カジヒデキ : Japanese Pop - [2017-12-22]
[Profile]
1967年5月8日、千葉県出身。
1996年にソロデビュー。「ラ・ブーム ~だって MY BOOM IS ME~」など数々のヒット曲を放ち、90年代の渋谷系を牽引。ソロデビュー前からスウェーデンに渡り、タンバリンスタジオなどでレコーディングを行う。
またイベント「BLUE BOYS CLUB」主宰やTBSラジオ「オーディナリーミュージック」、bayfm「SPACE SHOWER MUSIC RADIO」、渋谷のラジオ「渋谷のラジオの渋谷系」パーソナリティ、音楽フェス「PEANUT CAMP」キュレーションなど幅広く活躍中。
ソロ活動20年を昨年迎え、新作アルバム「THE BLUE BOY」リリース、ビルボードライブ東京公演など充実した活動を展開している。2017年12月、Eテレの人気番組「シャキーン!」内のシャキーン・ミュージックで書き下ろした楽曲「きみはちから」放送。
1. Jens Lekman / Life Will See You Now (Secretly Canadian) LP
もうこの10数年、ずっと一番大好きなSSW、Jens Lekman!モータウンやノーザンソウル、ディスコやR&Bなどのブラックミュージックと、インディーポップ/ネオアコのミックスの絶妙さは群を抜いていて、毎作ベストを更新してくるところもスゴイ!超名曲揃いの歌モノでありながら、クラブミュージックへの意識の高さもカッコイイし、大ネタ使いのサンプリング感覚も彼らしくて唯一無比。実話等に基づく歌詞/ストーリーテラーぶりも素晴らしい!いつも最高!
JENS LEKMAN - LIFE WILL SEE YOU NOW (OPAQUE ORANGE COLORED VINYL)
スウェーデンの至宝シンガー・ソングライター、約5年ぶり超待望の4th.アルバム!!
2. Alvvays / Antisocialites (Polyvinyl) LP
2017年のベスト・アルバムは間違いなくコレでしょう!1曲目の"In Undertow"のイントロ~Aメロに入ったところを聴いただけで、もう完全に全て持っていかれてしまうほど桁違いにスケールアップした彼女達の2ndは、即、インディーポップの超名盤殿堂入り決定の最高傑作でしょう!きっとC86やレイト80'sのギターポップを意識しながらも、10年代の若さ爆発で超えてしまった"Plimsoll Punks"や"Your Type""Lollipop"は超キュート!メロウなイイ曲も含め全体がポップの魔法に溢れている。
ALVVAYS - ANTISOCIALITES (YELLOW COLORED VINYL)
超待望のセカンド・アルバム!!
3. Girl Ray / Earl Grey (Moshi Moshi) LP
昨年末にリリースされたデビュー・シングル『Trouble』の人懐っこい可愛さや、The Pastelsに通ずる脱力感に一遍にやられてしまった!そしてこのアルバムの先行シングル『Don’t Go Back at Ten』のMVの、90's風のローテク/ローファイを意図してやってる絶妙なカッコ良さや、彼女達のユニークなキャラクターに魅了されっぱなしです。このデビューアルバムのインディーポップでは語り切れない音楽性の高さは、これが17,8歳の女の子の作品?と思うほどの秀逸さでびっくり!!ノースロンドン出身というのも最高!
GIRL RAY - EARL GREY
ノースロンドン出身のインディ・ガール・ポップ・トリオによる激傑作ファースト!!
4. Chai / N.E.O. (Flake) 7"
これまでにリリースされた2枚のE.P.もスゴく好きでしたが、この『N.E.O.』の破壊力は尋常ではない強烈さでした!とにかくカッコイイの一言!しかもカワイイ!このポストパンクさというかレッチリというか、もうカテゴライズ不要のCHAI大爆発なインパクトが最高。カップリング曲も洒落ていてチャーミング!今年は女性バンドの活躍が印象的だったなぁ。The Wisely Brothersや羊文学、Tawingsらの来年の躍進に期待!
CHAI - N.E.O.
ファースト・アルバム『Pink』からの先行7インチ!!
5. Patience / White Of An Eye (Night School) 7"
正にこんな曲が聴きたかった!と大興奮し、即レコード屋さんにダッシュを決めた名曲!Strawberry Switchbladeとか、レイト80's~アーリー90'sの頃を彷彿させるチープな打ち込みインディーポップのタイトル曲は、それこそelやifなどに通じるキッチュで洒落たセンスを感じて最高!でもこんな作品が作れるのは、彼女がVeronica Fallsという最高に格好いいバンドをやって来たからに他ならない。タイミングが合わず来日公演に行けなかったのが本当に残念。
PATIENCE - WHITE OF AN EYE
Veronica FallsのRoxanne Cliffordによるソロ・ユニット3作目!!
6. Cornelius / Mellow Waves (Warner Music Japan) CD
やっぱり小山田くんの声、そして歌は素晴ら過ぎる!と大興奮した先行シングル『あなたがいるなら』は涙がこみ上げてくる大名曲!そして歌モノに立ち返ったとも言える美声と美メロと変態的なリズムの絡み合いで彩られた、ウルトラ・メロウでモノトーンなこのアルバムは、これからもずっと聴き続けていきたい大傑作!各ライブも最高だったなぁ。2018年も小山田くんの活動から目が離せないなぁ。もちろん小沢健二くんの今年の活動も最高に素晴らしかったし、来年も超期待!
CORNELIUS - MELLOW WAVES
『Sensuous』以来11年ぶりとなる新作6thアルバム!!
