KM:Japanese Hip Hop - [2019-12-20]

[Profile]

音楽プロデューサー。ヒップホップに根ざしたスタイルを保ちながらも、ジャンルという概念に縛られる事のない音楽性は、リリースの度に話題となる。Anarchy、Salu、Bad Hop、Killa、田我流、Ecd、Sky-Hi、Taeyoung Boy、Gottz、Kvi Babaなど、すでに数多くの楽曲やリミックス・ワークスを世に送り出している。自身の名義でも、『Lost』(EP)、『Fortune Grand』(アルバム)、そして2019年11月には田我流とのEP『More Wave』をリリースしている。現在2nd.アルバムに向けて部屋篭り中。

 

 

 

 

1. Juice WRLD / Death Race For Love (Interscope) 2LP
まさにこの文章を執筆中、飛び込んで来た突然の訃報に、思わず言葉を失ってしまった。「I been living fast, fast, fast, fast」というキャッチーなフックが耳に残る"Fast"はリリース当時からDJでもプレイしてましたが、このような結果になってしまって本当に残念でならない。

DEATH RACE FOR LOVE

JUICE WRLD - DEATH RACE FOR LOVE

悲報が飛び込んできたJuice WRLDの2nd.アルバム2LPが再入荷。早過ぎですよね・・・。

2LP |  ¥4,350 |  INTERSCOPE (USA)  |  2019-10-15  | 

 

 

 

 

 

 

 

2. Dominic Fike / Don't Forget About Me Demos (Columbia) EP
Spotifyのアルゴリズムにより出会ったのは今年の春、"3 Nights"(A1)がお気に入り。Kenny Beatsとの"Phone Number"がチラホラ話題になり始めた頃、遅れて国内のティーンズにも波及してったイメージ。最近になってYouTubeで同EP収録の"King of Everything"(B3)のソロ・ライブを見て(とにかくライヴが良い!というかライヴ方が音源よりも良い)、来年売れると確信しました。個人的に、音源では聴いていられる(チルできる)音像、ライヴではバンド・セットでよりラウドに尖った音像、という具合に分けてファン層を取り入れるのが、これからのプロモーションになってくのかな、とも思いました。そう思った反面、彼は顔が絶妙にカッコいいのです。結局イケメンとカワイイは正義なのか、女子よ。わかる。こちらデジタル・リリースが2018年でしたが、ヴァイナルでのリリースが今年4月ということで、今回入れさせて頂きました。

 

 

 

 

 

 

 

3. Keshi / Skeltons (Keshi Official Store) CD
L.A.在住の日系シンガーで、トラックもギターとDTMで自作!Instagramを覗くと、たまに日本語が出て来て嬉しくなる。今年に入ってからIslandと契約して、来年以降の活躍が楽しみなアーティストの一人です。透明感あふれるアコースティック・ギターのアルペジオに、トラップ・スタイル・ドラムと(TR)808、という今となっては混戦状態な音像ですが、Keshiは中でも早かったし、自身のヴォーカルをスクリューさせるタイミングだったり、トップライン作りが上手!裏声も澄み渡っていて美しいです。

 

 

 

 

 

 

 

4. LSD / Labrinth, sia & diplo present…LSD (Columbia) LP
リリースされた時にまず思ったのが、(あぁ、これこの後めっちゃレファレンスになりそう)ということ笑。どれだけポップになっても決して嫌いになれないDiploワークスです。裏方にいるのは、King HenryとJr Blenderというプレイヤーで、特にKing HenryはMajor Lazerを始め、Diploとの共作が多いです。wikiには「(全てでは無いにしても)ほとんどに参加している」という心の叫びとも思える一文があったので、ここに記しておきます。Jr Blenderの方は、"Lean On"、"Cold Water"、"Light It Up"などのクラブ・ヒットにその名前がクレジットされています。歌の方はLabrinthとSIAのチームが担当しているとして、Diploは一体何をやっていたのか疑問の残るアルバムですが、各曲の完成度は凄まじく、インディ~アフロ~フューチャー・ビーツ~トラップ~エレクトリック・ミュージックのボーダーを縦横無尽に横断するようなサウンドで、カラフルかつハッピーな感じにまとまっています。お気に入りはMVにもなっていた"Mountains"(B1)と"No New Friends"(B2)。

 

 

 

 

 

 

 

5. 田我流 / Ride on Time (Mary Joy / JET SET) 2LP
「改めて通して聴いても、"Hustle"からスタートして、現実とか"Back in the Day"もしつつ、ライヴと対話があって、"Changes"からのどこでも行ける"Anywhere"、"Outro"で何かを見つける、みたいな。盤を外すと、宝箱をファミリーでのぞいているのも良いですね。盤があって完成してる、アートだなと。感銘を受けました。」これは完成したアルバムのマスターを送って貰った時に、田さんにLINEした感想です。アルバムのラストを飾る"Anywhere feat. NTsKi"をプロデュース出来て、本当に良かった。

RIDE ON TIME

田我流 - RIDE ON TIME

7年ぶりにリリースされた待望の3rd.アルバムがアナログ化!!

