レコードストア・デイ 2018 - [2018-04-24]

US本家誕生から今年で11年目を迎えるRECORD STORE DAY。実はJET SETは今年の5月3日に20周年を迎えます。

1998年と言えば、レアグルーヴ・ブームが一段落付き、HipHopのプロモ盤の争奪戦が熱い時期でした。渋谷道玄坂にひしめくレコードメガストアでは毎週土曜日には成田から直接店頭に運び込まれる商品を待つお客様で店内はごった返し。試聴用のターンテーブルの前には常に長蛇の列というのがおなじみの光景でした。

当店が東京に進出したのが2002年。この20年というもの紆余曲折ありましたが、ここまで来れましたのもお客様、アーティスト、レーベルの皆様の熱いサポートがあったればこそ。この日はそんな皆様と楽しいひと時を過ごすことができて最高でした。

text: KCMT(CEO)

 

 

 

 

 

 

4月21日 京都店 『RECORD STORE DAY』

14:00 【DJ】キングジョー
15:00 【DJ】福富優樹 (Homecomings)
16:00 【DJ】オオルタイチ
17:00 【DJ】CE$
18:00 【DJ】tofubeats
19:00 【DJ】バンヒロシ

 

キングジョー

トップバッターを務めて頂いたのはJET SET京都店でのRSDインストア・イベントには6年連続での出演となるDJでありイラストレーターのキングジョーさん!今年も店内のRSD限定盤をチェックされていかれ、ファンキー・グルーヴィーにガレージから和モノまでディグ心を掻き立てるようなプレイで温めていただきました!

 

福富優樹 (Homecomings)


続いては京都を拠点に活動する男女4人組バンド、Homecomingsのギタリストである福富優樹さんのDJ。開催日であった土曜日にちなんでChicagoの"Saturday in the Park"からスタート!!京都店に足繁く通って頂いてる福富さんらしいインディ愛に溢れたプレイで場が煌きました。2018年4月25日に新作7インチをリリース予定との事でそちらも楽しみです!


オオルタイチ


Record Store DayアイテムとしてI Am Robot And Proudとのスプリット・10インチをリリースされた奈良在住の鬼才、オオルタイチさん。ソロはもちろん、YTAMOさんとのゆうきや各方面への楽曲提供など幅広く活躍されている氏のDJプレイはハウスを中心にストイックに進めながらファニーさも携えた踊れるセットで素晴らしかったです。

 

CE$


続いて登場して頂いたのは、JET SETオンラインでのDJチャートも連載して下さっている大阪を拠点に活動されているDJ、CE$さん。オオルタイチさんのセットを引き継ぐように
ハウス〜レイヴ〜ジュリテク(!)まで突っ込んだ本人曰くゾンビ・レイヴな構成にレゲエ〜ヒップホップ〜ダンス・ミュージックまで横断する懐の深さとオリジナリティに感服しました!

 

tofubeats


そして、2017年に大傑作サード・アルバム『Fantsy Club』をリリースし、自身初となるアルバムのLP化も果たした神戸在住の音楽プロデューサー / DJであるtofubeatsさん。めちゃくちゃレアなアナログ・オンリーでのDJ setということで会場の期待値はマックスに!ディスコ〜ハウスな心地よいプレイに会場の盛り上がりも一層の拍車がかかり、終盤には自身の曲も交えたスペシャルなプレイでした!

 

バンヒロシ


京都店のRSDインストア・イベントのラストを飾って頂いたのは、Bambino名義で先日新作アルバム『お座敷ロック』をリリースしたばかりの京都が誇るスウィートお座敷ロックンローラー、バンヒロシさん!和モノ〜フリーソウル〜ロックンロールを激レア7インチを中心に幅広い選曲でプレイ!さすが還暦、いや還暦とは思えないスムーズなDJでシビレまくりました!

