SIC Records特集 - [2022-02-14]
元々はスクリュー職人KevinTheCreepらのカセットテープをリリースするために2005年頃から始動した、L.A.のインディペンデント・レーベルSIC Records。前述のスクリュー以外にも、フュージョン要素を感じさせるポストGファンク・サウンドやクランク、はたまたドローンやノイズ、エクスペリメンタルに至るまで、ラインナップの幅を拡大させつつも、ある種独特な美学に貫かれたリリースを重ねてきた同レーベルですが、ここ日本では一部のマニアから絶賛されているに過ぎない存在でした。
しかし、2017年のMr. Tinimaineの『19 Tini 5』のLP化(2020年)を機にアナログ・レコードの方にも力を入れ始め、それまでほぼBandCamp直販のみだった流通状況が改善された2021年以降は日本への商品供給も安定、それに伴い国内での注目度も上がり、この先人気レーベルに進化しそうな気配すら感じさせてくれます。
当店でのヴァイナルの取り扱いは現時点でまだ6タイトル程度ですが、今後しばらくリリース攻勢が続くようでもあり非常に楽しみです。皆さまもこの機会に是非その魅力に触れて頂ければと思います。
Text by Masaaki Matsuura (JET SET Tokyo)
JAZZ PLAYAZ - INTERNATIONAL JAZZ PLAYAZ (WHITE W/ BLUE SPLATTER VINYL)
トラップ・マナーと都会的なフュージョンが融合した珠玉の一枚がSICより。
TRACISGREY - 99.9 DEGREEZ
これエッロ...! 夕陽が沈んで夜の帳が降りてくる海辺のBGM的なフュージョン・ビーツ。
SIC RECORDS & SCREWED UP CLICK - SIC WORLDWIDE
注目レーベルSIC RecordsとScrewed Up Clickによるスクリュード・アップ対決。
DOMSTA - AS PLAYA AS POSSIBLE II (TRANSPARENT GREEN VINYL)
デビュー作『As Playa As Possible』(2017年)の続編となる3rd.アルバムがLPで、
PROFESSOR CREEPSHOW - PROPHET OF THE MAC GOD
これまた強烈。数少ないスクリュード・アップ系音源のヴァイナルとしておススメです。
PROFESSOR CREEPSHOW - 32 BIT BREAKS
スクリュー魔人Professor Creepshowによる32bitゲーム時代へのオマージュ炸裂ブレイクス。