The Wisely Brothers : post in shimokitazawa - vol.3 [2016-02-03]
見つかりました、秋に探していたもののひとつ。
ある日のなにかの帰り道に、なんとなく本屋チェックをしようと思って前回Vol.2のはじめに紹介した下北沢「CLARIS BOOKS」に寄った。
入り口の百円コーナーに目を通した瞬間、見覚えのあることばの背表紙が目にとびこんでくる。
タイトル1センチほどの幅に私は目を輝かせた。
『永遠も半ばを過ぎて』中島らも
やっと出会えた。ミラクルでマジックなことはあるんだ。
この街でなくてもずっと探していた本が、下北沢のこのお店で百円なんて。
読んでいてなんども打ちのめされた、間違いなく大好きな作品!
さらにamazonでこの本の映画(『Lie lie Lie』)のサントラを1円と送料だけで買った私ですが、Bonnie Pinkの手がける主題歌「たとえばの話」も素晴らしくて大好きな曲です。今年はライブを見てみたいな。
改めまして、明けましておめでとうございます。今年の目標は詩人になる、です。
第3回目、冬の下北沢がやってきました。
雪が降る夜はあの時刻に花屋の前で集合の合図だよ、
ということで私なりの下北沢新年の楽しみ方を書きとめます。
まずはじまりは書き初め。
ダイソーで半紙と習字セットを手に入れて家で書き初める。
前の方で先生が見ていないということは、楷書でも行書でもなんでもありかと思うと逆に困りますがフリーダムに、だけど志を強く持って一年間どのようにしたいかを書き初め心にも染めてゆく。じわじわと。
そしておどること。
好きな音楽をかけて好きな格好をして、ひとり部屋でおどるのは最強ですが、
下北沢にある、おどれる場所に行くのもいい方法だと思う。
南口をぐっと三茶方面に降りて行く茶沢通り沿いの地下室にあるのは
THREEというライブハウス&バー
おどるにはぴったりの催しがある場所で、深夜のバー営業もしている。
去年は私のバンド、ワイズリーブラザーズの自主企画もやらせていただいたライブハウス。
企画のテーマが銭湯だったのですが、手作りの大きい富士山と桜を飾ることもすんなりとオーケーしてくれました。
高校生のときお父さんを嫌になってプチ家出したりした時とか、
明日の朝は期末テスト二日目だけど今夜はTHREE 3周年記念のイベントだから早く勉強を終わらせて夜中に自転車で向かうぞヘッヘ、みたいな時から
こちらでこころおどっている。
その時は24時間通しのアニバーサリーイベントで、行った時間には朝のお天気予報コーナーをステージでやっていたなぁ。
音楽を軸に色んなことをやっていてすごくいいなって思った。
家でも外でも、おどることって、
気持ちが良くて何かのためのいい方法だとやっと気づいた去年。
好きな音楽やはじめて知る音楽にのせて自由にからだをうごかすということ。
体育がきらいだった人ほど、今こうしておどるのは楽しく感じるのだと思う。(大きらいでした)
逆に今までなぜからだを動かすことがあそこまでいやだったのだろうか。
イッツアミステリー!
そんな夜の次の日に私は、
絶対外には着ていかないけどお気に入りなの、というクローゼットに一つはいる謎の服を着て何食わぬ顔でスーパーマーケットオオゼキにいってしまう。
きっと、少しモチベーションが変わるのだと思う。
ここで下北沢スーパー事情
ダントツ人気はやっぱりオオゼキ、鮮魚・お肉の活気がすごい。野菜コーナーの種類も一番ですね。スーパーは活気が命だ。
北口駅前のピーコックの地下は、最近変わった調味料などの種類がとても多いけど人が少なくて不思議な感じ、なんかおもしろい気もする。階段を降りたところにある証明写真機は誰にも会う危険性がなくておすすめです。言っちゃったよ。
そして極め付け、トマト缶を買うには最近少し広くなったカルディ!
これで下北主婦の出来上がりです。
前夜におどり明かしている主婦がいかほど下北沢にいるかな。
スーパーの帰り道には、
西口の坂を下っていったところに去年の11月新しくオープンした花屋さん「Forager」で、
部屋にかざるお花をひとつ選ぶ。ここには、見たことのない草花もあるから尋ねたりしちゃう。
まだこのお店がない頃、高校生だった私が朝早く学校に向かっている途中に
市場帰りのここのお姉さんと出会ったことがあった。
朝もやのなか、たくさんの選んだ草花をかかえて信号を待つお姉さんは、息をのむほど素敵だった。ずっと忘れないでいたい。
お花じゃなくても草木でもいいな、びびっときた子をお持ち帰る。花屋の奥にあるカレー屋「young」も今度行ってみよう。
そんな風にして自分の新しい一年のはじまりの風を感じていく。
夕方、
北口にある自転車屋さんを通りかかったら、カップラーメンをもらった。
店主のにいちゃんが新年だからってカップラーメンを断つ決心をしたらしい。
下北沢の好きなところを聞いたら「俺の店があるところ」と答えていた。
全ての質問に答えなくてもいいんだよって教えられている気がする。
7年後に氷河期がきて滅亡するかもしれないけど、歩いていてカップラーメンがもらえる
小さなこの街をなかなか面白いなと思うかどうかは私次第。
未来のある街なんてどこにもないさ、
だから
ふとんもストーブも相変わらずあたたかいけれど
こころの方がなによりもホットだと思うんだなぁ。温暖化はこのせい?
でも人を愛することはどうして孤独を知るということなの?
そんなことを考えながら
いろんなものを作る一年にします。
アデュー!