ECD : 失われたWANT LIST - 影法師『影法師 I』 [2017-03-03]

  何の予備知識もなかったので、一応試聴して買ったレコード。喫茶ロックとのコメントがあったがこれがそれにあたるのかどうかはよくわからない。ただ喫茶ロックというコメントが記されているレコードはこれまでハズレがなかったという経験値を頼りに、三千円台と最近はもう手を出さない金額だったにも関わらず試聴してみたのである。しかし、試聴だけではこのレコードの真価を僕は見抜けてはいなかった。2016年最 もっと読む...

ECD : 失われたWANT LIST - 北原ミレイ『生きていようよね(B面) 』 [2016-11-25]

 中古レコード店で演歌のコーナーがある店だと北原ミレイのレコードは必ず演歌のコーナーに収められている。ウィキペディアでもジャンルの項に演歌・J-POP・歌謡曲と記されている。  北原ミレイの代表曲といえばやはり1970年のデビュー曲「ざんげの値打ちもない」だろう。この曲は僕も10歳の時に聴いて「細いナイフを光らせて にくい男を待っていた」という歌詞に衝撃を受けたものである。1970年とい もっと読む...

ECD : 失われたWANT LIST - 加藤有紀『ラブ・ポーション』 [2016-05-29]

  「あの曲はあの有名曲をパクっているらしい」そんな情報を知って、そんな曲なら聴かなくていいや、と思うのではなく、わざわざ自分のウォント・リストに入れそれを探すことに地道を上げる。DJというのは純粋な音楽ファンからしたら随分とよこしまな興味で音楽に接している人種に見えるかもしれない。   僕が「ECDのロンリー・ガール」でサンプリングした佐東由梨の「ロンリー・ガール」を当時の自 もっと読む...

The Wisely Brothers : post in shimokitazawa - vol.4 [2016-05-13]

暖かくなった、あとは夏が来るだけ。と思いきやたまに寒い夜がくる季節にデートにでかけた。 そのデートに目的はなく、季節が過ぎてゆく下北沢を自分以外の誰かと歩きたかっただけなのかもしれない。 あのタスマニア島の王子は元気にしているかなぁ。   なんて わりと遅めのエイプリルフールでした。   連載も第4回目にさしかかったところで 下北沢で一人暮らしをスタート。周りのものの見方が色々 もっと読む...

ECD : 失われたWANT LIST - 古家杏子『冷たい水』 [2016-03-19]

 和モノも最近はガイド本が何冊も出て、それらに掲載されていない作品で「これは!」と思うようなものに出会うこともまれになってきた。そんな中、久々に自分で発掘した作品として自信を持って紹介できるのが本作(日本コロムビア / YF-7038-N)である。  '81年の日本でスライ&ロビーが参加してからのグレイス・ジョーンズとドクター・バザーズ・オリジナル・サバンナバンドに肉迫したサウンドを記録 もっと読む...

多屋 澄礼(たや すみれ) : 京都で○○ - #2 [2016-03-12]

こんにちは。多屋澄礼です。前回の「京都でデート」という題材に思わぬ所から反響があったり、デート楽しいですもんね。これからの季節なら鴨川沿いでコロッケ片手にビールデートも可能だと思うとワクワクします。鴨川が好きなのは観光客だけじゃなくて、京都に住む人たちも同じかそれ以上で、その川の様子を写真に収めるべく、つい足を留めてしまうほどです。私も例に漏れず、つい水が豊かに流れていく姿を写真に撮ってはインスタ もっと読む...

The Wisely Brothers : post in shimokitazawa - vol.3 [2016-02-03]

見つかりました、秋に探していたもののひとつ。   ある日のなにかの帰り道に、なんとなく本屋チェックをしようと思って前回Vol.2のはじめに紹介した下北沢「CLARIS BOOKS」に寄った。 入り口の百円コーナーに目を通した瞬間、見覚えのあることばの背表紙が目にとびこんでくる。 タイトル1センチほどの幅に私は目を輝かせた。     『永遠も半ばを過ぎて』中島らも & もっと読む...

