Romy Mats (解体新書) : Techno - [2020-12-18]

[Profile]

1994年、東京生まれ。2017年1月より、世界中のアンダーグラウンドから日本へと伝わるエレクトロニックミュージックを独自の視点で紹介するパーティー『解体新書』を主宰、レジデントDJを務めている。『解体新書』は、国内外の様々なアーティストをフィーチャーしながら、これまでにSaloon、WWWβ、Contact Tokyoと渡り歩き、規模と深度においては東京のシーンにおいて類を見ない発展を続けている。またDJを始める以前より、本名名義のHiromi Matsubara(松原裕海)でライター/エディターとして活動し、2014年からは、国内の老舗エレクトロニックミュージック・メディア『HigherFrequency』で編集長を務めている。ジャーナリストやオーガナイザーとしてダンスミュージックを探究し続ける精神性をDJでのセレクトにも活かし、電子音楽における伝統と革新を織り交ぜながら都市と楽園を望み、調和と混沌を瞬時に描く様なレンジの広い視野で、文脈を超えたミックスに挑んでいる。

 

【LP部門】

1. Pinch / Reality Tunnels (Tectonic) 2LP
文句なしの傑作。今の今まで如何にその文化や音楽性が伝播してきたのかという視点も含めて、ブリストルの音楽史を多角的に捉えたような全体像は、今年は特に涙無しには聴けないものだったと思います。かつ、現行ベース~テクノのシームをナチュラルに更新するA-3、B-1、B-2、D-2は仰け反りもの。シンプルなレイヤーであるにも関わらず、非常に作り込まれたリズムセクションと、上音すらもリズムパーツの一端を成すような楽曲の織り方の中には、これまた数多の視点が散りばめられており、DJプレイでもひと展開を生み出すのに重宝した1枚です。

REALITY TUNNELS

PINCH - REALITY TUNNELS

13年ぶりとなるPinchのソロアルバムが自身が運営する"Tectonic"よりリリース!!

2LP |  ¥3,200 |  TECTONIC (UK)  |  2020-07-13 [再]  | 

 

 

 

 

 

 

 

2. Piezo / Perdu (Hundebiss) LP
自身のAnsiaを始め、Wisdom Teeth、Idle Hands、Versionなどからのシングルでのテクスチャー職人ぶりでジワジワと評価を高めながらも、常に特定の何かに焦点を合わせないPiezoのスタイルはこの1st LPでも健在。というか極まっていて最高。Timedance登場の2015年以降に増えた、ローファイでもハイファイでも「奥行が微細に構築された音像」はいつにも増して絶品。IDMの要素も混じったような、かのブリストル・ライクな作品よりもリズムの揺れ方が独創的なA-1、A-2、B-2、B-5あたりはずっとUSBに忍ばせています。

PERDU

PIEZO - PERDU

テクノ~サウンドシステム~ミュータントを巧みに交差させるPiezoの初アルバム!!

LP |  ¥2,950 |  HUNDEBISS (ITA)  |  2020-11-08  | 

 

 

 

 

 

 

 

3. K-Lone / Cape Cira (Wisdom Teeth) LP
Piezo同様、こちらも絶妙なテクスチャーメイキングに定評のあるWisdom Teethの首領、K-LONEの1st. LP。本作では、これまでのダンストラックでも輝いていたメロディーワークや、ダビーな空間処理などの実績を、よりアンビエントハウス方面に振り切り、アルバムとしての体裁をしっかりと成しています。この数年で、DJと別に、よりアンビエント~ニューエイジ~ビートレス的な作品を聴くことが増え、本ベストにRoly Porterの『Kistvaen』辺りも選ぼうか迷ったんですが、サウンド的にも、上半期のコロナ禍で圧倒的に癒しを与えてくれたという思い入れで、こちらの作品を選ばせていただきました。

CAPE CIRA

K-LONE - CAPE CIRA

UKベース代表格レーベル"Wisdom Teeth"から初となるK-Loneのアルバムがリリース!

