作っているのかもしれない。「音」自体は何かと何かをコーンってぶつければ出るものだしね。何かの振動ですよね。それを伝える空気があってよかったって。「パーティー」は、そういう「音」と同時に、何かが生まれる瞬間を、みんなで共有するものじゃないかな?「バースデイ・パーティー」でしょ。おめでとうって。「音」に時間が加わってそのままどこまでも広がっていく。そういうことが生まれる場所?だから、今回の展覧会もそういう意味では「パーティー」かもしれない。
パーティー・フライヤーは世の中に溢れていて、デザインの良し悪しよりも解り易さ、そのパーティーを紹介する「宣伝ツール」としてだけのモノが多数存在しますが、そういった点はデザイン手掛けるアーティストとしてどう感じていますか?パーティー・フライヤーだけに限った事ではないと思いますが、、、
分かりやすさは超重要だと思います。まず分かってもらうことが一番大事。だから解り易さはデザインの最重要課題だと思います。難しいことや大事なことを解り易くするのが一番難しいよね。デザインは、その内容に沿っていれば、それはデザイン制作の1要素としては成立しているし、ケース・バイ・ケースだと思います。だけど、ちょっと広げて考えてみると、仕組みとしてどうしようもないのかな?っていうものがふんだんに盛り込まれているものも多々あるし。後は、フライヤーのような自由な場所で、人の真似だったりする表現があったりすると、それは悲しくなるかな。かっこいいかどうかも、グラフィック表現の重要な評価基準だしね。
個人的な意見ですが、僕はIPPIさんのグラフィック表現は単に視覚に訴えかけるだけのものではないと思っています。視覚を通して、そのデザインから放たれるエネルギーが第六感的なモノに直接的に訴えかけてくる。時が経てば忘れてしまうようなモノではなくて、知らずと記憶に残り続けるデザインだと思っていますが、IPPIさんがグラフィック作品を手掛ける際に最も大切にしている事は何ですか?
その手法やディテールだけではなく、骨格となるメッセージが大事だと思っています。肉体がなくなっても骨は残るしね。
京都から東京に移り住んで、自分自身がどのように変化したと思いますか?
グラフィックについていうと、以前は夢の中に答がある感じだったけど、今は現実の中に答えを見つけています。当たり前のことですが。(笑)こうやって話すことが増えましたね。
東京に住み環境が大きく変わり、街を見て、一時期<変わること/変わらないこと>ってずっと頭で考えていて、でも世の中の変化のスピードよりも新陳代謝による自分の細胞の変化の方が早いんですね。それに気づいた瞬間、自然なこととして自分の変化を受け入れられるようになりました。時は日々移ろい行く、ですね。自然が一番新しい、と思いますよ。海の波とかずっと新しいでしょ。見ているとぶっ飛びますね。 これまでに影響を受けたアーティストを教えてください。
グラフィック表現では、ボアダムスのEYEさんと宇川直宏さんの作品を見て製作をはじめました。特にデザインの専門教育を受けていない僕にとっては、当時は本屋のデザイン・ブックが先生だったんです。でも、そこにある作品はマスターピースばかりの集まりで、見るたびにうちひしがれてました。デザインって、できあがるまでの過程にも重要な要素があるのにね。そんな中、二人の作品には、皆を巻き込むパワーがあった。一緒にやってみようよ、って。覚えてますよ、京都のMEDIA SHOPで小便ちびりそうになったの。
質問に沿って答えると、一緒に制作した人全員から確実に影響を受けていますね。BetaLandやFLOWER OF LIFEにMASSAGEクルー…。デザインのスタートはイタコ状態だから。まず身を受け渡しますよ。 最後に今回の個展後の目標、チャレンジしたい事など今後の展望を教えて下さい。
みんなと話してみたいな、と思っています。それが今一番してみたいことです。だから会場にはできるだけいたいと思っています。午前中に明治神宮に行ってそのまま来てほしいな。ライブは毎日正午からだから。レセプションも計3日予定しているし、最終日の夜には会場からすぐ近く原宿ボノボでクロージング・パーティーも予定しているので、是非みなさん遊びに来てください。最後にスペシャル・ゲストDJを予定していますよ〜。
IPPI 1st <EXHI-VISIONS> "NEW BORN NEW LIFE"2008.2.20(WED)-3.2(SUN) ※12日間・無休 11:00am-8:00pm(最終日は6:00pmまで) 入場無料 @ LAPNET SHIP(渋谷区神宮前1-9-11-1F/03-5411-3330)
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