多屋 澄礼(たや すみれ) : 京都で○○ - #1 [2015-12-10]

こんにちは。多屋澄礼です。以前はTwee Grrrls ClubとしてJET SETのインディーチャートを女の子6人で担当していました。 時が経つのは残酷なくらい早く、今年で三十路に突入し、京都に住んで11月で2年になりました。その2年間の中でたくさんの変化がありました。店も移転しましたし、引っ越しもして、そ 間に本を3冊リリースし、自分の帯番組がKBS京都ラジオでもスタートして…! もっと読む...

ECD : 失われたWANT LIST - 鈴木ヒロミツ『永遠の輪廻』 [2015-12-09]

音楽に限らずアート全般、作り手がやりたいことが明確に伝わる作品は高く評価される。しかし、やりたいことを模索している様子が生々しく作品から伝わりそれが面白く感じられる作品もある。 70年代、元GSのミュージシャン達は程度の差はあるが皆、自分のやりたいことを見失ない模索しているように見えた。しかし、そんな作品を今聴くととても面白いのである。ジョー山中というひとがその代表格だ。まず英語でやるか日本語でや もっと読む...

山崎まどか : アイ・キャン・シー・ザ・ミュージック - Vol.16 [2015-11-18]

こんにちは。すっかり秋も深まってきました。傷心ソングが似合う季節ですね。そんな時期を狙って、アデルがいきなり「Hello」のミュージック・ビデオを発表。監督はグザヴィエ・ドラン、IMAXフィルムで撮られた初のMV、そして最初の二十四時間でVEVOにおいて2770万回再生の新記録。話題に事欠かない新曲デビューとなりました。アデルはどうやらドランの『マイ・マザー』が気に入って、彼をビデオの監督に指名し もっと読む...

The Wisely Brothers : post in shimokitazawa - vol.2 [2015-10-24]

さわやかな秋晴れの日々が続く今日この頃、いかがお過ごしでしょうか   春の季節なのにそんな書き出しでハガキが届いたことがある。季節なんて、案外自分でつくりだすものなのかしら。 夏の暑さとどよめきも通り過ぎ、空気が澄んで冬に向かってゆく絶妙な季節。 夜の長いこの時期は、なんだか本という本を読みたくなる。 ズンと広げて読み進めるうちにカバーが少しずつ手になじんでゆく、そう単行本ですね。 &n もっと読む...

なかの綾 / はせはじむ : 白熱教室。 - 第四回 [2015-09-30]

はせ)今回でこの連載も一区切りとなるわけですが、最後に、これからのなかの綾の血肉になりうる、先達によるグルーヴを体感してもらおうと思ってます。   綾)長かったようで、あっという間でしたね。皆様、お付き合いありがとうございました。   はせ)演歌〜ムード歌謡なジャンルに身を置きながら、果敢にミクスチュアに挑んだ曲たち。 美しき徒花、とでも申せましょうか。 もう5年前?ボクがあな もっと読む...

山崎まどか : アイ・キャン・シー・ザ・ミュージック - Vol.15 [2015-08-23]

毎日暑いですね。私は早くも夏バテ気味ですが、皆さんはいかがでしょう? つい最近、蒸し暑い空気を涼しくするようなミュージック・ビデオを見つけました。Lorn というミュージシャンの"Acid Rain"という曲のMVです。R113というロサンゼルスの映像集団が撮った作品ですが、チアリーダーのゾンビたちが無人のダイナーで踊る姿を一発撮りで捉えるという発想がいい! そしてゾンビ・ダンサーたちも不気味で可 もっと読む...

