Natsuki Kato (Luby Sparks) : Japanese Pop - [2017-12-22]
[Profile]
Luby Sparks
2016年3月に東京で結成された男女混声ボーカルを軸とする現役大学生5人組のインディ・ポップ・バンド。The Jesus and Mary Chainや初期SUPERCAR等から影響を受けたサウンド。これまでにYuck、The Bilinda Buthers、Manic Sheep、Ice Choir (ex-The Pains of Being Pure At Heart) などの海外アーティストと共演。2017年7月にはUKで開催の野外フェスティバル、Indietracksに唯一日本のバンドとして出演。2018年1月24日に1stアルバムを発売予定。
1. Froth / Outside (Briefly) (Wichita) LP
LAの4人組インディ・ロック・バンドによる3作目。疾走するリズム隊、何本も重なるノイジーなギターワーク、そのノイズの渦に溶ける甘くポップなメロディーはまさに90年代そのもの。Spacemen 3を思わせるサイケデリックなグルーヴでジャムセッションをするA1に始まり、The Jesus and Mary Chain級のノイズポップA2、A3、SlowdiveやGalaxie 500のような感涙必須のスローコア/シューゲイズA5、B5など、波打つように様々な表情を見せる10曲。今年はここに挙げたように80's~90'sリバイバルなサウンドを鳴らすSSWなどが多く作品を出したが、最もポップで鋭利な完成されたバンド・サウンドを鳴らした一枚。

FROTH - OUTSIDE (BRIEFLY)
L.A.発のサイケ・ポップ4人組によるサード・アルバム!!
2. Los Angeles Police Department - Los Angeles Police Department (Anti-) LP
LAを拠点に活動するSSW、Ryan Policeによるソロ・プロジェクト、WhitneyやThe Lemon Twigsも手掛けたFoxygenのJonathan Radoによるプロデュースの1stアルバム。Elliot Smith、Sparklehorse等90年代USのSSWのような繊細で切ない歌声、レーベルメイトであるAndy Shaufまで思わせるピアノフォーク。上品なストリングス使い、アコースティックギターやピアノを軸に広がるRadoによる温もりのあるどこか懐かしいサウンドワークもひときわ光る。ハートウォーミングな珠玉のポップソング10曲が詰まった2017年隠れた大傑作。

LOS ANGELES POLICE DEPARTMENT - S.T.
ドリーミーなベッドルーム・オーケストラル・ポップ・アルバム!!
3. Jay Som - Everybody Works (Polyvinyl) LP
カリフォルニアの女性SSWによる2ndアルバム。Pixiesライクにノイジーな疾走オルタナ・ロックA4から、まるで90年代青春映画のサウンドトラックのようにエモーショナルで切ない今年のベッドルームポップ大名曲A2、Mac Demarco以降のUSローファイ感も持ち合わせたA6など、この極上の10曲はYo La Tengoの色々なアルバムを組み合わせたような多彩さ。起床から就寝まで、何でもない日常だけど実はカラフルなんだと教えてくれるようなアルバム。

JAY SOM - EVERYBODY WORKS (ORANGE COLORED VINYL)
期待のセカンド・アルバムは人気爆発となった『Turn Into』を超える素晴らしさ!!
4. Alvvays - Antisocialites (Polyvinyl) LP
カナダの男女4人組インディポップ・バンドの2作目。前作が青春真っただ中なサウンドだったとしたら、今作はまるでそんな青春の終わりを駆け抜けるような甘酸っぱさに溢れてる。前作と続くC86影響下のアノラックな疾走チューンはもちろんだが、ミドルテンポの楽曲での卓越したメロディ・センスとこだわりぬかれた何層にも重なるギターやシンセの音像でバンドの大きな成長を見せつけられた。誰もが経験する思春期の感覚を思い出させる失恋ソングA1は今年一番美しかったバラード。

ALVVAYS - ANTISOCIALITES (YELLOW COLORED VINYL)
超待望のセカンド・アルバム!!
5. Destroyer - Ken (Merge) LP
カナダのSSWによる通算12作目。ドラムマシーンにジザメリ・ライクなノイジー・ギター、Lou Reedを思わせる色っぽいボーカル、突然現れるNew Orderみたいなベースラインとキャッチーなシンセサイザー、かと思えば急にギターポップになったりアコースティックになったりする自由気ままな楽曲たち。そんな80年代直下のロマンティシズムを現代に昇華した摩訶不思議なポップ・マジック。

