Maika Loubté : Japanese Pop - [2019-12-20]
[Profile]
SSW/トラックメーカー/DJ。日本人の母とフランス人の父の間に生まれ、幼少期から十代を日本・パリ・香港で過ごす。リサイクルショップでヴィンテージのアナログシンセサイザーに出会ったことをきっかけにポップスとエレクトロニクスを融合させた現在のスタイルを確立。2016年、アルバム「Le Zip」で活動を開始。2019年7月、前作から3年ぶりとなるニューアルバム「Closer」をリリースした。アルバムからの先行シングル「Nobara」・「Mountaintop」は国内外の多数のSpotifyプレイリストに追加され、うち「Nobara」はJ-WAVE 「SONAR MUSIC」の「SONAR TRAX」に選出、「TOKIO HOT 100」では最高17位でチャートインするなど話題となる。現在フジテレビ&Netflixで配信中のアニメ「キャロル&チューズデイ」にも楽曲提供で参加。これまでに、agnès b、Mercedes Benz、STUSSY WOMEN、Gapなどのブランドとのコラボレーションや、台湾・中国・香港・韓国・タイ・フランス・スペインでライブを行うなど、国内外で活動の幅を広げている。
1. Velvet Negroni / Neon Brown (4AD) LP
最初に"Wine Green"という曲に惹かれました。かっこつけた言い方ですが、聴くとそこにVelvet Negroniという空間が広がる感じの立体的なアルバムだなぁと思いました(リヴァーブの作り方が巧妙なのかな)。プロデューサー陣がYoung ThugにThe Weeknd、Juice WLRDなど豪華なので、商業的な何かを感じるかと思いきや、そういうものを彷彿とさせる余地もなくて、とはいえ難解すぎず、とにかく音楽的に素晴らしいと思いました。
VELVET NEGRONI - NEON BROWN
Kanye WestやBon Iverを虜にする唯一無二のシンガーのデビュー作!!
2. Lali Puna / Being Water EP (Morr Music) 12"
今年いちばんリピート再生していた気がするLali Puna。なにとも比べられない独特な存在感のLali Puna。 Lali Punaの音楽には、ひたすらポジティブな気持ちが根底に流れてる気がします。前向きさを提示するでもなくメッセージとして送ってくるのでもなく、ただそこにあるかんじ。エレクトロニカなんだけど、精神的で、なんだかそういう、心のこととか、自分の日常の風景や自然のこととか、そういうものに焦点があたります。音は質実剛健。太い。とにかく健康的。不思議なラリプナ。
LALI PUNA - BEING WATER EP
過去最高にダンサブル&キュートなエレポップA-1がめちゃくちゃキラーです!!
3. Westerman / Ark(Blue Flowers Music) 12"
若き天然記念物、Westerman。このひと本物だと思う。去年リリースの『Confirmation』に続いて『Ark』も素晴らしかった。AORとかフォークとかたぶんいろいろ混ざってるけど、鳴ってる音がWestermanでしかない。あまりうんちくを語りたくはないですが、抑揚のあるメロディで一見ロマンチックでありながら、全体が極めてドライなのが特徴かも。いつまでも古くならなさそうな音楽これからもいろいろ聴かせてくれ!ファンです。
WESTERMAN - ARK
再びBullionがプロデュースを手がけたレフトフィールド・シンセ・ポップEP!!
4. Bezier - 府城 EP (Honey Soundsystem) 12"
なんともいえない良さ。型にはまっていない良さ。予定調和じゃない音楽。2019年、最も印象に残った作品のひとつです。台南出身のBezier。愛する人の死去という苦難を乗り越えて作ったEPだというエピソードは切ないですが、その体験の強烈さと感情の深さがトラックに現れていると思う。収録曲のアップテンポな「林百貨」はスペインでDJしたときに不思議な盛り上がりがありました。
BEZIER - 府城 EP
ジャンルやテンポの壁を越えた衝動的エレクトロ傑作!
