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![]() 次の時代を担うであろう全国の注目ラガマフィン達を、JET SETの独断で見つけては徹底的に取り調べインタビューしていくこの企画。まず第1弾は京都をベースに活動し、製作するMIX CDのコンセプトが互いに【温故知新】と偶然にも重なる、今最も京都で勢いのある注目のDJ、サウンド2組にインタビューを敢行!!そして、京都のシーンを語る上で欠かせないアノ人にもご登場いただきました。 TEXT + INTERVIEW : REIKA SHIKADA(JET SET KYOTO)
DJ YAMA まずは、京都三条木屋町の地下にある老舗レゲエ・バー「RUB A DUB」から全国に向けて、「心のこもったレゲエ・ミュージック」を発信し続ける注目DJの一人、「ヤマちゃん」ことDJ YAMA。「RUB A DUB」の20周年ノベルティ用に製作した『REGGAE TOY BOX』が好評を博しシリーズ化、前作『VOL.5』からは日本各地で販売を開始。レゲエ専門レコード・ショップのMIX CDランキングで1位を記録するなど、全国で話題を呼んでいます。シリーズ毎に往年レゲエ・ファンのツボを突くアーティストをピック・アップし、それをモチーフに独特の遊び心溢れるイラストを使用してジャケットを製作するなど、アーティストへの強いこだわり、また、徹底したオリジナル・セグメント(選曲・構成)にも全国からの注目が集まる中、シリーズ最新作が2月23日リリースされたばかりです。
それではまず、サウンドではなくDJとして活動する理由などあれば教えて下さい。
DJ YAMA:最初のきっかけは、東京で活動していた時代に出会ったDARK FORCE CREWですね。彼らは当時4人グループだったのに、誰1人としてMCをしないという不思議なサウンド・クルーだったんです。レゲエはセレクターがいてMCがお客さんを煽るスタイルが普通じゃないですか。それなのに彼らのプレイでは、MCが無くともお客さんがめっちゃ楽しそうに踊ってて。それを見て衝撃を受けた記憶があります。その後、京都に転勤になって、たまたま何となしに入ったレゲエ・バーが「RUB A DUB」だったんですけど、そこでもMCをするサウンドが居なかったんですよ。たくさんのお客さんがバーとは思えない程の爆音の中で、めちゃくちゃ狭い店内にも関わらずぶつかり合いながら、たくさんの人が笑いながら楽しそうに踊っている姿に惹かれ、これは運命だなと感じましたね。そこで、MC無しのDJスタイルでやっていく決意をしました。まあ、その前に、他人と行動することに向いてなくて、全て自分の力のみで試して成し遂げたいという気持ちが昔から強かったっていうのもあるんですけど。レゲエを聴き始めたきっかけは?
本格的にハマったのは、BUJU BANTONの"UP CLOSE & PERSONAL"ですけど、きっかけとなったのは中学の頃からの同級生に聴かされた三木道三の『MIKI-FM 1998メガヘルス』というCDの中に収録されていた「いいじゃん」ですね。それまでも、姉がASWADやBOB MARLEYを聴いていたので、「こういうのがレゲエ」とはわかっていたんですが、この「いいじゃん」を聴いた時、今まで聴いていたメロコア、ハードコア・パンクにはなかった、とてつもない「異質」さを感じました。「これがレゲエ!?」と(笑)。その後、1999年にリリースされた『激録ラバダブ99』というオムニバス・アルバムを聴いた時、そこに収録されていたKURTIS FLYさんの「お風呂 O・F・U・R・O」にも「いいじゃん」に似た衝撃を受けましたね(笑)。
今回リリースされた『REGGAE TOY BOX VOL.6 -MEDIUM MIX-』もそうですが、これまでリリースしているMIX CDのコンセプトが全て「温故知新」ですよね。そこにこだわる理由は?
