Makkotron (ひよこ) / 2012-09-06

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D'YA HEAR ME! : NAFFI YEARS, 1979-83

BRENDA RAY - D'YA HEAR ME! : NAFFI YEARS, 1979-83

【これが最後の再プレス!!】名盤『Walatta』のルーツとなる彼女の初期作品集!!

LP |  ¥2,420 |  EM (JPN)  |  2018-05-16 [再]  | 
昨年にアナログ再発されたウィスパーヴォイス・ラヴァーズな『Walatta』も最高でしたが、そのかなり前の音源となるこちらはネオアコ・ダブな独特サウンドで個人的にはさらに好きです。Brenda Ray(もちろんEMレコードさんが出すまで全く知らない人でした)が、Brenda Kennyという名義(旧姓?)でGerry Kenny(兄弟?)とやっていたNaffiという、激マイナーユニットのファーストLPの曲を中心に、未発表音源を加えた編集盤。1980年前後のいい加減さというか、ジャンルレスな空気はまさにニューウェイヴ。それにしてもEMさんの発掘力は、ディガーというよりレコード考古学者の域ですね。新しいリリースがある度にドキドキさせられます。
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HAVING FUN

TRASH COMPANY - HAVING FUN

00年代に聴かれる為に制作されたかの様な、驚異の80'sオブスキュア・シンセ・ファンク!!

EP |  ¥1,500 |  PEOPLES POTENTIAL UNLIMITED (USA)  |  2021-10-07 [再]  | 
元ひよこレコードのスタッフで、大阪に拠点を移したDJ Joymen(a.k.a.キクリン)に教わったアーティスト。最近のPPUの発掘物ではダントツに好き。過去にチャートにも挙げたダンテ監修のコンピ『Personal Space』が好きならばバッチリな80年代ミュータント・エレクトロ。宅録丸出しのこもった音質で、エレクトリック系ユーロプログレなサウンドもあり、中途半端な街(失礼!)リッチモンド出身のアーティストなんて、何か出来過ぎなストーリーにも思えるくらいに素晴らしい1枚。実は経歴詐称の新録じゃないんでしょうか? まあ、別にどっちでもいいんだけど。
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THE FUNK / BACK TO THE MITTEN

TONY OZIER - THE FUNK / BACK TO THE MITTEN

80'sリバイバルなシンセ・ファンク~極上ダウンビートを奏でる新鋭のデビュー盤!

7" |  ¥1,050 |  CHERRIES (USA)  |  2014-04-28 [再]  | 
こちらは逆に新録なのか?という1枚。最近リリースがなくて残念なFresh Upレーベルや、これまた最近耳にしなくなったジャンル、スクウィーにも近い音の感じで、両面地味ながらカッコ良し。特にB面の"Back To The Mitten"は、J.Dillaを思い出させるようなビートで素晴らしい。なんて書いたら、熱烈なファンに怒られそう。でも、私がそう思ったんだから仕方がない。ネットだから怒られたら即消去ですよ、クリックちょいちょいで。
4
ORCHARD

MINOTAUR SHOCK - ORCHARD

鮮やかなリズムと躍動するメロディ!!フォークトロニカ代表アーティストによる通算5作目。

LP |  ¥2,350 |  MELODIC (UK)  |  2012-08-25 [再]  | 
何々トロニカって懐かしい響きですね。本サイトのコメントにある通りFour Tetと同時代の人のようですが、フロア向けテクノ化して大ブレイクした彼よりも、頑固なのか、不器用なのか、あんまり進化をしていないこちらの方を評価してあげたい。Four Tetといえば、近々共に来日するAmon Tobinがハンガリー映画『タクシデルミア』の音楽を担当していたということを最近知ってビックリしました。本盤と関係ない上に、どーでもいい情報を書いてすみません。
5
BLACK AROMA EP VOL.4

TWICE - BLACK AROMA EP VOL.4

人気リエディット・シリーズ「Black Aroma」最新作Vol.4!!

