Saddle Creek Records特集 - [2020-05-18]
先日久々の新作リリースがアナウンスされたBright Eyesを率いるConor Oberstの実兄、Justin Oberstによって、1993年にネブラスカ州オマハで設立。その後、主宰者が変わりながらも現在まで運営が続けられている老舗レーベル、Saddle Creek。
90年代後半から00年代にかけて、Brigh EyesやCursive、Faintといった「オマハ・シーン」と評されるバンドのヒット作、話題作を多数リリースし、USインディ・ロックを代表するレーベルのひとつとなりました。
その後も、大ブレイクを果たしたBig Chiefの出世作『Capacity』を送り出すなど着実な活動を積み重ね、ここ数年は、レーベル所属外のアーティストによる未発表音源7インチとジンをセットにした"Document Series"や、DisqやStef Churaといった新人のリリースも注目を集めるなど、再び大きな盛り上がりを見せています。
今回は、Disq『Collector』などの最近作を中心に、在庫のある過去タイトルをまとめてご紹介します。
Text by Makoto Ono (JET SET Kyoto)
DISQ - COLLECTOR
初期Teenage FanclubやPavementの残像が乱反射する傑作。
FRANCES QUINLAN - LIKEWISE
Hop Alongのヴォーカリスト/SSWによる初のソロ・アルバム。
HOVVDY - EASY / TURNS BLUE
両面ともに素晴らしい。2018年リリースのアルバム未収録7インチを入手。
BIG NET - BIG MOON / RUFUS
ニュー・ヨークのフォーク・ロック・トリオによる感動的な名曲。
MCKINLEY DIXON - ANANSI, ANANSI B/W WIT THESE
ラップとジャズ・バンドのセッションを形にした7"がUSバージニア州リッチモンドから。
ADA LEA - WHAT WE SAY IN PRIVATE
モントリオールを拠点とするD.I.Y.~オルタナティヴ女性SSWのデビュー・アルバム。
TREADLES - COLD / IRON
Saddle Creekの"Document Series"からの7インチ8作目。
OUTER SPACES - TEAPOT #1 / CHILDREN LOVE TO RUN
Don Giovanniからのアルバムに続き、レーベル移籍しての素晴らしい7インチ。
HAND HABITS - PLACEHOLDER
待望のセカンド・アルバムはより繊細で清々しいフォーク・ロック作に。今回も素晴らしいです。
YOUNG JESUS - S.T.
L.A.のエモーショナル・フォーク・ロック・バンドの4th.アルバム。
RURAL ALBERTA ADVANTAGE - MENDED WITH GOLD
ドラマチックな展開で盛り上げる素晴らしいロック・フォーク!
ORENDA FINK - BLUE DREAM
自身を見つめ、シンプルなスローコア・フォークと唄う切なく美しい作品。
PUJOL - KLUDGE
ゴキゲンでパワフルなロックンルール・ポップ!!
THERMALS - DESPERATE GROUND
レーベルを移籍して、原点に還ったようなノイズ・ポップ作!
TIM KASHER - ADULT FILM
バンド活動も盛んですが、ソロ作もリリース!
TWINSMITH - HONESTLY
初期WeezerとReal Estateが出会ったようなグッド・メロ・バンド!!