音楽でも何でも、どんな些細なことだとしても何かの「きっかけ」があって今がある。誰しもが必ず誰かに影響されて成長している。そういう人と人、過去と現在の繋がりの大切さをずっと大切にして欲しいと思ってます。
毎回様々なアーティストをピック・アップされていますが、今回のシリーズに収録した曲の中で特に思い入れのある曲、エピソードがあれば聞かせてください。
今回は京都のヴェテランDJ、MI-I aka I SEH DO(以降MI-Iと省略)さんをピック・アップしているんですが、1曲目に収録している「仲良し爆弾」は凄く思い入れがありますね。この曲はMI-Iさんが実際にジャマイカ人と会話した内容だそうで、「人間はこんなに頭が良いヤツが多いのに何故人を殺す道具ばかり作るんだろう。そんな暇があるなら、ドーンッ!!と爆弾が落ちた瞬間に世界中の人が仲良くなれる爆弾を作ればいいのにね」と、一見子供が話すような内容なんです。だけど、実際僕はこの曲を初めて聴いた時に、鳥肌が立って泣きそうになりました。MI-Iさんの曲はコンシャスな曲が多いんですが、訴えるメッセージに凄く心が詰まってるんですよ。この曲は、ほんとにじっくり聴いて欲しいですね。
YAMAさんのCDは愛に満ちているというか、暖かみのある曲が多く使われていますよね。
俺自身、センチメンタルな部分があるんですよね(笑)。ダブ・プレートを録る際にも、流行りを追うんじゃなくて、自分自身が思い入れの強い曲や大切にしたい曲を撮るようにこだわってます。
ダンス出演時にプレイで心掛けている事があれば教えて下さい。
現場に居るお客さんを楽しませないといけないと常に思っています。お客さんに楽しんでいただける空間作りを心がけてますね。
現在、現場でヘヴィ・プレイ中の曲を教えて下さい。
GENERAL LEVYの"PROFFESIONAL GANJA SMOKER"かな。
影響を受けた曲、今はまってる曲、をそれぞれ1枚ずつ挙げていただけますか?
影響を受けた曲 : BUJU BANTON / UP CLOSE & PERSONAL
今はまってる曲 : GENERAL LEVY / PROFFESIONAL GANJA SMOKER 音楽以外に興味がある事は?
スポーツ全般かな。しいていえば総合格闘技と柔道です。
今後の活動予定を教えて下さい。
もちろん今後もMC無しのスタイルでやっていこうと思ってるんですが、いろんなMCのサンプリングをMPC(サンプラー)に入れてMC替わりにして、今までにない新しいスタイルを作っていきたいですね。それと、今回もRAW TECHNICAZのREADAAさんにお世話になってリディムを2つ製作したんですが、もっといろんなトラックを作っていきたいと思っています。
(2008/1/21 REGGAE BAR RUB A DUBにて)
EVER RISING~MIGHTY RULING SOUND~ 続いては、京都を中心に活動し、ビッグ・ダンスからレギュラー・ダンスまで数々の「現場」に出演、今や京都のレゲエ好きでは知らない者のいない人気サウンド、"EVER RISING~MIGHTY RULING SOUND~"の登場。音の「温故知新」をコンセプトに、昨年リリースされ大ヒットを記録したニュー・チューンから、時代を駆け抜けてきた永遠に色褪せる事なき名曲など、時代を超えて「聞きやすさ」にこだわった1ST.MIX CD『LIVING FOUR MUSIC』が昨年12月12日に日本各地で発売され高評価を得ている。今後益々活動が期待される彼らを代表して、メンバーの1人、B-STONE(MC/SEL)にお話を伺いました。
サウンド結成の由来を教えて下さい。
B-STONE (B) :もともとUSSYが、昔から京都にあったMIGHTY EVER RISING SOUNDの2代目でやってて、KAMOM君、SORA君、俺は別々で活動しててんけど、全員仲良くて遊んだりしてて、その流れで一緒にやることになった。レゲエを聴き始めたきっかけは?
それはもう自然と、かな。親の影響で物心ついた頃からレゲエを聴く環境で育ってきたし。さすがに嫌いになった時期もあったけどね。でも本格的に音楽をやろうと思ったのは、MIGHTY CROWNとCHELSEA MOVEMENTを生で見た時かな。アノ人たちのジョグリンを見て衝撃を受けて、自分達もやりたいと思った。
得意なスタイルはジョグリン?
