Dr.Looper / 2017-06-04

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BOUNCY LADY / WHY CAN'T PEOPLE BE COLORS TOO?

PLEASURE / WHATNAUTS - BOUNCY LADY / WHY CAN'T PEOPLE BE COLORS TOO?

全作当店大ヒットの超人気リエディット・レーベルGalaxy Sound Co.第10弾!!

7" |  ¥1,350 |  GALAXY SOUND COMPANY (USA)  |  2017-10-02 [再]  | 
デトロイトのGalaxy Sound Companyから、またもや熱いエディット盤が届きました。両面とも曲頭からいきなりブレイクの分かりやすさ。A面『Ultimate Breaks & Beats』収録曲のPleasure"Bouncy Lady"は、Fresh Prince(Will Smith)やBig Daddy Kaneというレジェンド達が共にビート1本勝負でラップしたお馴染みのブレイク。B面"Why Can't People Be Colors Too?"は恐らく初の7インチ化で、A.T.C.Q.の"Oh My God"やSmif-N-Wessunの"Bucktown"のブレイクとして有名ですが、個人的には「真夜中の闘技場」(Rhymester)で使わせて頂いた思い出深いブレイク。ちなみにこのレーベル、今後はCamp LoネタのDynasty"Adventures in the Land"と、ブレイク入りのCesar Mariano & Cia."Metropole"をカップリングした7インチのリリースも控えているようで。さてさてどうエディットされてくるのか。楽しみ。
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和音 COVERED BY MURO

MURO - 和音 COVERED BY MURO

華やかな超豪華女性ヴォーカリストをフィーチャーした和モノ・カヴァー・アルバム!!

CD |  ¥2,750 |  TOKYO (JPN)  |  2018-08-09 [再]  | 
2016年に7インチ化が大きな話題となったPushimの"Feel It"をプロデュースしたMURO君が、今度は「今までほとんど陽の目を見ることが無かった和モノ名曲」のカヴァー・アルバムをプロデュース。当然まず気になるのは選曲で、クレジットを見ると知る人ぞ知る佳曲のオンパレード。まったく、彼のバイタリティと楽曲審美眼には感服するしかないなあ、と。再びPushimが大上留利子に勝るとも劣らないふてぶてしさで歌う"Sexy Woman"で幕を開けるこのアルバム、ティン・パン・アレイがバックを固めた異色の歌謡曲「バイバイジェット」(オリジナルはいしだあゆみ)のカヴァーもお気に入りだけど、個人的に1番思い入れがあるのは「恋のウォーミングアップ」。2001年にミッツィー申し訳さんの渡辺プロダクション設立50周年ミックスCDで知って以来7インチ盤を探し続け、10年以上かけてようやく入手した思い出の曲を、今回は御本人が余裕のリメイク。さてこの珠玉の中からまずはどの曲が7インチ化されるのか。楽しみ。
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SWEET LOST NIGHT

YUJI OHNO & LUPINTIC FIVE WITH FRIENDS - SWEET LOST NIGHT

遂に初アナログ化!! 原田知世が歌うクールでグルーヴィーなジャズ・ボッサ歌謡名曲「夜想曲」を収録。

12" |  ¥2,310 |  VAP / JET SET (JPN)  |  2018-01-08 [再]  | 
Sonia Rosaを筆頭に、1970年代初頭からジャズ・ボッサを演ってきた大野雄二と、近年ウィスパー・ヴォイスの代名詞になりつつある原田知世、という最高の組み合わせ楽曲「夜想曲」がレコード化だなんて。何枚買えば良いのか見当も付かない。そもそもウィスパー・ヴォイスが嫌いな男子なんていないはず。自分も10代の頃からClaudine Longet、Jane Birkin、Cathy Claret、佐々木麻美子、早瀬優香子あたりを好んで聴いていたことをここに告白しよう。はっきり書けば歌も息も両方好きということ。ああ恥ずかしい。そんな彼女達と比べると原田知世は「デビュー当時はウィスパー・ヴォイスではなかった」という決定的な違いがあることに今気がついた。声を張って歌っていた14歳の少女が、35年間(!)歌い続けて進化した挙げ句にウィスパー・ヴォイスに辿り着くなんて、女性は恐ろしい。いや、もしかしたらウィスパー・ヴォイスのシンガーを演じているのかもしれない。そう、彼女はやはり女優なのだ。
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S.T.

DON BLACKMAN - S.T.

Arista'82・スピリチュアル・メロウ・グル傑作"Holding You,Loving Yo"収録!!

LP |  ¥1,750 |  ARISTA (USA)  |  2018-10-14 [再]  | 
Weldon Irvineの至高の名曲"I Love You"(1976年)で作曲とヴォーカルを務めたり、Snoop Doggの"Gz and Hustlas"ネタとして有名なBernard Wrightの"Haboglabotribin"(1981)の作曲者であるDon Blackmanが、1982年に満を持して発表したアルバムがこちら。ファンク路線とジャズ路線が交錯し、とにかく演奏の上手さに舌を巻く。それもそのはず、Don BlackmanはNYクイーンズ周辺に住んでいたジャマイカ移民たちの凄腕音楽ユニット、Jamaica Kats(Tom Browne、Marcus Miller、Bernard Wright、Lenny Whiteらが在籍)のゴッド・ファーザーだったそうで。残念ながら発売当時はさほど話題に上らなかったようですが、現在ではとかく再評価の高い1枚。再プレス、完売、値段高騰、再プレスを繰り返して今回で実に4度目のLP化。個人的には初期Rhymesterのお蔵入り曲"La-Li-La-Li"ネタの"Yabba Dabba Doo"を聴くと懐かしくて涙が出そうですが、なんといっても某日本語ラップ・クラシック・ネタの"Holding You Loving You"は後世に残る名曲。この曲1曲のためだけでも買う価値があると思います。
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ISSUE 66 (DJ SHADOW / DAVID AXELROD)

WAX POETICS - ISSUE 66 (DJ SHADOW / DAVID AXELROD)

Wax Poetics、US版第66刊!

MAGAZINE |  ¥1,750 |  WAX POETICS (USA)  |  2017-05-29 [再]  | 
2002年にアメリカで創刊された『Wax Poetics』誌ですが、最近日本ではめっきり入手しづらくなった気がします。「惑星で一番イケてる雑誌」のはずなのに、売れなくなってしまったのでしょうか。しかしながら、毎号これほど興味深い特集が並ぶ音楽雑誌というのは他には類を見ないし、毎号辞書を片手に読むのが苦にならないほどの新発見が多々あるのも事実。そして、せっかく創刊号から欠かさず(表紙違いも)買ってきた自分としては、ここまで来たら最後まで買うしかないわけで。ちなみに一度も再発されていない『#1』やJ Dillaが表紙の『#17』はかなり入手困難だったりします。前号A.T.C.Q.特集の『#65』はすんでのところで買い逃しそうでしたが、宇田川町の某レコード店で運良くラスト1冊を買えたのでした。危なかった。どこかで毎号定期的に買えないものかなあ。なんてお店で愚痴をこぼしていたら、下北沢店のラーク君の御尽力でJET SETで再び取り扱ってくださることになりました。ありがたいことで。今後は毎号こちらで購入させて頂きます。『#66』は奇しくも『#1』と同じくDavid Axelrod特集。

Dr.Looper

Profile

1979年よりレコードを買い始め、その魅力に取り憑かれたまま今に至る。1990年から1998年までRHYMESTERに参加。現在はROCK-Tee(ex.East End)とL-R STEREOとして活動中。

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