DENNIS FERRER / WORLD AS I SEE IT
DENNIS FERRER / WORLD AS I SEE IT
KING STREET、IBADAN、DEFECTEDなどから"REACH 4 FREEDOM"、BLAZE"MOST PRECIOUS LOVE"(REMIXで参加)、"SANDCASTLE"など、数多くのヒット作を世に放ってきた敏腕ディープ・ハウス・プロデューサー/DJ、DENNIS FERRERがアルバム『THE WORLD AS I SEE IT』をSTUDIO APARTMENTが主宰する「APT.」より満を持してリリース。KERRI CHANDLERと共同運営するSFEREのレーベル・オーナーでもあり、今最も旬なディープ・ハウスを創造するプロデューサーと言える彼から、アルバム・リリースのタイミングでインタビューがとれました。
TEXT + INTERVIEW: SHINICHIRO BANSHITA(JET SET KYOTO)
JET SET(J):今回のアルバムはSTUDIO APARTMENTが主宰する「APT.」からのリリースという事ですが、どういった経緯でリリースする事になったのですか?
DENNIS FERRER(D):KING STREETが間に入ってくれて日本でのリリースが実現したんだ。
J:アルバムを聴かせて頂きましたが、個人的な感想としてはとても美しく、ソウルフルでエモーショナルな作品だと感じました。今回のアルバムのコンセプトはどういったものになるのでしょうか?
D:バランスの取れたものに、というのがコンセプトだったんだよ。僕の出来るだけ多くの側面を見せるつもりだったんだ。いくつかのジャンルを飛び越えてね。
J:今回のアルバムだけではなく、あなたの作品からはよくエモーショナルな部分を感じますが、あなたは音楽を製作する際にどういった事を重視し、製作しているのですか?
D:僕にとって一番大事なのは曲のクオリティーなんだ。例えば歌詞で言うと、意味が無かったり、チープな歌詞って我慢ならないんだ。みんなレコードを作る前にもっと内容を大事にするべきだよ。僕のレコードをお金を出して買ってくれる人が、騙されたような思いをしないようにしたいしね。そして、パーカッシブでソウルフル、ゴスペル的な部分が僕のルーツだ。だからその要素は常にある。このレコードにはエレクトロニックな要素があるけど、ソウルも共存していると言えるかな。
J:ちなみに今回のアルバムにはPAL JOEYへのトリビュート・ソングが収録されていますが、PAL JOEYとはどういった繋がりなのですか?あなたの作品も彼の作品も好きなので、どういった繋がりなのか興味があります。
D:実は…彼とは全然知り合いじゃないんだよ!
J:KERRI CHANDLERと共同運営されているSFEREからリリースされたONE WORLD FEAT. MIRI BEN-ARI"PEACE IN THE MIDDLE EAST"で私はあなたのファンになりました。この頃はオーガニックでアフロなサウンドが印象的だったのですが、その後、KING STREETよりリリースされた"REACH 4 FREEDOM"でまた違った一面を知ったように思います。あなたの音楽的バック・グラウンドはどのようなものなのでしょうか?
D:様々なジャンルの音楽を聴いて育ったよ。70年代後期から80年代にかけてNYの多彩な音楽のシーンと共に育つ事が出来たと思う。ヒップホップ、ディスコ、ブルース、ロック、ソウル、全てそこにはあった。僕がプロデュースをする時にも、そうしたものから受けた影響を僕なりに解釈したいと思っているよ。
J:あなたにとってKERRI CHANDLERとはどういった存在なのでしょうか?やはり彼からの影響とは大きなものなのでしょうか?
D:ケリーは僕にとって兄弟みたいなものかな。
J:KERRI CHANDLER以外にも、IBADANのJEROME SYDENHAMなどとも作品をリリースしていますが、この頃の作品は当時、僕にとってとても新鮮なモノでした。特に"SANDCASTLES"は衝撃的でした。ディープなんだけど、とても美しく洗練されているテックな感じでこれまでにないディープ・ハウスだと感じました。こういったインストルメンタルから、"REACH 4 FREEDOM"、"MOST PRECIOUS LOVE"、"CHANGE THE WORLD"、"CHURCH LADY"といったヴォーカル・モノまで、実に多彩な音楽を製作していると思いますが、これまでにあなたが影響を受けたアーティストをお教え下さい。
D:影響を受けたアーティストを皆並べるには何時間もかかってしまうけど、KRAFTWERK、AFRICA BAMBAATAAからBOB JAMES、TANGERINE DREAM、そしてNEW ORDER、DEPECHE MODE、CAMEO、STEVIE WONDERからCHIC、GEORGIO MORODER、MADE IN THE USA、それ以外にもGENESIS、RUSH、AC/DC、PRINCEからMARVIN GAYEまで。良い音楽は良い音楽だからね。
J:あなたが現在注目されているアーティストを教えて下さい。日本人で注目しているアーティストがいればそちらも。
D:OSUNLADE、QUENTIN HARRIS、THE MARTINEZ BROTHERS、FILSONIKかな。
J:何度か来日していると思いますが、日本の音楽やクラブ・シーンについてどう思われますか?
D:日本に行くのはいつでも楽しみだし、いつ訪れてもエンジョイしているよ。
J:現在、KING STREET、IBADAN、DEFECTEDなど、多数の有名レーベルからリリースしていますが、あなたの今後の展望をお聞かせ下さい。
D:沢山のプロジェクトが頭の中にあるよ。OBJEKTIVITYという新しいレーベルを作ってFERRER & KARIZMA LTD名義で"THE CUBE"をリリースしたばかりだけど、ANE BRUNとのコラボレーション"LET MYSELF GO"を制作している最中だよ。それ以外にも僕のブラザーであり先生であるKERRI CHANDLERとのプロジェクトとか、沢山!
J:最後に日本のファンに何かメッセージを。
D:近いうちに日本を訪れる事ができるのを楽しみにしているよ!

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