LP |  ¥2,450 |  WISDOM TEETH (UK)  |  2020-09-07 [再]  | 

 

 

 

 

 

 

 

4. DJ Python / Mas Amable (Incienso) LP
こちらも上半期のコロナ禍で癒しを与えてくれた1枚。プラス、単純にDJ Pythonは作品を追うごとにメロディックなアンビエントにダンスホール~レゲトンないしデンボウを合わせるという部分でのクオリティがメキメキと上がっていってますよね。シームレスに繋がれた"Mixed"というコンセプトも非常に良いなと思います。DJでもかけれるんですが、正直、手を加えてしまうのがおこがましいぐらい綺麗。

MAS AMABLE

DJ PYTHON - MAS AMABLE

現行ダンスミュージック・シーンに大きな影響を与えたDJ Pythonの傑作2nd再発!!

LP |  ¥3,950 |  INCIENSO (USA)  |  2022-05-16 [再]  | 

 

 

 

 

 

 

 

5. Jay Glass Dubs / Soma (Berceuse Heroique) 2LP
「アブストラクトなダブでJay Glass Dubsの右に出るものはいないだろうな」と思わされる傑作。Berceuse Heroiqueで言えば、11月の始めにリリースされたOm Unit meets Seekers Internationalもかなりの快作でしたが、なんと言っても『Soma』のこの厚みには感服でした。
アンビエントとインダストリアルを呑み込んだサウンドテクスチャー、A-3、A-4、B-3、D-1のヴォーカル付きトラックでは陶酔ベッドルーム系~中東寄りテイストのポップセンスも光り、ピークポイントを更新したような気がします。

SOMA

JAY GLASS DUBS - SOMA

モダンなアンビエント性を備えた新境地を展開!!傑作です!

2LP |  ¥3,950 |  BERCEUSE HEROIQUE (UK)  |  2020-10-21  | 

 

 

 

 

 

 

 

6. Andrea / Ritorno (Ilian Tape) 2LP
DJで本当にいつもお世話になってるIlian Tapeは、2020年も好リリース連発でした。10月にレーベルオーナーのZenker Brothersが5年ぶりのLPをリリースしましたが、こちらのAndreaの1st. LPに軍配。相変わらずの上音の美しさと宇宙レベルの凄まじい奥行は勿論、同レーベルからの過去シングルも群を抜いて良かった彼の集大成として、「戻る」や「還る」といった意味のタイトルを冠した上で、ブレークス~DnB/ジャングル~ダブステップで12曲を通じてタイトに魅せたのも好感でした。

RITORNO

ANDREA - RITORNO

"Ilian Tape"からAndreaのデビュー・アルバムがリリース!!

2LP |  ¥3,600 |  ILIAN TAPE (GER)  |  2021-01-01  | 

 

 

 

 

 

 

 

7. Ploy / Unlit Signals (L.I.E.S.) 2LP
昨年4月に来日していたPloyと、「今後のリリースは決まってるの?」的な話をした際に「いまL.I.E.S.からリリースするアルバムを作ってるんだよね~」と言われ、「え、アルバム!しかもL.I.E.S.なの!?」と、あの時、二重に驚いたのが、ようやく今年10月にお目見え。以前よりもブロークンでノイジーな音遣いが増えて、キックも深めに打っている辺り、益々ボディに食い込んでくる感じが強まってて最高。本作の中盤から後半辺り、「Ployはロールや転調の上昇感で溜めてから一気に落とす構成が好きなんだな~」と思いつつ、そういうトラックに反応しちゃう自分がいて、もう参りました。

UNLIT SIGNALS

PLOY - UNLIT SIGNALS

待望のPloyのニュー・アルバムが"L.I.E.S."から登場!!

2LP |  ¥3,750 |  L.I.E.S. (USA)  | 

 

 

 

 

 

 

 

8. Duval Timothy / Help (Vinyl Factory) 2LP
作品を隈なくチェックしているMr. Mitch経由で知り、Lil Silvaも参加しているということで今夏に初めて聴いた、サウス・ロンドンとシエラレオネはフリータウン拠点のマルチ・サウンドアーティスト/ピアニスト、Duval Timothy。これで4th. LPになるそうですが、過去3作よりも圧倒的に洗練されて、浄化感や胸をギュッと締め付ける感じも強まり、冒頭のTwin Shadowをフィーチャリングした"Slave"を筆頭に、彼が自身の今の注目度に対して提示するメッセージ性もしっかりと伝えられる作品だと感じました。Brainfeeder周辺のジャズ絡みの作品がお好きな人にはかなりオススメです。

HELP

DUVAL TIMOTHY - HELP

Solangeの最新作でサンプリングされたことでも注目を集めるUKアーティスト!!

