Autechreの飽くなき挑戦 - [2018-08-20]

1993年にWarp Recordsより『Incunabula』でアルバム・デヴューを果たして以来、革新的なサウンドで、エレクトロニック・ミュージックシーンを牽引するAutechreがフィジカル・リリースとしては『Exai』以来、約5年振りとなる最新作を発表しました。長きに及ぶ制作活動期間を経て2018年4月、Autechreはロンドンのラジオ局"NTS Radio"において、4度にわたり全て新曲 もっと読む...

追悼 Aretha Franklin - [2018-08-17]

クイーン・オブ・ソウル=ソウルの女王の呼び名で親しまれた、USテネシー州メンフィス出身のソウル・シンガーAretha Franklinが、8月16日にミシガン州デトロイトの自宅で死去しました。享年76歳。 幼少期よりゴスペルを歌い、'61年18歳にしてデビュー。'67年には、Otis Redding"Respect"のカヴァーで全米1位を獲得し一躍スターの座に。'71年には"Rock Steady もっと読む...

Sufjan Stevens特集 - [2018-08-13]

映画『君の名前で僕を呼んで』のために書き下ろした"Mystery of Love"があまりに素晴らしかったミシガン州出身の天才シンガー・ソングライター、Sufjan Stevens。 アメリカ50州のそれぞれのためにアルバムを作るという壮大なプロジェクトの第一弾である『Michigan』を2003年にリリース。シリーズの第2作として2005年に発表され、Sufjan Stevensの評価と人気を決 もっと読む...

東京〜神奈川エリアのマルチクリエイター・ヒップホップ集団"CreativeDrugStore" - [2018-08-06]

先日ソロ・アルバムをリリースしたbimをはじめ、彼のグループTHE OTOGIBANASHI'S(以下OTG's)、そのOTG'sのメンバーでbimの高校の同級生でもあるラッパーのin-d、ラップとトラックメイキングの両方を手掛けるマルチな才能の持ち主VaVa、岩手県出身ながらメンバーと生活圏が近く、その非凡なビートメイキングやDJのセンスをもってクルーに加入したdooooの他に、映像ディレクター もっと読む...

仏ハウス・シーンの未来を担うFolamour特集 - [2018-07-29]

レーベル主催にして新進気鋭のプロデューサー、アーティストFolamour。キャリア初となる2015年"Fauxpas Musik"のリリース時にパリのローカルアクトをキュレートする"Pont Neuf"からお呼びがかかり、レーベル・サンプラー第1作目『Habemus Paname』に参加。その周辺レーベルとなる"Noire & Blanche"からリリース後、彼を中心とするクルーで"Moo もっと読む...

"Hell Yeah"レーベル特集 - [2018-07-26]

国内を代表するDJ/アーティスト瀧見憲司氏やCalm氏、Max Essaらとの交流などでも知られ、Enzo Eliaとのプロジェクト・ユニット、Balearic Gabba Soundsystem名義でのリリースで話題となり、近年のイタロ・ハウス再燃の先駆けともいえる活躍をみせたMarco peeDoo Galleraniが主宰するイタリアン・レーベル"Hell Yeah"。 先ごろリリースした当 もっと読む...

7インチ国内盤(妄想)ジャケット特集 - [2018-07-23]

毎回即完売となる国内レーベルKiller Cutsをはじめ、DJフレンドリーでコレクタブルな仕様で大人気となった「もし当時国内盤でリリースされていたら」という妄想をジャケットにした7インチ国内盤妄想ジャケット・シリーズ。また国内盤妄想ジャケットだけでなく、あえて日本盤のジャケットが採用され再発されたDoors"Light My Fire"の50周年記念復刻盤など、近年海外からも人気が高く、続々とリ もっと読む...

カルト&マッド・レーベルBerceuse Heroique特集 - [2018-07-23]

Kemalまたの名をGizmo、ギリシャに生まれ、現在はロンドンを拠点に活動している彼が運営する"Berceuse Heroique"は、現在のダンスミュージック・シーンにおいて最もカッティングエッジなレーベルの1つです。テクノ〜レゲエ〜ジャズ〜アフリカなどなど、名物オーナーによる独自な感性でセレクトされたレコード/リリースにより多くのファンを抱える、レコードストアHonest Jon'sの周辺/ もっと読む...

ロンドン発ディスコ〜ソウル・レーベル、Super Disco Edits特集 - [2018-07-15]

J SigherことRussell Paineが'13年より始動した主として7インチのフォーマットでリリースする新興レーベル。 新旧問わず、彼の耳によって厳選されたブギー〜ディスコ〜ファンク〜ブレイクスは何れ劣らぬ逸品ばかり。今や世界中のDJ〜ソウル・フリークにその外れのなさが知れ渡り、群雄割拠のロンドンのソウル、ファンク系インディレーベルの中でも一目置かれる存在となっています。 先日には、JET もっと読む...

新世代の邦人ビートメイカー特集 - [2018-07-10]

USコロラド州のインスト・ヒップホップ〜ブレイクビーツ系レーベルCold Bustedが、世界中に点在する才能をエリア毎に紹介していく注目の企画、『It's What You Make It International』の新作7"に、Pigeondust、Axion117、Bugseed、Tajima Halの4組が参加していることが、このところ話題を呼んでいます。 そちらのリリースにも象徴される もっと読む...

