DJ METAL / 2011-03-01
1
ワレイカでお馴染みのデンマークの〈タートレット〉から、生演奏を基に即興的なライヴパフォーマンスを行うトリオ、ブラント・バウアー・フリックによる最新作。反復されるピアノのリフがトランスを誘うDJユースなテックハウス。〈マザーシップ〉等からのリリースで知られるジェームス・ブラウンのダブミックスも収録。K7のアルバムで追求したバンドサウンドではなく、DJの目線でフロアを意識したダンストラック。
2
THE DURIAN BROTHERS - CUTS EP
前作"Clubs EP"も相当キテた注目のトリオ"The Durian Brothers"によるレーベル3番をストック!!
クラウトロックバンド、NEUの出身地として知られるデュセルドルフから様々な民族音楽の意匠を散りばめた呪術的なサウンドを届けるユニット、ドリアン・ブラザーズによる２作目。収録曲全てが重心の定まらない不思議なグルーヴのパーカッションをメインにしたトラック。所謂ミニマルに分類されるサウンドではあるのですが、ハウスのグルーヴではなく、バトルズやフォーテットに近いアプローチです。
3
SHACKLETON - DEADMAN
孤高の天才Shackletonによる驚異の新作!
新次元のダヴ音響を開拓する〈オネスト・ジョンズ〉からT++に引き続きシャックルトンのニューシングル。前作｢Man On A String｣とほぼ同様のアプローチですが、音数が少なく、パーカッションとキックでシンプルにグルーヴを追求しています。バグのメンバーが中心となったキング・マイダス・プロダクションのリミックスはノイズにも近いエコーがかかった空間の中で女性ヴォーカルが木霊する、恐ろしく深いハーフステップ。モーリッツのマスタリングが両者の闇を引き立てています。
4
FURESSHU - LUCID
コンクリ部屋で浴びたいベルリン・マナーのミニマル・ダブテック強力盤です!!
ベルリンからスマートでDJフレンドリーなポスト・ダブステップを届ける〈プロジェクト・スクワード〉からブリストルのフレッシュのセカンドシングル。デッドビートとベン・クロックを足したような硬質なミニマル・テクノ。ダブステップ経由のスネアの配置がグルーヴに揺れを与えています。リミックスはルーク・スレーターの〈モート・エヴォルバー〉からキレのあるミニマルをリリースしていたシフテッドが担当。
5
ANTON ZAP - FADE TO WHAT? (REMIXES)
Anton Zapによる荘厳なアンビエント・トラック!
モスクワのハウスシーンを牽引するアントン・ザップが新たに立ち上げた〈エターナル・サウンズ〉からのリミックス盤。オリジナルは霞がかったノンビート。〈ウェーヴ〉からのリリースで注目を集めるアリアによるファットなグルーヴながら落ち着いたトーンのテックハウス、ジャス‐エドの奥方ジェニファー・マーヤンヤルによるサンプルが次々に変化してゆく表情豊かで繊細なエディット、極めつけはブレンダン・モーラーことエコロジストによるスピリチュアルなフローティング・テック。緩やかな着地へ向けられた早朝アンセム。
DJ METAL
Profile
1981年、茨城県生まれ。DJ、ライター。ジャズとデトロイトテクノに影響を受け、10代よりDJとして活動。DJ Wadaに師事。Tango、弓Jと共に〈NYE〉、和歌山のKasamatuと〈Killing Joke〉、Shiraishi Takayuki、Whyと共に〈Sweet〉、アンビエントイベント〈Evening Star〉等を主催。ライターとしては2010年3月、惜しまれつつ休刊となった雑誌『remix』を経て、現在はWEBサイト『ele-king』にて 執筆中。2011年よりMethaneの名義での製作活動も本格始動。
Web Site
Event Information
6/6（月）SPACE GATHERING＠代官山SALOON
6/18（土）NYE＠青山OATH
6/24（金）MU＠幡ヶ谷FORESTLIMIT
7/8（金）SWEET＠青山LOOP
7/17（日）KILLING JOKE@青山蜂