Artist Comment

DJ MUNARI(GEKOKUJYO NYC):
　　　　　　　　
東京・渋谷出身。2002年､スクラッチレコード2枚と小銭だけをもってNYに渡ったDJ Munari｡現在､NYハーレムを拠点とするGEKOKUJO-NYCを主宰し､プロデューサー/DJとして活動している男である｡ NY到着後､彼は一年近くホームレス生活を送る｡当時､言葉も文化も理解しておらずHIPHOPしか知らなかった彼はストリートを彷徨い続けた｡代わり栄えしないストリートライフ｡しかし転機はいきなりきた｡｢そのときも黒人に嵌められて身ぐるみ剥がされアバラまで折られてた｡それでも行くとこないからクサ売ってたよ｡そしたらジューイッシュ(ユダヤ人)が声掛けてきて｡『ずっとオマエを見ていたがオマエは金になる｡ついてこい』って｡ついて行ったよ､訳も分からずに｡ビビってるほどの余裕はなかったからね､その頃｡｣とMunariは言う｡2004年の冬､Munariはストリートハスラー達の元締的存在になっていた｡大ぶりな間接照明の下で測った商品をプラスチックケースに詰めながら｢今はこれで食ってるけどオレは音楽で成り上がりたいんだよ｣とハーレムでは使い古されたストリートドリームを彼は語っていた｡
満を持して２００８年1stアルバム｢THE ALBUM｣をリリースしシーン内外、さらには国内外で話題を呼ぶ。同年10月にはGEKOKUJO JAPAN TOURを敢行し、大盛況の内に幕を閉じ華々しく凱旋を飾った。
そのDJ MUANRIが４年振りにALBUMをリリース。しかも今回はCam'ron,SWIZZ BEATZ,などのとの作品で名を馳せ、US HIP HOPシーンの第一線で活躍するAraabＭuzikとの合同プロジェクト
「OVERDOZE MUZIK」
が始動。今最も目が離せないプロデューサーの一人である。
そして、今後さらなる活躍は間違いなく世界でDJ MUNARIの名前を轟かせることだろう。