2LP |  ¥4,180 |  MARY JOY / JET SET (JPN)  |  2022-08-26 [再]  | 

 

 

 

 

 

 

 

6. Bibio / Ribbons (Warp) 2LP
絵本のページを一枚一枚めくる、子供の頃に戻れるような感覚と寄り添えるアルバム。言葉で説明すると、アンビエントとエレクトロニカとフォークが融合した感じでしょうか。リードとなった"Curls"(A4)は、アコースティック・ギターのポロポロとしたアルペジオに、ヴォーカルとバイオリンの音色が美しく踊ります。全体通してローファイな音像で、疲れた夜に針をのせたいアルバム。

RIBBONS

BIBIO - RIBBONS

美しく心地良いアシッド・フォークトロニカ・ポップへと回帰した激烈最高6th.アルバム!!

2LP |  ¥3,000 |  WARP (UK)  |  2019-04-26 [再]  | 

 

 

 

 

 

 

 

7. Brockhampton / Ginger (Question Everything Inc/RCA) 2LP
昨年の『Iridescence』に続き、今年もピックさせて頂きました。オルタナティヴなことはKevin Abstract側のアルバム(『Arizona Baby』)に入っちゃった印象ですが、こちらではよりラップにフォーカスされた作品になったんだと思います。"Sugar"(A2)、タイトル曲の"Ginger"(C3)、ラストの"Victor Roberts"(D3)がお気に入り。

 

 

 

 

 

 

 

8. Young Thug / So Much Fun (300 Entertainment / Atlantic) CD
ちょっと耳が「モロにトラップの作品」に対して拒絶反応を示し出した年だったんですけども、このアルバムは比較的スッと好きになれた作品です。シンプルなトラップ・ビートが並びますが、Young Thugの蛇のようなフロウが、なぜか上品に聴こえるので不思議(エグゼクティヴ・プロデューサーにJ.Coleがクレジットされてるから?)。お気に入りは"Light It Up"(M5)と、Juice WRLDを迎えた"Mannequin Challenge"(M17)。

 

 

 

 

 

 

 

9. Ryugo Ishida / Blackeyepatch presents "Tape Tape" (Mary Joy / Blackeyepatch) CD
アルバムからMVにもなっている「取扱注意」(M3)がお気に入り。「あんたのことだぜ、しっかりしな」と、リスナーをえぐるようなラインも炸裂するので、聴いてると気合が入る。ルードなフロウで不器用に愛を綴った"BEBE"(M6)も最高です。

BLACKEYEPATCH PRESENTS "TAPE TAPE"

RYUGO ISHIDA - BLACKEYEPATCH PRESENTS "TAPE TAPE"

日本発ブランド、BlackEyePatchとのコラボ・ミックステープが限定CDリリース!!

CD |  ¥2,200 |  MARY JOY / BLACKEYEPATCH (JPN)  |  2019-09-17  | 

 

 

 

 

 

 

 

10. O.S.T. / R4 Ridge Racer Type 4 -The 20th Anniv. Sounds- (Super Sweep) CD
今なおファンから愛される名作ゲーム、『R4 (Ridge Racer Type 4)』の20周年記念CDが今年リリースされていました。最近Creative Drug StoreのJubeeくんと仲良くて、彼が主催するイベント『Rave Racer』にもDJで参加させて頂きまして、死ぬほど飲んだ記憶しかないんですけど楽しかったです。DJはビッグ・ビート、レイヴ・サウンドのみで構成ってことだったので、そこでプレイするために購入した一枚。オープニングを飾るUrban Fragmentsと別ヴァージョンの"Ridge Racer -One More Win-"はハウス・ディーヴァのKimara Lovelace(King Street所属)をヴォーカルに迎えた超大作で、僕が子供の頃に某クラブでCDRでプレイしていると、先輩たちがブースに寄ってきて驚いてた。レースゲームの中で、というか、全てのゲームの中で一番カッコいいサウンドトラックだと思っています。今も実はゲーム中毒と戦いながらの制作活動を続けている僕ですが、子供の頃からカッコいい音楽に自然と触れて育ったのは、本当に幸せなことです。中学生くらいでJazzanovaとChemical BrothersとJamiroquai、King Street周りのクラシックなハウスも後追いで聴いていくことになるんですけど、もうこのCDに全部詰まってた。ナムコのサウンド・チームに所属されていた大久保博さん、高橋コウタさんにこの場を借りてリスペクトを送らせて頂きたいです。

 

 

 

 

 

 

 

 


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