5. Sky Civilian - Open Door (Atomnation) LP
ほかに聴いたことがないようなエレクトロニカ・ポップ? このソフトさ、形容しがたいです。勝手に北欧の人かなと思いきやメキシコのアーティストと知り、さらに衝撃でした。とにかくメキシコへ行ってみたくなりました。まだまだ自分の世界は狭くていい音楽に出会える可能性たくさんあって最高です。Sky CivilianさんとメルボルンにいるSui Zhenさんと3マン・ライブやりたいな~。
SKY CIVILIAN - OPEN DOOR
ソフト・ユーフォリック・ポップ・トランスの"Breakpoint"が激烈最高です!!
6. Japanese House - Good at Falling (Dirty Hit) LP
繊細で、人間性がもろに伝わってくるかんじが、いい意味で聴き流せない重みがある作品だなぁと思いました。満員だった恵比寿リキッドルームのライブも見に行ったけど、見た後の余韻といい透明感といいすごかった。バックグラウンドが気になってインタビューを読んだりもしましたが、人生が歌に直結してるんだとしみじみ感じました。同じくファンの友人と敬愛を込めて、ジャパハと呼んでます(浸透してない)。
JAPANESE HOUSE - GOOD AT FALLING (180G WHITE VINYL)
遂に出ました。Dirty Hitからのロンドン発インディ・エレクトロ・ポップ・ガール!!
7. Panda Bear - Buoys (Domino) LP
このアルバムを聴いて、このひと、どんな生活してるんだろうとか、いろいろ妄想が膨らみました。実際どうであれ、Enyaみたいに城に住んでてもおかしくないし、唐突に日本庭園みたいなのも似合いそう。何が言いたいかというと、とにかくPanda BearがPanda Bearでしかない感じが最強の理由だと思います。実態なにも分からないけど、開拓者であろうという崇高な実験精神で出てきたすばらしい『Buoys』に乾杯~!余談ですがいま聴き返してて、XTCの『Apple Venus Volume 1』をふと思い出したぞ。
PANDA BEAR - BUOYS
ブルックリン・エクスペリメンタル・ポップ最高の才能による6作目のソロ・アルバム。
8. Katy Perry - Never Really Over (Capitol) 12"
Katy Perryの曲が好きだ、と音楽通な人とかに言うと、時々、え?!て顔をされたり、わからん、と言ってくる人が多かったのですが笑、いいものはいいんだ!!!商業だろうがメジャーだろうが、どインディーだろうが、個人の心に触れるかどうかだけが問題なんだと思います。そういうわけで"Never Really Over"はサビの部分の歌詞を追って練習するほど私の心には刺さりました。ただ12"があることは知らなかった~。
KATY PERRY - NEVER REALLY OVER / SMALL TALK
【Record Store Day限定盤】2019年上半期の人気シングル曲2曲をカップリング。
9. Toro Y Moi - Outer Peace (Carpark) LP
このアルバムのベースがとにかく好きです。今年はとあるお仕事でシンセベースを猛練習する機会があったので、Toro Y Moiのあの曲ぐらいいけてるベースを弾けるようになりたいなど、無謀な野心に燃えました。もちろん歌もシンセもトータルでぜんぶすばらしいけど。前作も好きだったのですが、この『Outer Peace』は文字通り心が外側に向いてるような印象がありました。
TORO Y MOI - OUTER PEACE
さらなるダンス~エレクトロニック化を目指すブリージン・メロウ・ポップ・ジーニアス!!
10. Wicca Phase Springs Eternal - Suffer On (Run For Cover) LP
10代にエモいロックを聴いていた世代にはけっこう響くのではないでしょうか。わたしも10代にわりとエモいロックを聴いていました。ただこのアルバム、不思議な感じで、そういうロッカーがトラップとかヒップホップの服を着ただけの感じで、それが絶妙になんとなく新しいような、え、似合うじゃんというような良さがありました。正直な感想。結構たくさん聴きました。
WICCA PHASE SPRINGS ETERNAL - SUFFER ON (COLORED VINYL)
Lil Peepの遺志を継ぐエモ・トラップの若き旗手が放つ渾身のアルバム!!
[イベント情報]
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[関連サイト]
http://www.maikaloubte.com/
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