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- DJチャート
- Makkotron (ひよこ)
- 2013-01-09
Makkotron (ひよこ) / 2013-01-09
1
OXYGEN - GONE DIGGIN’
Slice of Spiceから最新作は、Gensu Deanプロデュースで贈るバイナル愛に溢れた傑作!
2013年になり、個人的には本厄に突入いたしました。今年もよろしくお願いします。さて本年のレコード始めは、この1枚。2010年に7インチで500枚限定リリースされた傑作"Gone Diggin'"のリミックス盤。オリジナル版も収録されていて、そのイントロとアウトロにオマケがあるし、何と言っても7インチには未収録のインスト付きというのがタマラナイ。試聴ファイルを聴いてもらえば分かるようにリミックスも最高の出来。新たにエンジニアとしてDJ Premier、KRS-One等と多くのヒップホップ・クラシックスを生んだEddie Sanchoが参加。マスタリングにはMarley Marlとの仕事で知られるK-Def。こういった裏ジャケのクレジットで分かることはさておき、あんまり知られていない情報を。近年、精力的な活動をみせるベテラン、Oxygenを最初に再評価したのは、何を隠そうBBP主宰のK-Prince氏なのです。氏がMuro氏と共にリリースしたミックス"Wkod The Golden Era Of Hiphop"に、OxygenがJonzhaft The Psychopath名義でラップをした"Groove To Get Down!"(’91年作)を収録したのが始まりのはず。これがなければ、Oxygenの現在の再始動(?)もなかったに違いない。ファッション(洋服)だけではなく映像や、埋もれたレコード、偉人の再評価もやりこなすK-Prince氏 & BBPクルーに尊敬の念を持たずにはいられません。ヴァイナルディガーにとって知られざる才能を発掘するのはお金には替えられない喜び。私のような小さな人間は、正直、尊敬を通り越して嫉妬の念さえ抱いてしまいます。あと、このレコードが個人的にも重要なのは、昨年、実店舗が閉店となったニューヨークのBig City Recordsの、JBXことJared氏に捧げられているということ。Jared氏には、それこそお金には替えられない色々なことを教わりました。私のミックスCDの最後の曲も氏から教わったもの(2011年1月のチャートを参照)。私だけではなく、Jared氏の今後の活動が楽しみな人々が世界中にいるはず。また近いうちに会えますように! 話は脱線しますが、世界的にみても本当に厳しい中古レコード屋業界。素晴らしいお店から先に閉店していっているようにしか思えない。理由はだいたい分かっていても、ここでは書けない。新年から思い出しモヤモヤです。どうにかなりませんかね?
2
MAKKOTRON A.K.A. ひよこ - WAITING ROOM
SMRミックス・シリーズ第三弾は、Theo ParrishやCut Chemist、DJ Shadow、Force of Natureなどのヴァイナル・ディガー達が敬愛する、元ひよこレコード店主、Makkotron a.k.a.ひよこ!
そんなモヤモヤにはこのミックスCDを。ははは、三ヶ月連続で挙げるなんて、皆さん新年からゲンナリですよね。また来月も挙げますんで、さらにゲンナリしちゃってください!上記した最後の曲は中目黒CHILITAの店主から「この曲が入っているだけでも買う価値あり」と絶賛されました。んー、全部ちゃんと聴いて下さいよ、お願いだから。先日、ヴィンセントラジオで御一緒した二見裕志氏からは「2012年に聴いたミックスCDの中でベスト5には確実に入る出来」とのお言葉を頂きました。お世辞なんて一切言わない氏からの言葉だけに嬉しさも無限大。と、人の言葉を引用しての自画自賛も非常に心苦しいですね…。それもこれもこれを皆さんに聴いて頂いて第二、第三弾に結びつけたいからなのです。でも何か無理っぽい予感。なので明後日バイトの面接に行きます!長期無職というのは精神的に耐えられない!中途半端な高年齢のせいか電話の時点で見送られることが多かったですが、やっと面接にまでこぎ着けたので「バイト 面接 好印象」でググってリサーチばっちりで挑みます!Jared氏の活動に期待する前に、自分が活動しなきゃ!とはいえ、全くレコードと関係がない仕事なんですけど。本当は、またレコード屋を復活させたいのですが、余裕がなくて、ただ、自信がなくて〜♫ 関西圏も含め、地味に物件探しもやっているんですけどね。自分語りはさておき、未来的過ぎないどころか、懐かしささえあるミックスCD(というか選曲CD?)なので、未聴の方は是非ともよろしくお願いしまーすm(_ _)m。
3
LANA DEL REY - RIDE (SPECIAL REQUEST REMIX)
☆即完売必至☆アーメン・ブレイク大暴れの130bpm D'n'B/ダーティ・ベース特大アンセム!!
