Overseas Report » vol.009

CRAZY DAZE IN PARADISE

2004-03-26

Yui Tamura
毎年3月はマイアミの大型ダンスミュージックカンファレンス WMC で、日々カンファレンスそっちのけで音楽業界の方々が飲んだくれて遊んでいるのですが、このたび全く酒の飲めない私も参加することとなりました。
初日からケミブラやら PAUL VAN DYK やら SATOSHI TOMIIE、RICHIE HAWTIN、JUNKIE XL などなど総勢100名以上のアーティスト出演のばかでかいイベントが公園で行われ、6~7個くらいのステージがあるのですが、楽しい感じだったのが RAPTURE 2 MANY DJS LCD SOUNDSYSTEM DJ UNKNOWN などいわゆるエレクトロクラッシュ系な人たちのステージで、怪しい FANYPACK の2番煎じ的注目アーティスト AVENUE D も登場。しかし9割はステレオタイプなダメ音楽で、こんなことに何億単位の金が動いているのですねと実感するにはもってこいの場所でした。ただ総体的にどのジャンルもコンピュータ導入の増加でシーケンスは複雑になってきている?
その晩は DFA をメインに MU TREVOR JACKSON なども参加しての豪華パーティに参加。毎晩 3~40個くらいのパーティがいろんなところで行われているのですが、きりがないくらい各ジャンルの第一人者からこれからの人まで、とにかくいろんな人たちが来ていて、しかもどのパーティも WMC 参加者でなくても遊びにいくことができ、カンファレンスというよりはただのひたすら大きい音楽祭という感じ。クラブ好きならこの期間マイアミに行けば相当楽しめるはず。
パーティー会場では、地味にゆっくり飲みながらお世話になった MU さんや個人的にファンのトレバーさんともっぱらしゃべっていたのですが、少しうろうろしてると知らない外人とかから酒を勧められ、2杯程度でかなりつぶれかけ、ソファで横になってしまいました。すると、マンディ(W.I.T./JAMES MURPHYの彼女(もう結婚したのかな?))がつかつかとやってきて HOW YOU DOIN' YUI!! と元気一杯にいってきます。「イヤーのみすぎて…」とか答えると IT'S TOO EARLY! TOO EARLY!!! だと…はい、確かにまだ 2時でした。その後はやはり圧倒的だった MU のライブ。それまでガラガラだったフロアに一気に人だかりができ、迫力のステージを披露していました。JAMES の DJ や TREVOR の DJ に加え、2 MANY DJS とどの DJ もかなりロックしてました。2 MANY はよくわからない CD-R やら HIP HOP ヒット曲やら MIX CD の期待を裏切らないすばらしい DJ!

カンファレンスの方では GHOSTLY や SCHEMATIC、MORR からは STYROFOAM などが参加したエレクトロニックミュージックについての話など興味深かったのですが、「なぜあなた方のジャンルは成功から遠ざかろうとするのですか?」とか「ライヴでは何をやっているんですか」といったかなり初歩的質問も多く、ほとんどのダンスミュージック系の関係者にとってエレクトロニカはいまだに不可思議な存在のよう。勿論 MP3 配信の話ももちあがり、カンファレンスの最後に講演者の一人が聴衆に「この中で MP3 配信で違法に音楽を入手している人、正直に手を上げて」と問いかけると会場の約 3分の1程度が挙手。聴衆の一人が「僕はダウンロードしようと思ったんだけど、結局音楽を貧しくさせるからしなかった」とかなんとかいってました。こういうわかりきった役に立たないクサイ台詞を平気ではくのが白人たちですが正論ですね。それに続けてさらに講演者が「ダウンロードをしている人たちに聞きたいんだけど、ダウンロードだけでなく実際にマテリアルも買ってるのですか?」と問うと、ほぼ全員が「勿論」との事。今後この問題はどうなっていくのでしょう。