特集 | DJ Deeon - シカゴ・ハウス・ミュージックのレジェンド - | Record CD Online Shop JET SET / レコード・CD通販ショップジェットセット

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DJ Deeon - シカゴ・ハウス・ミュージックのレジェンド - [2023-08-07]

1980年代にシカゴのアンダーグラウンド・ハウス・シーンでキャリアをスタートさせたDeeon Boyd。シカゴの伝統的なハウス・サウンドに新たな息吹を与えると同時に、フットワークやジュークなど、次世代のダンス・ジャンルの発展にも寄与、所謂ゲットーハウスの始祖的な存在として、当時のダンス・ミュージックの進化に大きな影響を与え、シカゴハウスの歴史において重要な存在であり続けました。

ハウス・ミュージック・パイオニアJesse SaundersとのユニットZ-Factorや、彼が主宰する"Dance Mania"を中心に、Back in Da Dayz、Big Freek、Low End Theoryなどの変名でもリリース。現在もコアなファンから支持され続けるモンスター・レーベルが"Dance Mania"であり、その設立や運営に多大なる貢献をしていました。

'96年にリリースされた『Freak Like Me』は、ジャッキングなビートと彼自身のボーカルが融合し、シカゴ・ハウスのエッセンスを全面に押し出した、彼の代表曲となりました。'95年Debo名義でリリースした『The 604』は、サイケデリックな要素も汲み込んだアンセムとなり、'97年の『Hypnosis』では、軽快なリズムとエレクトロニックなサウンドが融合しており、元来の彼のスタイルを確固たるものとしました。また、ブレイクビーツとハウスの要素を巧みに組み合わせた『House-O-Matic』は、シンプルながらも非常に特有な、DJ Deeonのオリジナリティが反映されたトラックであり、彼の名を広める一助となりました。

この偉大なシカゴハウス・レジェンドは、2020年のコロナウイルスを起因とした健康問題が長引き、2023年7月に他界してしまいました。彼が残してくれた作品たちとともに、追悼の意を捧げたいと思います。

Text by Takashi Kuwabara (JET SET Kyoto)