レコードストア・デイ 2015 - [2015-05-20]

2015年はついに日本でも地上波TVの取材が入ったRECORD STORE DAY。今年の自社リリースは10タイトル。自社を含む国内リリースは66タイトルと過去最高を記録。オープン前の大行列や店頭でアナログレコードを次々に手に取るお客様の姿、インタビューが全国ネットで流れ、日本全国津々浦々に「アナログレコードが今売れてるんだってさ!」と印象づけることとなりました。

イベントの成長に伴い、日本以外では参加がオミットされている大型チェーンのRECORD STORE DAYへの参加が本格化。2週間後のネット販売解禁も含めた日本独自のレギュレーションが、イベントの趣旨である「インディペンデントなレコードショップに足を運ぼう」とどう折り合いをつけるのか。そうしたことまで熱く語られるほど「アナログレコードの復活」が社会現象化してきました。

インストアイベントについては、下北沢店では昨年の大混雑を反省して限定盤の発売日となるRECORD STORE DAYの翌日の日曜日に「RECORD STORE DAY plus」として開催。当日開催の京都店共々昨年以上の盛り上がりを見せました。出演者の方々とお集まり頂いたお客様には厚く御礼申し上げます。

 

Introduction Text: KCMT(CEO)

 

 

4月18日 京都店


• 11:00 開店 • 14:30 【DJ+TALK】澤部渡 (スカート)

• 15:30 【LIVE】原田晃行 (Hi,how are you?)

• 16:00 【LIVE】シンリズム

• 16:30 【DJ】キングジョー

• 17:30 【LIVE】Especia

• 18:00 【DJ】AFR

• 19:00 【LIVE】Madegg

• 19:30 【DJ】大橋直樹

• 21:00 閉店

 

11:00 開店

今年も開店前からたくさんのお客様にお越しいただき、エレベーター前には長蛇の列が出来上がりました。昨年の教訓を生かし、今年からはカウンター内のレジを増設しました。

 

14:30 【DJ+TALK】澤部渡 (スカート)

今年の京都店インストア・イベントのトップは、2月に自身のレーベル、カチュカサウンズからライブ盤『THE FIRST WALTZ AWARD』をリリースしたばかりのスカートこと澤部渡さん。DJ+TALKというスタイルで、ジャニーズからBlossom Dearieまで、ターンテーブルとマイクを巧みに使いこなし会場を温めていただきました。2015年もアナログ盤をリリース予定とのこと。そちらも楽しみです!

 

15:30 【LIVE】原田晃行 (Hi,how are you?)

昨年ローズ・レコードから3枚のアルバムをリリースした京都の男女デュオ、Hi,how are you?。メンバーの馬渕モモさんのスケジュールが合わず、原田晃行さんソロでの出演となりました。その3枚のアルバムからはもちろん、2015年5月発売(只今絶賛発売中!)の新作カヴァー・アルバムからも何曲か演奏。「真赤な自転車」のカヴァーが最高でした!

 

16:00 【LIVE】シンリズム

実はこの日、シンリズムとしての初ライブ!しかも、自身のRECORD STORE DAYの7インチ・シングル『心理の森』発売日!ということで、シンリズムさん目当てのお客様がたくさんいらっしゃいました。7インチ・シングル収録の「心理の森」と「Beautiful Sunday Morning」の2曲をはじめ約30分の演奏。まだ高校生ながらミスをしても気にせずやり直す堂々とした立ち振る舞いが既に大物感を漂わせていました。

 

16:30 【DJ】キングジョー

今年で3年連続出演していただくキングジョーさん!出演時間よりずっと早い時間からご来店いただき、一通りのお買い物を終えてからのDJプレイがスタート。ガレージ・パンクから亜モノ、辺境グルーヴ、和モノからアイドルまで、ビール片手にダンスを交えてノリノリでプレイ。途中、マイクも握って会場を多いに盛り上げていただきました。

 

17:30 【LIVE】Especia

昨年に続き2年連続での出演となる大阪のガールズ・グループ、Especia!今年は遂にメジャー・デビューを果たし、しかも当日はRECORD STORE DAYの12インチ・シングル『PRIMAVERA』のリリースもあり、ライヴ前からたくさんのファンの皆さまがお越しくださいました。その『PRIMAVERA』収録曲を中心にしたセットで約30分間、歌とダンスで店内は一瞬にして華やかな空間に。なんと、この日のバックDJは、『PRIMAVERA』にも参加していたPellyColoさんでした!

 

18:00 【DJ】AFR

2011年のRECORD STORE DAYにも出演いただいたAFRさん!実は中学生の頃からJET SET京都店をご利用いただいている超常連さんです。昨年リリースされたファーストMIXCD『GRAND HOTEL』の流れをくんだような、レフトフィールド・ディスコのマナーと若くフレッシュなポップ・センスが絶妙にミックスされた素晴らしいバレアリック・ディスコMixを披露していただきました。

 

19:00 【LIVE】Madegg

2015年3月にM/D/G名義で初の12インチ・シングル『M/D/G』をリリースしたばかりのmadeggさん。かなりハードなエクスペリメンタル・シンセ・ダンス・セットで素晴らしかったです!