ジョグリン。目指すはディスコやねんけどね。いつも俺は言うねんけど、レゲエ・サウンドはディスコであるべき。ジャマイカの老舗人気サウンド、STONE LOVEにしても一晩かけてSTONE LOVEだし、アーリー・タイムのセグメントにしても「REAL ROCKかけて、、、」とか、1つ1つのセグメントがSTONE LOVE色やし、たとえタイム・テーブルが10分や20分としても、その中で俺等の色をどれだけ出せるかがジョグリンの楽しさじゃないかなと思う。俺はいつもやってて「客より絶対楽しんだるねん!!!」って思ってるな(笑)。
昨年12月にファースト・ミックスCD『LIVING FOUR MUSIC』をリリースされましたね。内容は「温故知新」をコンセプトにしているだけに、往年の色褪せる事なき名曲が数多く収録してありましたが、その中でも特に思い入れのある曲とダブ録りの際のエピソードなどがあれば教えて下さい
曲というより、アーティストへの思い入れが強いかな。LUCIANOは特に。全員が好きなアーティストやから、EVER RISINGを結成した時、最初のダブ・プレートはLUCIANOを録ろうって全員で決めてたしね。だから、ジャマイカ国歌もLUCIANOに頼んで歌ってもらったし。あと、"LOVING YOU"リディムを使ってダブを取ろうと覚悟した時の気持ちは、今でも覚えてる。なんというか、原曲があまりに印象強い分、そのトラックでダブを録るのはどうかなと思って。まぁ、実際録ってみるとSEAN PAULとかDAVILLE、GYPTIANもばっちりハマったし安心したよ。
ダンス出演時にプレイで心掛けている事があれば教えて下さい。
ジョグリンでもハードコアでも、どんなダンスでもお客さんの反応をみてプレイすること。お客さんに楽しんでもらう事がサウンドとして最低限のやるべき事やと思うし。俺等がパソコンでプレイすることにしたのも、レコードやCDJより急なチェンジがききやすいからやしね。現場の状況を見て瞬時で判断できるようになったら、本物のディスコになれるかなと思っとるし。やから俺らは曲の順番を決めて出る事もせえへんよ。
現在、現場でヘビープレイ中の曲を教えて下さい。
WYCLEF JEAN FEAT. AKON LIL WAYNE & NIA "SWEETEST GIRL"かな。レゲエやと、"ALL STARS" RIDDIMはよくかけてる。あと"SHOOT OUT" RIDDIM、"GEAR BOX" RIDDIM。アーティストやとBUSY SIGNALは好きで結構かけるな。"JAIL"とかは最近で一番かけてるね。
影響を受けた曲、今はまってる曲、をそれぞれ1枚ずつ挙げていただけますか?
LUCIANO & LOUIE CULTURE & TERROR FABULOUS"IN THIS TOGETHER"(=1995年大HIT曲)とか、COCOA TEA"SWEET LIFE"(=2001年大HIT曲)も好きやけど、でも一番はやっぱBOB MARLEY"NO WOMAN NO CRY"かな。ベタやけど本物の名曲やと思うし。最近ハマってる、ってかよく聴いてるのは、ヤマちゃんのCD(笑)。さっきも聴いてた。アルバムだと、DUANE STEPHENSONの『FROM AUGUST TOWN』、RED SPIDERの『非常事態』。あとはBIG STONE(=広島を代表する老舗人気SOUND)。っても、この人たちのMIXはいつでも聴くね。今までの音源全部、iPodとiTunesに入ってるよ。
音楽以外で今はまっている事はありますか?
映画。昔は全然見んほうやったけど、最近ハマってる。映画館にも行くし借りて家でも見てるし。こないだも、JOHNNY DEPPの『スウィーニー・トッド』とかWILL SMITHの『アイ・アム・レジェンド』を見てきた。あれはBOB MARLEYが何故か関わってたけど良かった。あとはスポーツ観戦かな。
今後のリリース予定、活動予定などについて教えてください。
京都の底上げ!!今年はWAR GWAAN(大阪で開催される日本最大級のサウンド・クラッシュ)に、京都代表でKING ASURAが参戦することやし、盛り上げていかんとね。
(2008/2/6 REGGAE BAR REDNESTAにて)
KURTIS FLY 最後は、京都で最初のラッパーであり、関西最初のラガマフィン・ディー・ジェイ。今や激戦区とされる関西レゲエ・シーンの再重要人物にして、50歳を過ぎた今も夜な夜な京都のレゲエ・シーンを沸かしその名を残す、関西随一の生ける伝説、"KING OF KING" KURTIS FLYの登場!!!!今回から全国の次世代ラガマフィン達を調査するにあたり、そもそも氏を抜きにしてラガマフィンは語れまい!!という訳で、いつもお世話になっている老舗レゲエ・バー「RUB A DUB」をお借りし、特別に長年に渡る貴重な活動の歴史話を聞かせていただきました。
名前の由来を教えて下さい。
KURTIS FLY (K) :もともと、ソウル・ミュージックが大好きで、"CURTIS"というのはCURTIS MAYFIELDから。"FLY"は彼の名曲"SUPER FLY"からです。ただ、CURTIS MAYFIELDはスペルが"C"なのですが、当時好きだったKURTIS BLOW(=史上初のメジャー契約交わしたベテラン・ラッパー)からスペルの"K"を頂きました。レゲエを聴き始めたきっかけを教えて下さい。
めっちゃ古いですよ。レゲエのリズム自体に初めて出会ったきっかけは、高校時代に好きだったロック・バンド、キャロルのギタリスト、内海利勝さんがキャロル解散後に結成したバンドのアルバムの中に1曲、ザ・シマロンズが参加した曲があって、そこでレゲエのリズムを取り入れていたんです。21歳頃だったかな、、、。その時は、まだ全然レゲエのリズムの事を知りませんから、「これは一体何なんだ!」と心に強く残りましたね。それから数年後、当時はパンク・バンドをやっていて、イギリスに渡った時に、初めてたくさんのレゲエ・ミュージックを聞きました。DENNIS BOVELL、LINTON KWESI JOHNSONとかは特に好きでした。
カーティスさんののエンターテインメント性について、体感する度に毎回ド肝抜かれる、というファンは私を含め多いと思います。誰もが知りたがっているハズの質問を代表して聞きたいと思います。あの凄まじいステージ・パフォーマンスの源は一体なんですか?
