The Wisely Brothers : post in shimokitazawa - vol.1 [2015-07-18]

ふと昔の小田急線のホームを思い出そうとした。すこし、む?と思いながら錆びたペパーミントグリーン色の鉄の手すりの階段と井の頭線へ行くときの途中の、何故か薄い階段を歩いていた自分の感覚を思い出した!

下北沢の近くに住み始めたのは6年前くらい、私が中学二年生の頃だった。


私たちが三人でいるのはほとんどこの街、下北沢。

The Wisely Brothersというバンドでギターとボーカルを担当している真舘晴子です。はじめての文章、よろしくお願いします!

下北沢は私にとって、身近にありながらも遠くある街である。何でそう思うかはわからないけれど、もしかしたらいつか下北沢を遠い場所として感じるときが来るのかもしれない。そして現在は場所的に近すぎるためなのか、何なのか、下北沢をなんと言ったらよいのか実は少しわからなく困っている。


いつか学校で聞いた話だと、イタリアの芸術家は都市を移り住みながら活動を続けたらしい。そのことが彼らの才能の幅と心の何かをさらに研ぎすましたのだと思った。それを知った私は、ふと、ずっとひとつの街にとどまることはないんだなぁと何だか思ってしまった。

いつだかどこだかはわからないし、予定もないけれど、街も人も風も季節と時代とともに変わっていくから、その流れていくひとつひとつを感じるように、私の見ている今の下北沢を残していたいなと思うのです。

 

 

季節は新しい夏も本番、小さなこの街にもいい風が吹き込んでいる。

空が明るくて、下北沢駅南口前ではいつも待ち合わせのにおいがする!

待ち合わせの瞬間って見ているとそれぞれが面白い…思いっきり抱き合う女の子たちとかとっても可愛くて最高だな。

 

この街にも色々ごはんを食べるお店はあるけれど、みんな大好き city country city は曽我部恵一さんがオーナーのお店。人の集う憩いの場であり、とってもミュージックな場所です!最近までバイトをしていました!そして、パスタが美味しすぎるので、ブラザーズでよく居ます。ここからいろんなものが始まる場所。私もいろんなことを教えてもらっている!

 

 


おいしくても、とてもおいしくても、日々はいろんなことがあるので、下北でどうしようもなく困ったときは神社か教会まで思いっきり走って行く。

神社はお正月に毎年三人で初詣にも来ているよ。

 

 

丘の上の風や砂利をすり抜けてくる風を感じるのです。夏はガリガリ君を片手に持っているといいな。少し眠くなったら座ってうたた寝しても誰も見てやしないサイコーな場所、そんな場所が私たちの街にはなくてはならないと思う。


いつかの『ブラタモリ』でタモリさんは「都市の現代化は死を忘れる構造になっている」と言っていた。街や場所に、ある種の怖さは必要なのかもしれない。

 

 

近くに、カイソというおいしかわいいパン屋さんもあるよ

 

 

こうして今日も一日が終わっていったりする。何もなくても、何かあるのが下北沢でもあるのですね。

今日もDORAMA(レンタルビデオ屋)で映画を借りて帰ろうかなって思うこの感じだ!


いつまでいるだろう、いつまでここに私は居るのだろう、という思いを心に持ちながら、今日も丘を上って行くのだ。


うつろいゆく下北沢、道端でばったり会う大好きなよしもとばななさんにいつか話したいことがあるんだ。

夢の叶えかたは自分で決められるよね。ではまた新しい香りの季節に!

アデューです。