J.Dilla"Donuts"、或いはMF Doom"Special Herb"シリーズへの真摯な回答が名古屋から!

90年代以降レコードとDJイングを通じて名古屋のシーンを支えてきた、The 33 KingことDJ Ishiura率いるサンプリング・ヒップホップ・ビーツ・ユニットQ.B.Cがようやく始動しましたっ!

これまでに名古屋にてPete RockやGrap Luva、Slum Village、Pharcyde、Group Home、Cut Chemist、Q-Bert、Five Deez等数多くの大物のサポートを務め上げてきたDJ Ishiuraを中心に、サンプラー等を駆使してソウルフルなビーツを生み出すMad FusionとKawaziの3人からなる職人的なユニットがQ.B.C.(Quality Beat Center)。The 33 King Recordsのバックヤードに眠る膨大なヴァイナル・コレクションと、10年以上のDJキャリアによってしなやかに磨き抜かれたビート感覚を基に、90's後半に登場したオール・イン・ワンの最高傑作MPC2000xlへのアサインから弾き出されたそのサウンドは、カラフルなネタ使いの中に貫かれた堅実なシーケンス・マナーからも窺える通り、愚直なまでのヒップホップ愛に満ち満ち溢れた仕上がりに。全曲がそれぞれ1分程度の短かさですが、そこにサンプリング/シーケンスへの初期衝動や、ラフでタフな質感への拘りや意図を感じさせてくれる1枚です。そう言えば10年ぐらい前にも、スキットやインタルードに異様なまで拘っていた集団ってのが日本の何処かに居たような気が…。