2LP |  ¥4,700 |  VINYL FACTORY (UK)  | 

 

 

 

 

 

 

 

9. Jabu / Sweet Company (Do You Have Peace?) LP
「新年代トリップホップの大作」と大きく出たいぐらい、夏以降のリリースでは断トツ個人的ヒットでした。Jabuは、ブリストル・ニュースクールの契機になったコレクティヴ、Young Echoにも属する3人組で、うちひとりのAmos ChildはO$VMV$MやZhouの片割れでもあります。全面的に歌声が鋭く、ダウナーでインダストリアル風だったBlackest Ever Blackからの前作より、全編通じて特徴的なダブエフェクトも浮遊感や淡い明るさを演出していて聴き心地が非常に良いです。色が失われ色が恋しくなる儚い季節には必ず思い出しそうな一枚。

SWEET COMPANY

JABU - SWEET COMPANY

ブリストルのトリップ・ホップ・トリオJabuのセカンド・アルバムがリリース!!

LP |  ¥2,950 |  DO YOU HAVE PEACE? (UK)  |  2021-07-12 [再]  | 

 

 

 

 

 

 

 

10. Off The Meds / Off The Meds (Studio Barnhus) 2LP
LP部門滑り込み。Joy Oがリミックスに参加した"Belter"で一躍注目を集めてから1年、先行カットの"Karlaplan"と"Wena"の時点でFour TetやConductaなどのサポートで話題になっていたOff The Medsの1st. LPは、スウェーデンはストックホルム・シーンの奥深さを改めて感じさせる1枚となりました。 個人的には、MCのKamohelo KhoaripeのThe Spaceape感(OTM自身も結構意識していると勝手に思ってる)が何とも堪らないんですが、Adrian Lux、Carl Löf、Måns GlaeserのトラックメイクがUKっぽ過ぎないラインを突いているのも新鮮に聴こえて良いのかなと思います。

S.T.

OFF THE MEDS - S.T.

旋風を巻き起こすアフリカン×エレクトロ・ムーブメントに更なるに追い討ちをかける超話題作!

2x12" |  ¥2,900 |  STUDIO BARNHUS (HOL)  |  2020-12-09  | 

 

 

 

 

 

 

 

 

【シングル部門】

11. Wata Igarashi / Traveling (Omnidisc) 12"
A-1、A-2、B-1はDJで本当によく使いました。というか、たぶんまだ暫く使い続けると思います。どれも本当に理想的な「フロアキラー」なんですが、容易にはかけられない難しさがあるのも楽曲の素晴らしさだと思います。前後の流れをある程度頭の中で構築した上でベストタイミングでかけた時(もしくは、かけられた時)には否応なく狂ってしまいそうになる、テクノならではの魅力が凝縮された作品です。

TRAVELING

WATA IGARASHI - TRAVELING

現在日本を代表するテクノDJ/プロデューサーWata Igarashi最新作!!

12" |  ¥1,600 |  OMNIDISC (HOL)  |  2020-09-09  | 

 

 

 

 

 

 

 

12. Rhyw / Loom High (Fever AM) 12”
素晴らしかった同レーベルからの前作"Biggest Bully / Felt"に次ぐ、フロアのボルテージをグッと上げるレフトフィールド・ベーステクノ。シンコペーションが独特なのでロングミックスするのに少し苦労はしますが、前述の通り、「だからこそ使いたい」というところで4曲ともよく使いました。

LOOM HIGH

RHYW - LOOM HIGH

Ben UFOやObjektも大絶賛の要注目フロアキラー・トラックス!!

