Artist Comment

2000年代のネオグルーブという視点で作られたあなたの知らないシリーズは拙著のタイトルにも使われている通り、今や現場感ゼロの僕の中心になる表現です。

作ったのはコロにゃん始まったばかりの頃、サンクラにあげた和物コンピがきっかけでそのまま出そうと思ってたんだけど個人的にかなり意味のある作品だと思ってタイミングを伺ってたのですが7インチのリリースも軌道に乗ってきたので今か！と言っておきながら実際問題冬マジで金入ってこなくてヤベー勢いでスゲー出していくってわけです。

結局和物って大昔から海外の音楽への憧れ、これってまるで～っていう対象があるのがほとんどでそれってとても情けない価値観だと僕は考えていて、もちろんダンスミュージックである限りその呪縛から解放されることはないだろうけど、作る者としてはそこに何が＋アルファできるか？耳障りのいいシティーポップのカタログにはしないという意志の塊のようなミックスです。

ざっくり大きく分けてアーリーハウス感のある第一部・ファンキーでスターの軽快なMCとヒップホップマナーを楽しむ（ライブメドレーやったミックスって今まで聞いたことない！そしてライブ盤は安くてみんなの盲点）第二部、80'sポップス・お茶の間感の第三部という構成。全編にわたる悪意と笑い・色ものに片づけることができないヒップホップ黒帯スキルは僕が提唱するサイケデリックギャグDJingでもあります。

こんなに自分の作品を自分語りした経験はないですが、おしゃれな店内BGMにもセックス前のムード作りにも絶対使えない久々に出す渾身のフェじゃなかった渾身の作品（作ったのすげー昔だけど）ミックスCDという絶滅したアイテムをぜしっ！