 

19:30 【DJ】大橋直樹

今年のトリはSCHEMA Japan Tour、Paul Murphy Japan TourでもサポートをつとめたDJの大橋直樹さん。ヨーロピアン・ジャズからラテン・ジャズ、ブラジル、レゲエなどを中心に幅広い選曲でプレイ。お酒の量に比例するかのような熱い選曲と華麗なミックス・ワークでインストア・イベントのラストを締めくくっていただきました。

 

4月19日 下北沢店『RECORD STORE DAY Plus』

• 11:00 開店

• 15:00 【LIVE】フロリダ

• 16:00 【DJ】田我流

• 17:00 【DJ】小西康陽

• 18:00 【LIVE】星野みちる

• 19:00 【DJ】クボタタケシ

• 20:00 【LIVE】asuka ando

• 20:30 【DJ】DJ YAS

• 22:00 閉店

 

11:00 開店 

RECORD STORE DAY翌日となるこの日は、星野みちるさんのライヴ会場限定7インチ・シングルが店頭に出るということもあり、前日に引き続き入店待ちのお客さんによる行列ができました。中には2日間連続で開店前から並ぶ猛者の姿もチラホラとあり、オープンから2時間はレジもフル回転での対応です。14時頃に一旦落ち着いたものの、15時から予定されているフロリダのサイン会を目掛けて、再び店内が混み合ってきます。

 

15:00【LIVE】フロリダ

下北沢店のインストア・イベント、まずは元BiSのテンテンコさんと滝沢朋恵さんのユニット=フロリダのサイン会からスタートしました。今年2015年のRECORD STORE DAY限定盤としてリリースされた『右手左手』を手にしたファンの皆さんと、彼らに笑顔で応えながらスリーヴにサインする彼女達による微笑ましい交流を経て、2人の神秘的なチャントからミニ・ライヴがスタート。前述の『右手左手』収録曲を中心に3曲を披露した後に、最後はデス声の絶叫で終えるという衝撃のステージでした。

 

16:00 【DJ】田我流

続いて、山梨Stillichimiyaの田我流さんによるDJタイムがスタート。JET SET Online Shopに連載中のDJチャートも好評の彼ですが、この日は「自分の中の一軍級の7インチ箱を持ってきた」とのこと。チャートのセレクトをそのままDJにしたかのようなボーダーレスな選曲で、店内をレコード好きの空間に染め上げていきます。レコードに合わせて「Hoooo!」とか「Yeah!」とかシャウトしまくる田我流さん曰く「俺家でレコード聴くときも大体こういう感じだから。みんなもやってみるといいよ!」

 

17:00 【DJ】小西康陽

店内に到着するや、人ごみを掻き分けながらRECORD STORE DAY特設コーナーを隅から隅までチェックしていた小西さん。田我流さんからのバトンタッチでDJスタートです。リズム・アンド・ブルースからヒップホップに至るまで、様々な年代の名曲を猛スピードでショート・ミックスしていくその様子は、さながら「ひとりNOEL & GALLAGHER」状態。終盤にはレジのバーコード・リーダーをマイクに見立てて"Ain't No Mountain High Enough"を熱唱するシーンもあり、店内の温度が一気に上昇しました。

 

18:00 【LIVE】星野みちる

興奮冷めやらぬ店頭に続いて登場するのは、2007年のAKB48卒業以降シンガー・ソング・ライターとして着実な活動を続けている星野みちるさん。開店直後に前述の7インチ・シングルをお買い求め頂いた多くのお客さん達も、この時間帯を目掛けて再び店内に戻って来られました。JET SETでのインストア・ライヴということで、これまでアナログでリリースされた楽曲を中心に数曲を披露。ライヴ中混み合った店内奥から小さい女の子からの「見えないよ~」との声に応えて、星野さん自らがその女の子を最前列に招待するという心温まる一幕もありました。

 

19:00 【DJ】クボタタケシ

インストアイベントも佳境となってきました。続いて登場するDJはクボタタケシさん。先ほどまですし詰め状態だった店内の混み具合も程よく緩和されて、お客さん達もようやく落ち着いてレコードをチェック出来る状態になってまいりました。その雰囲気をすかさず読み取るクボタさん、緩やかな良質カリビアン・ミュージックを中心に店内のムードを作り上げていきます。中には缶チューハイ入りの紙袋を片手に踊りだす、まるでNY路上スタイルみたいなお客さんの姿もチラホラと見えます。

 

20:00 【LIVE】asuka ando

贅沢すぎるクボタさんの時間が過ぎて、DJがタキシードウダガワことUDASOULにスイッチ。すっかりメロウになった店頭を、アスキーことasuka andoさん達ダンカン・クルーが、ひたすら優しくジャックします。「アメノヒ」の7"でおなじみqimygoさんもサプライズ・ゲストで登場、人気曲"jiri jiri"やお約束の"Lovin' You"ラヴァーズ・カヴァーなど、数曲を小気味良く聴かせてくれました。2人の楽しいやり取りと伸びやかなユニゾン・コーラスに、お2人のことを知らなかったという初見のお客さん達も拍手を送っていました。

 

20:30 【DJ】DJ YAS

今年のインストア・イベント、大トリを務めて頂いたのはKEMURI ProductionsのDJ YASさん。意外にも今回がRECORD STORE DAY初参加というYASさんですが、ここ数年でライヴの時以外のDJセットを全てアナログに戻し、最近では自身の音源を完全自主プレスで販売するという、ベテランらしからぬフットワークの軽さで評判を集めています。この日も自分のDJの出番が来るまで、店の外の道端で自身の自主制作盤を手売りしつつ、インストア・イベントの宣伝にも協力して頂きました。プレイの合間には絶好調なマイク・パフォーマンスも披露。自身がヒップホップと関わってきた成り行きや、レコード収集と子育ての両立というリアル・リアル・ドープなお話を、ユーモアたっぷりに聞かせてくださいました。