12" |  ¥1,450 |  FEVER AM (GER)  |  2020-06-29  | 

 

 

 

 

 

 

 

13. Lurka / Rhythm Hi-Tek (Timedance) 12”
途中で音が途切れる構成のトラックが好きなので、A-2はよく使いました。B面の2曲もこれまでのLurkaらしいユニークなトラックになっていて、『ターミネーター2』に出てくる液体金属型のT-1000みたいな滑らかな光沢感と、攻撃的な鋭さを感じる(あくまで個人的な感覚です)音遣いも非常に未来的で格好良いんですが、何より全曲通じて音の解像度が高過ぎて、レイヤーの立体感にちょっと引いちゃいました。勿論、良い意味です。ミックスエンジニアも行っているLurkaだからこそ創れる作品かなと思います。

RHYTHM HI-TEK

LURKA - RHYTHM HI-TEK

ブリストルのベースミュージック・レーベル"Timedance"からLurka新作!

12" |  ¥1,350 |  TIMEDANCE (UK)  |  2020-05-10  | 

 

 

 

 

 

 

 

14. Bambounou / 033 (AD93) 12”
AD93(旧・Whities)はDJでもリスニングでもお世話になっている大好きなレーベルです。DJでよく使っていた2020年リリース作だけでも列挙すれば、Happa、Neinzer、Anunaku & DJ Plead、Minor ScienceのLP、"Blue 08"のMucho Suenoとありますが....。何故、このBambounouのを選んだかというと、2曲とも構成がミニマルで、3チャンネルを使って同時にミックスをする際に非常に使い易く、かつメロディーやサンプルがキャッチーだからです。キックに強度はあるけどディープ過ぎないのも良い。探そうと思っても、なかなか見つからないタイプの楽曲です。

033

BAMBOUNOU - 033

Bambounouによるプリミティブ・ビート新作!!

12" |  ¥1,750 |  AD 93 (UK)  | 

 

 

 

 

 

 

 

15. Pugilist / Horizon (Nous'klaer Audio) 12”
よくアイディアが尽きないな、と思うぐらい今年もコンスタントに好リリースを続けてきたオーストラリアはメルボルン拠点の才人、Pugilist。調べたら、2017年のデビューから毎年4作のペースでリリースしていました。凄い。当初はダブステップでしたが、今やUKベースのスタイルを軸に縦横無尽なサウンドメイキングを見せており、本作以外にも3024、Dext、Truleからの作品どれかしらを購入した方も多いんじゃないでしょうか。今年は全体的にステッパー的ブレークス~UKガラージが多めだった印象ですが、唯一、本作だけ要素としてダブテクノに傾倒した感があり、10分超え大作のB面はまだまだポテンシャルを感じさせる絶品でした。

HORIZON

PUGILIST - HORIZON

メルボルンのプロデューサーPugilistによるベースヘビー・トラックス!

12" |  ¥1,550 |  NOUS'KLAER AUDIO (HOL)  |  2020-06-01  | 

 

 

 

 

 

 

 

16. Customer Service / Dance First, Think Later (Control Freak) 12”
今年とてもファンになったロンドンの新興レーベルの3作目。何より先ず、タイトルが良いですよね。特にA-1とA-2をよく使っていたんですが、どちらもイーヴンキックのグルーヴ感がありながらも、一曲中に色んなパターンのキックが入ってきて、展開を変えたい時の一手になっていました。ちなみに同レーベルからはKeplrrの『Reconstructed Club』も挙げようと思いましたが、こちらは高く評価してもDJユースに留まる一枚なのに対して、Customer Serviceの作品の方がEP全体としてハードウェア・ジャム感があって、聴いているだけでもワクワクする作品でした。

DANCE FIRST, THINK LATER

CUSTOMER SERVICE - DANCE FIRST, THINK LATER

アウトサイダー・エレクトロ!

12" |  ¥1,750 |  CONTROL FREAK (UK)  | 

 

 

 

 

 

 

 

17. Aroent / Eleese (Awkwardly Social) 12”
こちらは、JET SETに取置きを受け取りに行った際に少し時間があったので、面出ししている作品をじっくり眺めていた折に出会った作品。アーティストも全く知らず、推薦文を読んで目に飛び込んできた「ベルリンのイベントシリーズが始動したレーベルの1枚目」、「Ben UFOやE-Unityがサポート」という情報だけで、「どんなもんじゃい」と思い聴いたが最後、一聴惚れ。ここ最近にUKから届く作品で多めな、エレクトロ~ブレークス~IDMをミックスしたような派手で鋭利なテクスチャーですが、全曲ほど良くフロアをロックするテンション高めな内容で、手札には是非とも入れておきたいタイプの作品でした。

ELEESE EP

AROENT - ELEESE EP

パーティーを母体とするベルリン新レーベル”Awkwardly Social”がローンチ!