 

4月22日 下北沢店『RECORD STORE DAY Plus』

14:30【DJ】SEX山口
15:30【ミニライヴ】ロボ宙
16:00【DJ】Kuma the Sureshot
17:00【ミニライヴ】slomos a.k.a Jun Takayama
17:30【DJ】KZA
18:30【DJ】伊藤陽一郎(AKAKAGE)

 

SEX山口


下北沢店インストア・イベント「Record Store Day Plus」、2018年のトップバッターはセク山ことSEX山口さん。つい先ほど道すがらに購入されたという、とんねるず「迷惑でしょうが・・・」の7インチ・シングルからスタート。SNS上で話題を呼んだSUKISHAさんによる「マカロニ」カヴァーで引っ張って、本家Pafumeにスイッチしたかと思えば8小節ですぐに次の曲へ。緩急のあるショート・ミックスと、絶妙なカットインを駆使した、セク山さんの真骨頂とも言えるサンデー・アフタヌーン・ミックスでした。


ロボ宙


続いてはロボ宙さんのミニ・ライブ。すっかりライヴの定番曲となっているEVISBEATSプロデュースの『音楽の料理法』や、デイタイムにピッタリな雰囲気のSlick Rickカヴァー「hey young world beat」など、今年2018年のRSD商品として発売されたばかり2枚組LP『SCRAPPIN』の収録曲を中心に数曲を披露してくださいました。最後の曲"letter from inogashira"の時には同曲のプロデューサーで、次の番のDJでもあるKuma the SureshotさんがバックDJとして登場。和気あいあいとした雰囲気のグッド・ライヴとなりました。


Kuma the Sureshot

前のロボ宙さんのライヴ終わりを受けて、1曲目からスチャダラパーを投下するKuma the Sureshotさん。まさに最高の流れです!先日Spellboudから発売されたミックスCD、『Japanese Sampling Sports [Ben the Ace Suite Edit Pt.1]』でも炸裂していた、サンプリング使用前⇔使用後的な極上のカットイン・プレイで、店内のお客さんをサンプリング・スポーツの世界にグイグイと引き込んでいきました。


slomos a.k.a Jun Takayama


続いては先日JET SET ProductsからリリースされたSPDILL名義のアナログLPも記憶に新しい、slomosことJUN TAKAYAMAさんによるラップトップ・ミニライヴ。機材セッティングのトラブルがあり30分遅れでのバタついたスタートになったにもかかわらず、店内の空気を一気にカーム・ダウンさせるかのような、バレアリックかつエレクトロニックなショート・セットを披露してくださいました。ライヴの最後にはTongs International Orchestra名義で昨年リリースされた、キューバン・スタンダード"Taboo"のカヴァーとなる『Tabu』を7インチ・シングルでプレイして終了、という粋な演出まで見せてくださいました。


KZA


続いては、以前JET SETでも一日一レコ紹介企画『Vinyl Hustle』を連載してくださっていた、ミックスマスターKZAによるDJプレイ。ここ数年はFORCE OF NATUREでの活動とは別で、青山蜂のグッド・パーティー「DOUBLE SIDER」への加入など、和モノDJとしての活躍でも知られるKZAさんですが、昭和の歌謡曲をまるでハウスのレコードのようにスムーズにミックス。店内のお客さんも気持ちよさそうに揺れていました。


伊藤陽一郎(AKAKAGE)


2018年のRSD Plusのトリを務めて頂いたのは、新譜のチェックで普段からよく当店の店頭にもいらして下さっている、AKAKAGEこと伊藤陽一郎さんでした。先日リリースされた7インチ・シングル、『巻き戻したいほどの幸せ c/w 青の世界 fearT. CRAZY KEN』も絶賛発売中の伊藤さんですが、この日はスカ〜レゲエ〜昭和歌謡〜ノーザン〜ファンクに至るまで、様々なジャンルのグッド・ミュージックをカットインを駆使して矢継ぎ早にプレイ。bpmフリーながらグルーヴを切ることなく、インストア・イベントのラストの時間帯を大いに盛り上げてくださいました。