DESTROYER - KEN (INDIE ONLY LIMITED EDITION)
ボーナス7インチ付きのインディ・ショップ限定エディション!!
6. Tennis - Yours Conditionally (Mutually Detrimental) LP
米デンバーの夫婦デュオによる4thアルバム。60's~70'sを愛してやまないこの二人のソングライティングはここに来てさらに磨きがかかっている。モコモコしたベースとシンプルなリズムが生むモータウンな優しいグルーヴに、甘い歌声のメロディ、心地良いコーラスワーク、オーガニックな楽器陣が溶け合う。晴れた朝に聴きたくなるような眩しすぎるこのポップスは、なんとなく懐かしくてどうにも愛おしい。

TENNIS - YOURS CONDITIONALLY
この人たちは本当最高!!初期に戻った感じでめちゃくちゃ良いです。
7. Waxahatchee - Out In The Storm (Merge) LP
米のKatie Crutchfieldによるソロ・プロジェクト4枚目。Dinosaur Jr.やSonic Youthの作品も手掛けてきたプロデューサーを迎えた本作は、この2017年に真正面から"Back To the 90's"を掲げるストレートなオルタナ・ギターロック。多くて4コード進行のディストーション・ギター、シンプルなリズム隊、そしてなにより際立つ力強い歌声によるポップなメロディがこのロック不毛時代に燦然と輝いた。

WAXAHATCHEE - OUT IN THE STORM (LIMITED EDITION)
デモ・ヴァージョンを収録したボーナス・ディスクとの2枚組限定エディション!!
8. Alexandra Savior - Belladonna Of Sadness (Columbia) LP
Arctic MonkeysのAlex TunerがプロデュースしたLAの女性SSWによるデビュー・アルバム。The Las Shadow Puppetsに見られたあの50~70'sオールディーズ、タランティーノ映画みたいなウェスタンな雰囲気をそのまま引き継いだ世界観。ダークで怪しげなバンド・サウンドが奏でるスムースで妖艶な楽曲に、Nancy Sinatraを思わせる色っぽい魅惑の歌声、そして若く美しいルックスは全てが相まって2017年に麗々しい存在感を放った。

ALEXANDRA SAVIOR - BELLADONNA OF SADNESS
James FordとAlex TurnerがプロデュースするUS女性アーティスト!!
9. Grandaddy - Last Place (30th Century) LP
92年にカリフォルニアで結成されたローファイ・バンドによる10年ぶりのアルバム。06年に解散、12年に再結成したが、本作で鳴らされるのは90年代と全く変わらない独自のポップセンスが光る懐かしきオルタナ・サウンド。チープでへなちょこな電子音/シンセサイザー、ファジーなギター、ヘロヘロな哀愁漂う歌声による絶妙なアンサンブルはいつの時代に聴いたって心地良い。50近い地味なおじさん達の歌がどうしてこんなにも切なくて胸を締め付けるのか、USインディの雄がまた色あせない名盤を残した。

GRANDADDY - LAST PLACE (BLUE COLORED VINYL)
見事に復活を果たし、10年ぶりのアルバム・リリース!!
10. Pixx - The Age Of Anxiety (4AD) LP
19歳にして4ADとサインしたロンドン出身の女性SSWによる1stアルバム。現在まだ21歳という若さの彼女だが、すでにDaughterやLushらとツアーも行う。それも納得の、Cocteau Twinsな幽玄なフィメールボーカルによる80年代ドリームポップが、GrimesやU.S.Girlsなど近年の宅録女子系の打ち込みを通過したような幻想的なシンセポップ・サウンドは次世代の4ADを牽引していくこと間違いなし。

PIXX - THE AGE OF ANXIETY
Grimesに対するサウス・ロンドンからの回答!!
[イベント情報]
12/25 BLUE BOYS CLUB at 原宿アストロホール
1/14 Rhyming Slang Covers Release Party at 下北沢Three/Basement Bar
2/3 京音 -KYOTO- 2018 at 京都 磔磔/KYOTO MUSE
[関連サイト]
https://twitter.com/lubysparksband
[関連商品]

LUBY SPARKS - S.T.
2017年9月リリースのファーストEPに続く待望のデビュー・フル・アルバム!!

LUBY SPARKS - THURSDAY
Miles Apartからのカセット、Sailyardからの7インチに続き、遂にファーストEPが完成!!

LUBY SPARKS - HATEFUL SUMMER
東京から現れた絶対注目ニュー・バンド!! 遂にSailyardからファースト・7インチをリリースです。