12" |  ¥1,600 |  AWKWARDLY SOCIAL (GER)  |  2021-06-12 [再]  | 

 

 

 

 

 

 

 

18. Konduku / Şeker (Disk) 12”
こちらはシングル部門滑り込みの1枚。オランダはロッテルダムの異才・Kondukuが、Don't DJ主宰のDiskから10月にリリースした作品。11月中に出会って良かった。Kondukuに関しては、Delsinが今年始動した新シリーズ「Mantis」の3番目も変則テクノで良かったですが、よりも増して良かったのが、陶酔的なサンプルループ、ダビーな空間処理、ポリリズム~三拍子も混ざったリズムワークといった、このプロデューサーの特徴が所狭しと詰まった本作。リズム体にしっかりと強度があるので、フロアを錯乱させて脚をダンスに引き摺り込むのにはぴったり。ちなみに12月にNous'klaer Audioからリリースされる同プロデューサーの新作も良さそうです。

SEKER

KONDUKU - SEKER

実力派アーティストKondukuがDon't DJ主催の"Disk"に登場!!

12" |  ¥2,400 |  DISK (GER)  | 

 

 

 

 

 

 

 

19. Albino Sound / Black Lagoon EP (Modern Obscure Music) 12”
思い返してみると、今年最も待ち望んでいたリリースはと言えば、本作だったかもしれません。Albino Soundには公私でお世話になっているからというのもありますが。リリースできて良かった、本当におめでとう。彼との関係性は置いて、単純に音楽面の話に焦点を当てていっても、テクスチャーはより微細になったし、トラック自体のクオリティが以前の作品よりも格段に上がっていて、A-1、A-2、B-1のダンストラックにおいては、彼が共振してリファレンスとしているこの約5年ほどのブリストル~ロンドンのサウンドを自分の手で形に昇華できたことが何より素晴らしいと思います。

BLACK LAGOON EP

ALBINO SOUND - BLACK LAGOON EP

スペイン発”Modern Obsucure”より注目の邦人アクト、Albino Soundが新作をリリース!

12" |  ¥1,950 |  MODERN OBSCURE MUSIC (UK)  |  2020-06-07  | 

 

 

 

 

 

 

 

 

【番外】

20. Female / Pleasures That Kill (Hospital Productions) 5CD
全くの新作ではありませんが、90年代後期~2000年代のUKテクノが好きな自分にとってはとても嬉しかったリマスター再発。Downwards共同設立者・Female a.k.a Peter Suttonの作品(特にシングル)はデジタルではなかなか入手できないんです。いつか自分でヴァイナルをリッピングしてデジタル化しようと地道に集めていましたが、今回リマスタリングを手掛けたのがJustin K BroadrickということでCDの入荷待たずしてBandcampで即買いしました。CDはどうしようか迷い中です。広い世代に有名なSurgeon、カルト的な人気を誇っているRegisとFunction(Sandwell District)、Oliver Ho a.k.a Broken English Club、James Ruskinあたりは未だ活動を続けていることもあって知られていますが、史実的に当時Jeff Millsに触発されてテクノを始めたと言われているプロデューサーたちの中では、割とデトロイト感を素直に吸収してアウトプットしていたのがFemaleなのかなという印象です(実際はどうなんでしょうか?)。そういう意味では、現代でもDJでかけ易いのはFemaleの楽曲なのかもしれないですね。

 

 

 

 

 

 

 

 


[イベント情報]
12/18(Fri)『SeQuence.』 @京都 Metro 
12/27(Sun)『Remedy』@渋谷 Koara
12/28(Mon)『Kalmaneit』@渋谷 Contact 


[関連サイト]
RA Artist page
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HigherFrequency


[関連商品]

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