山崎まどか : アイ・キャン・シー・ザ・ミュージック - Vol.6 [2013-04-07]

 年の初め、今年の手帳の最後のページに、2013年の目標を十個書く、という自己啓発っぽいことをしてみました。早寝早起きとかレベルの低い目標ですが、それでも十個書き出せなかったので、ラストは「ミックスCDを十二本作る」にしてみました。他のことはともかく、この目標は達成出来そうです。そう思って一月からお気に入りのミックスを作り始めたのですが、最初のミックスはドラマ「Girls」で使われていた曲ばかりに もっと読む...

ECD : 失われたWANT LIST - スーパー・ジェシー『JESSE ON STAGE』 [2013-03-18]

  昔ながらの中古レコード店だと「歌謡曲・ニュー・ミュージック」の仕切りの近くに「タレント・お笑い」という仕切りが必ずある。あいうえお順にならんだ「歌謡曲・ニュー・ミュージック」の仕切りを全部見る時間や気力がない時でも「タレント・お笑い」の仕切りだけは見てみるというくせがついている。安藤昇や勝新のレコードを探していた頃の名残だ。「タレント・お笑い」つまり、音楽が本業ではない人が出したレ もっと読む...

山崎まどか : アイ・キャン・シー・ザ・ミュージック - Vol.5 [2013-01-08]

 あけましておめでとうございます。皆さんも年始年末、各音楽メディアが選出したベスト・ミュージック・ビデオをさらって楽しんだりしていたでしょうか。この連載で取り上げたものもチラホラ見かけましたが、私の2012年度のベスト・ミュージック・ビデオ監督賞はトム・シャープリングに献上したいと思います。   ニュージャージーのラジオ局WFMUのコメディ音楽番組のホストとして、またテレビドラマ「名探偵モンク」の もっと読む...

山崎まどか : アイ・キャン・シー・ザ・ミュージック - Vol.4 [2012-10-06]

ようやく涼しくなって、CD棚も模様替えのシーズンです。能天気なサマー・アンセムとはまた違う魅力を持つ音楽が聞きたくなってきますよね。そんな気分の時に、タイミングよくリリースされたのがデヴィッド・バーンとセント・ヴィンセントことアニー・クラークのコラボレーション・アルバム、『Love This Giant』。これが思った以上に素晴らしい出来映えでした。企画もの特有のチープさや、「ベテランが老骨にムチ もっと読む...

山崎まどか : アイ・キャン・シー・ザ・ミュージック - Vol.3 [2012-07-11]

   この原稿を書いているのは七月四日。アメリカは独立記念日。この日に照準を合わせたかのように発表されたラナ・デル・レイの「National Anthem」のMVを見て、A$AP RockyにJFKをやらせるのはヒップで賢いかもしれないけれど、アンタ自身はマリリンなのかジャッキーなのかはっきりしろと言いたくなった山崎です。「どちらの面も私にはある」っていうのが答なのでしょうけれ もっと読む...

山崎まどか : アイ・キャン・シー・ザ・ミュージック - Vol.2 [2012-04-03]

どうも。ラナ・デル・レイの顔を思い浮かべようとすると、どうしてもサタデー・ナイト・ライブのクリステン・ウィグによるラナ・デル・レイのモノマネに邪魔されて本人の顔に辿り着けない今日この頃の山崎です。   * * *    しかし、「Video Games」のMVで注目されて彗星のごとくデビューしたラナ・デル・レイが、「サタデー・ナイト・ライブ」の直立不動パフォーマンスでハイプだっ もっと読む...

山崎まどか : アイ・キャン・シー・ザ・ミュージック - Vol.1 [2012-01-09]

どうも初めまして、山崎まどかです。これから連載で、私が気になるミュージック・ビデオについて気ままに書いていきたいと思います。 * * * で、2011年はどんなMVがあったっけなあとインディ・キッズのご意見番Pitchforkの選ぶベスト・ミュージックを見て驚きました。何と、ドリュー・バリモアが監督したBest Coastの「Our Deal」のビデオが入っていないではありませんか。  恋人なの もっと読む...