全然意識とかしていないんですよ。自分でもわからないうちに勝手になっているんです。恐らくトランス状態に入ってるんでしょうね(笑)。ただ、昔から自分のステージで若いお客さんに思いを伝えたいというのは強くありましたから、自然と僕なりの表現方法になっているのかな。確かにVTRとかで自分のステージをみるとデンジャランスでバイオレンスで、、、まさしく「パンク魂!!」って思いますね(笑)。
そうですね、カーティスさんのステージには毎回何かが降りてますよね。
ははは。マイク置いてステージ下りた後はいつも抜け殻のようになってますよ!でも確かにステージに上がる寸前は誰も僕に近付けませんね。まさにタランティーノですね(笑)。
カーティスさんの活動歴は、モンスター・リディム"SLENG TENG"とリアル・タイム(1985年初リリース)だそうですが、当時のお話を少し聞かせてください。
当時、昭和56年ぐらいかな。8人編成ぐらいで、I & I (アヤナイ)という名前のレゲエ・バンドで活動していました。元ノー・コメンツ(京都をベースとする8人組のダンシング・スカ・バンド)のメンバーもいました。バック・ヴォーカルは僕の妹が担当していましたよ。僕はディー・ジェイ(DEE JAY)として参加していました。ヴォーカルの横でいわゆるトースティングしてましたね。その後、昭和60年頃にはランキン・タクシーのタクシー・ハイファイ・ツアーがあって、システム持って一緒に回ったりもしていましたよ。当時僕は、バンドでヒップホップもやっていたから、ヒップホップやソウルの音源を使ってディー・ジェイしたりしていましたね。中には、「ヒップホップに魂を売った」とか「レゲエに魂を売った」とか言ってくる人もいましたよ。当時は同じ事をやっている人が誰もいなかったから、受け入れられるのに時間はかかりましたね。「オリジナル・ラガマフィン」ですからね(笑)。
その頃、最も影響を受けたアーティスト/音源は?
YELLOW MANかなぁ。後はASWAD、STEEL PULSE、THIRD WORLDとかバンドを中心に聞いていたね。それと平行してラップも聴いてたよ。今で言うオールド・スクールね。KURTIS BLOWの曲とかをバンドでやってみたりして。んー、でもBIG YOUTHもいいしね、U-ROYもかっこいいし。選び切れないね(笑)。あとは、ASHFORD & SIMPSONという70年代ソウルのアーティストの"IS IT STILL GOOD TO YA"って曲があって。これは凄く思い出があって、今でも1番好きな曲です。
では、今注目しているアーティストは?
HIFANAです。彼らのアルバム『CHANNEL H』の中で1曲一緒にやらせていただきました。大好きですね。他には、犬式A.K.A.DOGGGYSTYLEの三宅洋平とかね。
音楽以外に興味がある事はなんですか?
釣りです。渓流釣りが好きですね。京都や滋賀の山奥から、遠くだと長野の山奥にも行きますよ。積雪1.5Mぐらいの中で釣りしてますね。そんな中で釣ったヤマメやアマゴを、その場で塩焼きやから揚げにして食べるのが最高に美味しいんですよ。釣った魚は全部食べて帰ります。僕の場合、キャッチ&リリースじゃなくてキャッチ&イートですね(笑)。
これからのレゲエ・シーンを担う若いアーティストへのメッセージをお願いします。
何を言われても、自分の本心を貫いて下さい。お客さんが上がろうが上がるまいが関係なく、フロアにお客さんがたった一人でも1000%の力を出してください。1万人でも1000%、1人でも1000%。お客さんを見て出す力を計らないように、自分の納得いくステージをして下さい。僕も昔、お客さんゼロとかよくありましたよ。その時なんて「まーいいか!」なんて開き直って無茶苦茶やってました。バク転したり、口から血がでるくら大きい声で歌い続けたり。で、その後「ありがとうございましたぁぁぁ!!!」とか言って。フロアに誰も居ないのにね(笑)。だけどそんな時も1000%の力を出し切りましたから。一番大切なのは、お客さんが楽しんで、笑顔でウチへ帰って頂ける事ですからね。
(2008/1/21 REGGAE BAR RUB A DUBにて)
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