2年に1回ぐらいの割合でドラムンベースの個人的なブームが来るんですが、今がその時かも。と、またもや自分語り。というか、このチャート自体、チャートじゃなくて自分語りのブログだ、との指摘を受けました。そんなこと知ったこっちゃありません。チャートが書けるほどDJオファーなんてないし、レヴューが書けるほどの文章力がないんですよーだ。引き籠もりなので、この場を利用して滅多に会わない友達への手紙感覚で書いております。で、本作はいかにもUKらしい暗めの女性ヴォーカルが染みる一発(A面)。アンセムになることは無いでしょうけど、新譜らしくないというかオーソドックスな分、長い間聴けそうな感じです。まあ、こんなことぐらいしか書けません。アナログ限定リリースの完全限定プレスの限定プロモ盤、という、これでもかと「限定」が連発の1枚ながら、これがリリースされる前からUK海賊ラジオなどでプレイされて話題だったというのが矛盾してて良いです。プロモ盤のプロモ盤があったのかしら? マスターから直でプレイされていたのでしょうか? と、どーでもいい揚げ足取りを書いてみました。いかがでしょう?
4
CHARLES BRADLEY & THE MENAHAN STREET BAND / RODRIGUEZ - I'LL SLIP AWAY
Daptoneのシンガーがフォーク・ロック名曲を熱くファンキー・ソウル・カヴァー!!
ネタ曲で有名で知られるGeorge Bensonの"Face It Boy, It's Over"を何となく思わせる演奏でのカヴァーが、ソウルフルな歌声と相まって、オリジナル(B面)とは全然違った泣ける曲になっていて最高です。オリジナルを歌うRodriguezはデトロイト生まれのメキシコ系アメリカ人フォークシンガーで、70年代にリリースした2枚のアルバム(ファーストは大傑作!アナログ再発有)がセールス的に鳴かず飛ばず。90年代には自殺説まで流れつつも、南アフリカで何故か再評価されて大復活を果たしたという不思議な経歴をもつアーティスト。昨年には、彼を題材にしたイギリス-スウェーデン合作のドキュメンタリー映画『Serching For Sugar Man』が製作され、サンダンス映画祭で観客賞などを受賞し話題となり、本国アメリカでもDJ以外の再評価の兆しがあるという。各国の映画祭で数多くの賞を穫っているこの映画、日本公開の予定はないのでしょうか? なーんてもっともらしいアーティスト情報を書いてみました。いかがでしょう?
5
KANSAS CITY EXPRESS - THIS IS THE PLACE
60年代中期にひっそりとリリースされた激レア絶品スウィート・ソウルが再発!!