12" |  ¥1,200 |  BLEND IT! (FRA)  |  2012-10-15 [再]  | 
「これって誰だったっけ???」と試聴の際に悩みに悩んだB-2"All Night (Volcov Edit)"が、購入後しばらくしてBeatfanaticの'06年作"Let Us Pray"のリエディットだと分かって凄くスッキリ。まんまなリエディットだし、オリジナルを持っていたことも判明したのですが、3年ぶりのセックスようなあまりのスッキリ感に負けてチャートに挙げてしまいました。もちろん、内容的にも'06年作とは思えないハンドクラッピンでラテンの影響もある最高なディスコです。Theo ParrishがプレイというA-1"She Paused"も、いかにもな感じでナイス。こちらのネタも既聴感はあるのですが分かりません。サビから推測すると"Get On Down"何とかって曲なのかなー? ひよこレコードで売っていたかも? 頑張って思い出したり、調べたりするのが面倒臭いので誰か教えて下さーい。
6
SUPERMENG

OTTO VON SCHIRACH - SUPERMENG

☆大推薦☆彼の地の鬼才Otto Von Schirachによる'10年代版マイアミ・ベース衝撃の傑作!!

2LP |  ¥1,850 |  MONKEYTOWN (GER)  |  2013-04-15 [再]  | 
1曲目を聴きながら、5年前に伝説的レーベル、Cut It Up Defが復活した時に「おー、とうとうマイアミベース再評価の時代が来たか!」と空喜びしたことを思い出しました。かっこ悪過ぎるデジタル・ロック、A-2"Ultimate Universe"も素晴らしいです。デジタル・クンビア等、マイアミベース影響下のエレクトリック・ミュージックは世界各地からリリースされてますが、全曲ではないとは言え、本家マイアミベースの新譜アナログリリースは皆無なので嬉しい限り。おまけに現地出身者の手によるものってのも何となく嬉しいですよね。余談ですが、10数年前に某日本人有名DJがフロリダでマイアミベースの総本山的レコード会社『Pandisc』の社長と会う機会があり、「Pandiscのレコード、今も聴きまくっていてます!」と熱く語ったところ、「お前、いまだにマイアミベースなんか聴いてるの? ハハハ」と社長に鼻で笑われたという浅くてイイ逸話があります。またまた余談ですが私が購入した本盤は手書きシリアルナンバーが100でした(200枚限定プレス)。これもちょいと嬉しい。嬉しいがいっぱい。
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WATCH ME DANCE: AGITATED BY ROSS ORTON & PIPES

TODDLA T - WATCH ME DANCE: AGITATED BY ROSS ORTON & PIPES

カラフル・ダンスホール/ダブ~エレクトロ・スタイルで仕立て直した限定リミックス・アルバム!!

2LP |  ¥2,500 |  NINJA TUNE (UK)  |  2013-03-20 [再]  | 
Ninja Tuneってホントオモシロいレーベル(Special Requestさんのチャートからのコピペ)。あらゆるジャンルの音源に無節操に出して、もはや分裂症みたいになっていますよね。これは、いかにもナードなルックスの若者、Toddla TことTom Bellの音源をRoss OrtonとDJ Pipesがリミックスしたアルバム。ダンスホールなリミックスが中心ですが、適当に何でもやっている感じです。全曲良いとは全く思いませんが、凄く好きな曲もあります。ネット試聴も出来るしイチイチ詳しく書くのは面倒だ、そんな軽い気持ちでチャートに挙げてみました。シャカリキマカリキにはなれません。
8
GALAXY GARDEN

LONE - GALAXY GARDEN

Machinedrumも参加のバレアリック&ヒプノティック越境ベース歴史的傑作がこちら!!

2LP |  ¥2,350 |  R&S (BEL)  |  2014-07-20 [再]  | 
前回のアルバムが最高だったLoneのニュー。ダブステップっぽさも取り入れて、随分とトレンディな音になりましたね。何だか田舎の秀才が都会に出てきて、急にオシャレに目覚めた感じをうけます。と書いたらバカにしていると思われかねないのですが、アルバム通して彼独特のベッドルーム・レイヴ感がビンビンに残っていて最高の出来。こういう進化は個人的に大歓迎です。やっぱりこれも買いだローン!とまたリサイクル駄洒落をしてしまいました('11年4月のチャートから)。何か他に気の利いたことが書けないかなぁ。悔しいです。
9
S.T.