7. Big Moon / Love In The 4th Dimension (Fiction) LP
2016年にリリースされた3枚のシングルが好きで、特に"Cupid"とThe Long Blondesを少し彷彿させる"Silent Movie Susie"のカッコ良さはピカイチ!彼女達の楽曲の魅力はAメロとか間奏とか落とした部分が非常に洒落心をくすぐり、サビでガツンとオルタナ感が炸裂するのがたまらない!しかもポップ!そう、静から動に移行するエモーショナルさの感じはWeezerに共通する心地良さがある。普通に聴いたらWeezerっぽいとは思わないけど笑。
BIG MOON - LOVE IN THE 4TH DIMENSION
これまでのシングルで人気を集めてきたUKインディ・ガールズ、遂にアルバム完成です!!
8. 台風クラブ / 初期の台風クラブ (Mastard) LP
楽曲も演奏も、ジャケットやタイトルも全てが最高過ぎるデビュー作!!初回盤があっという間に売り切れてしまったので、2ndエディションのインフォメーションが流れた瞬間、あるレコード店に電話して予約して手に入れました!どの曲も好きだけど、1曲目「台風銀座」のインパクトは衝撃的にカッコイイし、「相棒」や「飛・び・た・い」の洒落たセンスも本当に最高。
台風クラブ - 初期の台風クラブ(2NDプレス)
京都を拠点に活動する3ピース・ロック・バンド★遂にファースト・フル・アルバムが完成!!
9. Her's / Songs Of Her's (Heist Or Hit) LP
アルバムがリリースされる前に、ある場所で"Speed Racer"のMVを見て衝撃が走った!おおこれはVampire Weekendの"A-Punk"や、The Drumsの"Let's Go Surfing"に匹敵する超ご機嫌なダンスナンバー!僕的には2017のベスト5に入る、大好きな曲。アルバム全体はプリファブというか、もっとメロウなインディー/ギターポップな曲が中心ではあるけど、10年代らしい洒落心に溢れた好盤。
HER'S - SONGS OF HER'S
Day WaveとMac DemarcoとOrange Juiceが出会ったような!!
10. Seventeen Again / スズキ (Kili Kili Villa) CD
昨年の初め頃だったか、Koncosの古川太一くんからよく彼らの名前を聞くようになり、(Koncosと)対バンもしていたのでずっと気になっていたのですが、このアルバムが出た頃、TBSラジオの『オーディナリーミュージック』で「絶対君じゃいやなんだ」がかかり、もうその衝撃度の強烈さは今も忘れられない!すぐにライブを観に行き、訳の分からない熱量の凄さと気持ちのいい疾走感に大感動!The Smithsを始め偉大なインディー/ギターポップ・バンドと同じキラメキと悲しみを放ちまくる最高なバンドであり、素晴らしいアルバム。
SEVENTEEN AGAIN - スズキ
一発で心に突き刺さるメロディと歌詞にやられるニュー・アルバム!!
11. Sea Pinks / Watercourse (CF) LP
このアルバムの1曲目"Watercourse"のキラキラとしたジャングリーなギターのストロークが最高で、とにかくこの曲ばかり何度も聴いた。The Bodinesとか、80年代後期のクリエーションレーベル周辺のギターポップ・バンドを彷彿させるサウンド。同じ感じでBeach Fossilsの『Somersault』や、Hoopsの『Routines』も今年好きだった作品。
SEA PINKS - WATERCOURSE
ベルファストが誇るジャングリー・ポスト・パンク・バンドの6th.アルバム!!
12. Phoebe Bridgers / Stranger In The Alps (Dead Oceans) LP
LAを拠点に活動する22歳のSSWのデビュー作。とにかく声が最高で"Motion Sickness"の浮遊感あふれるメロウなサウンドは、90年代中期にUSなどから登場した良質な女性SSW達の作品などとの共通性を感じて凄くいい!時にNicoの60年代の頃の名曲を想起させたり、70年代のUSのSSWやフォーキーな女性シンガー達の名盤とも肩を並べられる傑作だと思う。どことなく、US版Laura Marlingな感じがするのも、僕的に◎なのかも。ローラ大好き!
PHOEBE BRIDGERS - STRANGER IN THE ALPS
2017年リリースの大名作ファースト・アルバム!!
13. Spinning Coin / Permo (Geographic) LP
今年の3月にリリースされた2枚目のシングルが、もう強烈に 初期Orange JuiceやJosef Kを彷彿させるポストカード・レーベルの再来か!?と驚かせてくれたグラスゴー期待の大新星のデビュー・アルバムが2017年の終わりに登場!なんと、Edwyn Collins大先生まで動いた!アルバムの約半分をエドウィンがプロデュースしたので、オレジュー的なポスト・パンク・サウンドに説得力が加わり凄いことに。しかも4曲、The Pastelsのカトリーナがゲスト・ヴォーカル!グラスゴー恐るべし!
SPINNING COIN - PERMO
待望のファースト・アルバムは、Edwyn Collinsによるプロデュース!!
[イベント情報]
2017.12.25(mon) @astro hall(原宿)
GHOSTS OF CHRISTMAS PAST for BLUE BOYS!
"最後のBLUE BOYS CLUB at astro hall"
19:00 open / start 前売り¥3,500 / 当日¥4,000(ともにドリンク代別)
LIVE:Magic, Drums & Love / LUBY SPARKS / かせ山達臣 / カジヒデキ
BBC RESIDENT DJ : HIDEKI KAJI / KINK (ALPHAVILLE RECORDS)
GUEST DJ : 新井俊也(冗談伯爵)
2017年どうだった?年忘れトークショー!そしてアストロホールよ永遠に…
トークゲスト:かせきさいだぁ
info : ASTROHALL 03-3402-3089
[関連サイト]
http://hidekikaji.net/
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