泣ける曲つながりで、アメリカ南部はミズーリ州のスモールレーベルからリリースされていたスィートソウルのレア盤の再発を。恐らくこれしかリリースがない、Kansas City Expressというグループのことは全く知りませんが、ソファーでオヤジがむせび泣き確実であろう、これぞスィート!な傑作。大人の女性と一緒にスケベなことを考えながら聴きたい曲ですよね。ムヒヒヒ。こういったマイナー・スィートソウルを聴きまくりたいのですけど、オリジナル盤は経済的に集められないのでコンピレーションがあれば嬉しいところ。CDではあるのかも知れませんが、アナログ盤はほとんど無いと言っても良いはず。ディープファンクのコンピはもの凄くあるのに何故でしょう。7インチ再発もディープファンクに比べて格段に少ないし。リスナーの年齢層に加え、チリノイズくらい入っていた方がグッときそうなスィートソウルこそアナログで聴きたい音だと思うんですが。いかがでしょう?
6
V.A. - ORIGINAL RAW SOUL III
Now Againの人気アーティスト勢揃いのキラー・ファンク満載コンピ!!
ということで現行ディープファンクのコンピレーション。と思いきや、クレジットをよく見ると殆どがWhitefield Brothers絡みの曲ばかり。こりゃコンピと言うよりWhitefield Brothersのベスト盤じゃないですか。500枚限定プレスのようですが、このコンピでしか聴けない曲があるのかどうかが分からないところが、買い手を迷わせるところ。でも、こういった演者が違いながらも統一感がある良曲揃いな2枚組を持っていると、イマイチのり気でないイベントにDJで呼ばれた時に役に立ちますよ。2枚を交互にかけて時間稼ぎ、という意味で。なにげにトンデモないことを書いてしまっていますが、私自身がそんなナメたマネをすることなんて、過去にも、今後にも絶対にありません。ふと思ったことを想像で書いてみただけです。ちなみに2004年リリースのコンピEP、"Impeach The Precedent"にも入っていたD-2は昨年夏あたりから特に理由もなくパワープレイしております。と、どうでもいいことの上塗りを。
7
PARA ONE - WHEN THE NIGHT REMIXES
アルバム『Passion』からのカット。Logo、Discodeine、DVNOによるリミックス収録!!
ブツ切りエレクトロブレイクスな初期の作風とはガラリと変わって、キャッチーで楽しく仕上げられたアルバム『Passion』の中でも特にキャッチーな曲がシングルカット。リミックスも収録されていますが、Edwin Birdsongのクラシック"Rapper Dapper Snapper"をネタにしたオリジナルヴァージョンに限る。ミラーボールのようにピカピカと光ったディスコサウンドが、寂しくて寂しくて独り部屋で泣いている私を上っ面だけでも癒してくれます。こういう曲がかかる場所に出向いて今年は友達を増やしたい。そして裏切ったり、裏切られたりしてドロドロな人間関係の中を泳ぎたい。人間関係さえもほぼ存在しない遮断された生活を送る私の今年の抱負です。とはいえ、去年末にミックスCDを出した際は、いろんな友達に助けられて本当にありがたかった。ミックスCDを出して一番良かったことは友達の大切さを再確認出来たこと。みんな、今年はその恩を仇で返しますので楽しみにしておいて下さいね!
Makkotron (ひよこ)
Profile
神戸のバー『Gospel』勤務、大阪の『Meets』誌にての編集を経て、渡米。ニューヨーク市立大学映画科を中退後、ブルックリンにて中古レコードショップ『Weekend Records』を設立。DJ Shadow等のフェイヴァリット・レコードショップとしても知られる(http://www.redbullmusicacademy.com/magazine/new-york-stories-hua-hsu)。DJとしての活動は、ウィリアムズバーグの『Galapagos』、イーストヴィレッジの『Black Star』、『イージー・バー』でのレギュラー ・パーティや、FMラジオ局『WFMU』での番組出演など。その後、諸事情により、やむなく帰国。某レコード店のバイヤー、音楽&映画ライター、DJなどで活動していたが、現在は『Weekend Records Tokyo』を何を思ったのか始めてしまって地獄のような模索の日々(http://weekendrecordstokyo.tumblr.com/)。JET SET TOKYOから徒歩1分。是非!
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