The Wisely Brothers : post in shimokitazawa - vol.1 [2015-07-18]

ふと昔の小田急線のホームを思い出そうとした。すこし、む?と思いながら錆びたペパーミントグリーン色の鉄の手すりの階段と井の頭線へ行くときの途中の、何故か薄い階段を歩いていた自分の感覚を思い出した! 下北沢の近くに住み始めたのは6年前くらい、私が中学二年生の頃だった。 私たちが三人でいるのはほとんどこの街、下北沢。 The Wisely Brothersというバンドでギターとボーカルを担当している真舘 もっと読む...

ECD : 失われたWANT LIST - 大竹かおる『ジェラシー・ゲーム』 [2015-06-24]

 2千円以上の中古レコードはそれなりの評価をされているからその値段なのであって、好き嫌いはあれど買って聴いても損はないのだと考えていた。それが今年に入ったあたりから千円以下のレコードばかり買っている。中でも80年代の日本のシティ・ポップは安くても良いものが多く、自ずと買値が安くなるということもある。また、少し前まで千円以下や百円コーナーで売ってたようなレコードが希少でもないのにいきなり高値になって もっと読む...

なかの綾 / はせはじむ : 白熱教室。 - 第三回 [2015-05-15]

はせ)さあ、ジャパレゲですよ!綾さん、好きでしょ。   綾)やった~!!!こう暖かくなってくると、やはり聞きたくなりますね。   はせ)はい、でもちょっとテイストが違うかもしれませんけど...
行ってみましょう。
今回取り上げるのはダンスホール以前、レゲエが「レガエ」と表記されていた頃から80年初頭まで、そんな時期の名曲を。
なので、80年代後半からの「コッチ側」の方々の演奏す もっと読む...

山崎まどか : アイ・キャン・シー・ザ・ミュージック - Vol.14 [2015-05-15]

皆さん、いかがお過ごしですか。華やかな曲やミュージック・ビデオが似合う季節ですね。 さて、私は映画やミュージック・ビデオに登場する「ティーン・エイジャーの部屋」が大好きです。ティーンが自分の部屋にお気に入りのバンドのポスターを貼り、古くはラジカセ、今ならパソコンやiPhoneから流れる曲にのってベッドの上で跳ね回ったり、ダンスしたり、エアギターしたりするシーンがひとつでもあればその映画や、ミュージ もっと読む...

ECD : 失われたWANT LIST - 水橋春夫グループ『考える人』 [2015-04-01]

 CDの帯文にはこうある。 「48年の時を経て解き放たれる、元ジャックスの水橋春夫によるソロ・アルバム」  そう、水橋春夫はジャックスのギタリストだった。リード・ヴォーカルをとっている曲もあるし、作詞作曲を担当した曲もある。本作にも収録されている「時計をとめて」は水橋春夫の作詞作曲、そしてジャックスの代表曲のひとつでもある。  僕はこれまでジャックスについての文章は随分書いてきた。しかしその時僕の もっと読む...

山崎まどか : アイ・キャン・シー・ザ・ミュージック - Vol.13 [2015-01-17]

2014年のミュージック・ビデオのベストを各媒体が出す季節がやってきました。 ウェブでざっくりとさらってみると、メジャーどころのベストはやはりSiaの"Chandelier"、Iggy Azaleaと Charli XCX が映画『クルーレス』を完コピした"Fancy"、テイラー・スウィフト がテイラー・スウィフトと恋に落ちるとどんなことが起こるか端的に説明してみせた"Blank Space"、業 もっと読む...

ECD : 失われたWANT LIST - いわさきゆうこ『マジカル リキュール』 [2015-01-17]

 この二、三年くらいの間に中古盤で買った和モノで一番多かったのが、70年代後半から80年代前半くらいまでに出たシティポップ系の女性シンガーのアルバムである。ざっと100枚くらいは買っていると思う。何故そういうことになったかというとまず単純な話とにかく母数が多いのである。ちょっと中古盤店のエサ箱を漁るだけで知らない女性シンガーのアルバムが腐るほど出てくる。  70年代後半から80年代前半当時の自分は もっと読む...