辺境ディスコ〜スロー・ハウス・レーベル、Multi Culti特集 - [2018-07-01]

モントリオールを拠点にオブスキュアな辺境ディスコ〜ハウス作品をリリースする"Multi Culti"と、今年発足したばかりでありながら、耳ざといリスナーから注目されるそのサブ・レーベル"Cult Edits"。 Tigaの実弟にして"Turbo"のA&Rをも努めるThomas Von Partyと、シドニーの"The Bang Gang DJs"のメンバーとして活躍していたDJ、Angus もっと読む...

ダンスと実験の境界を開拓する電子音楽家、Peder Mannerfelt - [2018-06-23]

才能あるDJ/プロデューサーを多数輩出し、近年大きな盛り上がりをみせるスウェーデンのストックホルム。その中でもひときわ異彩を放つプロデューサーがPeder Mannerfeltです。"The Trilogy Tapes"のボスWill BankheadがJoy Orbisonと運営する"Hinge Finger"や、UKテクノ・シーンのベテランShiftedの"Avian"、UK老舗名門"Numb もっと読む...

Lewis Parker〜King Undergroundレーベル特集 - [2018-06-18]

ロンドン生まれのカンタベリー育ちで、10代の後半からTrevor JacksonのレーベルBite It!からデビュー、その後Massive AttackのレーベルMelankolicと契約して、彼らのサポート・メンバーとしてツアーに同行していたキャリアを持つ、UKヒップホップ・シーンのベテラン・ソロ・マイカーLewis Parker。 近年は活動拠点をロンドンからニューヨークへと移して、12ビッ もっと読む...

Kamasi Washington待望の新作。新世代スピリチュアル・ジャズ特集 - [2018-06-17]

L.A.ジャズ最重要サックス奏者Kamasi Washington。Flying Lotus主宰のレーベルBrainfeederから'15年リリースされた1st.ソロ・アルバム『The Epic』は、総勢60名以上の先鋭メンバーが参加、3枚組170分越えの超大作となり、新世代ジャズの象徴的作品として世界中で高く評価されました。これに呼応するかのように近年、世界各国で新たなジャズの潮流が巻き起こりつ もっと読む...

ローファイ・エレクトロ特集 : ソウル/ファンク編 - [2018-06-12]

前回の「ローファイ・エレクトロ特集 : ヒップホップ編」に続き、今回は「ソウル/ファンク編」です。ここ数年でリリースが増え、さらに浸透して来た感のある、所謂モダン・ファンク、シンセ・ファンク。それらとは一味異なる、ローファイなエレクトロ・サウンドのファンク/ブギーをリリースし続けて来たのが、2000年代半ばに活動を開始したPPUことPeoples Potential Unlimited。 レーベル もっと読む...

ローファイ・エレクトロ特集:ヒップホップ編 - [2018-06-11]

DreamcastやMIX-O-RAPなど、ヴィンテージ機材を駆使したローファイでズルムケな質感を敢えて今蘇らせようとしているリリースや、DMX Krew諸作にも象徴される、80'sエレクトロ回帰路線のリリースなどを中心に、PPUやFresh Upなどの各レーベルから続々とリリースされている、オールドスクールBボーイ向けの現行タイトルなどをご紹介します。 Text by Masaaki Matsu もっと読む...

ワイマール発のアーティスト集団"Giegling" - [2018-06-06]

サウンドは勿論、作品のアートワークやパーティー会場のデコレーションと、細部に渡る環境創りにもアートスクール出身のコア・メンバー達による徹底した拘りが見受けられ、世界各地から大きな注目を集める集合体となった"Giegling"。ドイツはワイマール/ベルリンを拠点とし、近年のアンダーグランド・テクノシーンに於いて大躍進を遂げたレーベルのひとつであると言えます。 そんな個性的なアーティスト集団の中でも、 もっと読む...

ディープハウス~ビートダウンを往来するスウェーデンの先鋭"Omena" - [2018-06-04]

2014年にスタート。"Local Talk"、"Let's Play House"などからのリリースで既に知られていたHNNYの作品をリリースしたことによって注目され始め、以降、メロウなビートダウン〜ディープハウス、アンビエント・トラックまでをリリースし、どれもヒット作となったスウェーデンのレーベル"Omena"。 2015年には"Omena LTD"を始動し、顔文字表記の覆面プロジェクト(Pa もっと読む...

ソウル・カヴァーものレゲエ特集 - [2018-05-26]

アメリカの公民権運動、ブラック・パワー・ムーブメントがジャマイカに上陸する中、70年代初頭にUSソウルを目指したジャマイカン・ソウルの第一人者Derrick Harriott。彼が手がけたソウル・カヴァー作品を筆頭に、ソウル〜ファンクをカヴァーしたレゲエ作品の特集です。 ジャマイカの音楽文化に欠かせないサウンドシステムでは、USのR&B、ジャンプ・ブルース等が人気を呼び発展してきた歴史があ もっと読む...

新奇的ダンス・ミュージックの発信地"Whities" - [2018-05-25]

Boiler Roomの創設者の1人であるNic Taskerが2014年にロンドンを拠点に立ち上げたレーベル"Whities"は、ハウスともテクノともエレクトロともいえない奇妙なダンスミュージックをリリースし続けています。The XXやSampha、SBTRKTなどのリリースで所謂ポスト・ダブステップのシーンを牽引したレーベル"Young Turks"の傘下でスタートしましたが、"Whities もっと読む...