BUNALIM - S.T.

トルコ産サイケ・ロックの最高峰。伝説的バンドBunalimの編集盤が登場!!

LP |  ¥2,100 |  PHARAWAY SOUNDS (SPA)  |  2013-03-11 [再]  | 
ファズギターがジャンジャラなターキッシュ・サイケバンドのシングルを集めた編集盤。アジア~中近東サイケものに多いんですが、ギターはノイジーなのにヴォーカルは妙に醒めているところが私の足裏に響きます。ドライなドラムブレイクで始まり、ヒップホップネタ曲でも知られるニューオリンズ・ファンク・クラシック"Get Out Of My Life Woman"にそっくり(同封のライナーでも言及)なA面最後の"Yeter Artik Kadin"は、レアグルーヴ好きの琴線をもファズ化させるはず。前回でも挙げたPharaway Soundsレーベルの2枚目にあたるみたいですが、2度あることは3度あるで、次もメチャクチャ楽しみですよ。とは言い過ぎかな。楽しみだなぁ、ぐらいです。ライナーを読むと、このバンドの未発表マスターテープを発掘中みたいだし、正直、キリがない…。でも求めちゃうんですよね、猿みたいに。
10
SURVIVAL & RESISTANCE

ADRIAN SHERWOOD - SURVIVAL & RESISTANCE

ソロ新作が遂に登場。極上のチルアウト・ベース・ミュージックです!!

2LP |  ¥2,250 |  ON-U SOUND (UK)  |  2014-01-21 [再]  | 
これまたON-Uの未発表音源集と言われても納得してしまいそうな新録なんだか判別不可能の代物。'90年代のOn-Uと比べると何となく上品になっているような気もしますが、それが良いことなのか悪いことなのかも分かりません。とにかくON-Uな音なんですよ。それだけで充分でしょう。で、脱線しますが、かつてON-Uでも余り知られていなかったミッシング・ブラジリアン等を教えてくれた旧友がやりくりする名店『サテライト』(学芸大の中古レコード店)の10周年記念パーティーでDJをさせてもらうことになりました。中古レコードも扱う渋谷宮益坂のヴィンテージ古着店『Desperate Living』の知る人ぞ知る奇才、マキノ氏も参戦ということなので、今からヤケクソに興奮しております。そして2much CrewのFMF氏の店『Chilita』(中目黒)からはチリビーンズフードが提供!しかーし、その前に実家にしばらく引き戻されそうな話もあって絶望的な気分にもなっております…。もし私が出れなくとも(というか出ない方が?)絶対に良いパーティーになるはずなので、お時間がある人は軽い気持ちで是非!入場も無料です!詳しくは下記のイベント欄にて。って、無理矢理な告知ですよね…ここはチャート欄なのに。

Makkotron (ひよこ)

Profile

神戸のバー『Gospel』勤務、大阪の『Meets』誌にての編集を経て、渡米。ニューヨーク市立大学映画科を中退後、ブルックリンにて中古レコードショップ『Weekend Records』を設立。DJ Shadow等のフェイヴァリット・レコードショップとしても知られる(http://www.redbullmusicacademy.com/magazine/new-york-stories-hua-hsu)。DJとしての活動は、ウィリアムズバーグの『Galapagos』、イーストヴィレッジの『Black Star』、『イージー・バー』でのレギュラー ・パーティや、FMラジオ局『WFMU』での番組出演など。その後、諸事情により、やむなく帰国。某レコード店のバイヤー、音楽&映画ライター、DJなどで活動していたが、現在は『Weekend Records Tokyo』を何を思ったのか始めてしまって地獄のような模索の日々(http://weekendrecordstokyo.tumblr.com/)。JET SET TOKYOから徒歩1分。是非!

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